三沢大滝

2017.06.17(Sat)

栃木県日光市(旧栗山村)にある「三沢大滝」

地形図にも滝マークすらない、ある意味、幻の秘瀑です。
それでも、滝好きならほとんどの人がその存在を知っているであろう有名な滝でもあります。
名前はなく、あくまで仮称に過ぎませんが、その名だけが一人歩きし、既にこれが名前として定着しているのではないでしょうか。
約60mと約50mの二条の滝が同じ滝壺で合流します。
これまでなかなか行く機会に恵まれず、今回、滝仲間が行くということで、総勢5人でアタックしてきました。
訪問は、6月4日です。

<アクセス>
龍王峡の駐車場で合流し、一台に集約、国道121号を北上してから県道23号を西進、三沢の左岸の林道終点に駐車し、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題
林道終点から右に行くと山道ルート、左の急斜面を降りると沢ルートとなりますが、前者は崩落で危険があり、迷いやすいとの情報から、後者を選択しました。
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急斜面を注意して下って行くと、三沢に降り立ちますので、ここからは基本的に左岸の樹林帯の中の踏み跡を進みます。
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分かりづらいときは沢をそのまま進んでも問題ありません。何度か渡渉がありますが、どこが正解というものではなく、浅瀬だったり、歩きやすそうな場所だったりをそれぞれが選んで進む感じです。

1つ目の堰堤が見えたら、左岸から巻きます。
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次の堰堤も同様に、左岸から巻きます。すぐに工事の看板が見えるので、この先はしばらく樹林帯を進んだほうが楽です。
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3つめの堰堤は、それまでどこを歩いているかにもよりますが、低いので直に登るか、左岸から巻くかのいずれかになると思います。すぐ上で工事用の林道が合流します。ちなみに右岸側からは、免罪符を持っている人のみ、ショートカットでは入れるようですが、工事関係でないのに入れるというのは納得が行きません。入るのを認めるくらいなら、誰にも等しくあるべきかと思います。これは布引の滝でも感じました。
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少し進むと4つめの堰堤があります。右側におそらく積み石と朽木があると思いますが、石は脆く、朽木も安定していませんから、素直に右岸、堰堤脇から巻いたほうが簡単です。
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更に少し進んで右岸上部に柱状節理の断崖が見えたら、最後の堰堤があります。ここは堰堤脇からも行けそうですが、ホールド位置があまり良くないので、少し手前の残置ロープがあるところまで戻って、ここから巻いたほうが簡単です。
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ここまでで約1時間20分ですが、まだまだ先は長いです。

大崩落地帯を何度かやり過ごしたり、ゴーロ帯、樹林帯そして沢を直接進んだりしながら進みます。
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ここまでの行程でもそうですが、特にゴーロ帯は注意が必要です。安定していると思い、体重を掛けると簡単に動く浮石がたくさんあります。一気に体重を掛けるとそのまま岩と一緒に自分も転倒しますし、運が悪ければ岩の下敷きで大怪我をします。
慎重に、見極めながら進みましょう。
左岸の樹林帯には炭焼き小屋跡がいくつかあるので、獣道と化しているとはいえ踏み跡はうっすらとですが見つかります。ときには小尾根を登って、踏み跡を探しながらのほうが楽かもしれません。

地形図上だと三沢は分岐のない一本の沢に見えますが、終盤に入ると実際はいくつもの枝沢があります。ほとんどは明らかな枝沢なので問題ないですが、最後、Y字状の二俣の分岐が見えたら右に進みます。ちょうど地形図上に見える沢が右に逸れて行く付近です。一見すると左が本流にも見えるので、地形図・コンパス・GPS等はあったほうが良いです。

ここまで来ればもう少しです。山葵の自生地を過ぎると、まもなく遠くに三沢大滝が見え隠れしますので、あとは一気に進むだけ。
約4時間半(休憩を除けば約4時間)で、ようやく到着しました。
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これだけの規模の滝が1本だけでもすごいのに、2本かかっていて1つの滝壺に合流し、三沢を形成する・・・周囲の囲まれた地形と併せ、感慨深くもあり、自然のすごさも感じます。

訪問時は、水量はそれほど多くはなかったのですが、風が強く、さながら暴れ竜でした。しかしながら、青空とセットで見ることができ、撮影条件は悪かったですが、印象深い情景でした。

いつまでも感動に浸っている訳には行きません。帰りも約4時間かかることを考えれば、やはり遅くとも午後1時くらいには帰路につくべきでしょう。
12時半くらいに出発し、帰路は慎重に、できるだけ沢筋の尾根等、不明瞭な踏み跡を使い、休憩も挟みながら歩きました。
約4時間(休憩を除けば約3時間半)で全員無事、出発地点に戻ることができました。
このあと、鬼怒川の温泉で疲れを癒し、夕食をとってから解散となりました。

※注意点
既述のとおり、特にゴーロ帯は浮石が多いので、慎重に進む必要があります。
それ以外は危険箇所はほとんどないので、とにかく浮石に注意することです。
装備については、足回りは沢靴、頭部はヘルメット推奨です。また、長時間の行程となることから、多めの飲料、ツェルト、ヘッドライト、雨具、エマージェンシーキット等は当然持参するべきです。

なお、釣り人が先に入渓しているときは更に注意が必要で、基本的に釣りヤと沢ヤ・滝ヤは相容れない(というか、釣りヤに一歩的に毛嫌いされる)ので、釣りヤを見つけたら、樹林帯を進みましょう。気にせず沢を進むと不毛な争いをすることになりかねません。

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1167317.html
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Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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