モーカケの滝

2016.09.19(Mon)

福島県桧枝岐村にある「モーカケの滝」

尾瀬に向かう途中に駐車場があり、その先にある展望台からの遠望が基本ですが、滝壺に行こうと思い立ったのが約3年前です。
その後、アタックを予定するも、ことごとく台風、豪雨等の災害で断念し、ようやく積年の課題をクリアするときが来ました。
訪問は、9月17日です。

なお、普段ならもっと下調べをしてアタックするところですが、「七入橋からモーカケ沢を進めば良い」「平坦な沢を進むだけ」「約30分」「簡単」という断片的な情報だけで行ってしまったため、無駄に時間を費やしてしまいました。
あえて、そこを伏せ、短縮できて安全なルートだけを書くことは可能ですが、恥をさらすのも承知で、進んだルートについてもきちんと書こうと思います。
(ここまで書くと、すごいミスをしたかのようですが、ただ断片の情報をもとに七入橋からひたすら沢を進み、短縮ルートを使わなかったというだけです。)

<アクセス>
国道352号を西に進み、尾瀬を目指します。登り口に当たる七入に大きな駐車場があり、ここに駐車してスタートします。

<アプローチ>
mo-kake.jpg
七入バス停のすぐ先に七入橋があります。
ここから、今回は七入沢に降りて遡行し、約400m進んだ先で左手から流れ込んでくるモーカケ沢に入りました。
沢はヌメる岩で黒ずんだ苔のほか、藻がたくさん生えていて、かなり滑りやすかったです。しかもところどころ深みがあり、意外と歩きづらい印象です。
モーカケ沢に入ってからも基本的に沢の渓相は同じです。藻は下流に多く、上流に進むにつれほとんどなくなりましたが、深いところは、樹林帯に退避しながら進めますが、基本的にかなりの藪の中になります。

モーカケ沢に入って約100mすると、木の橋が見え、左右に遊歩道が延びています。つまりは、ここから沢に入れば安全かつ楽だったのです。
ここに来るには、七入橋から登山道に向かい、「尾瀬自然観察の森遊歩道」の看板に従って右に入ってまもなく、左手奥に七入山荘が見えるところで同様の看板があり、その下に「モウカケの滝入口」とあります。これをずっと進むと展望台に出るのですが、途中で七入沢を渡るところにある橋がこれです。
そのため、このルートを辿れば、約10分ほど短縮でき、かつ、少なくとも序盤は楽に行けます。

この橋を越え更に沢を遡行します。基本的に、ほぼ平坦なのは変わりませんが、深みがある、ヌメる、退避できる樹林帯は藪漕ぎというのも同様です。
橋を越えて約30分で樹林越しにモーカケの滝が見えてきます。そこからは急にゴロゴロした大岩を越えていきます。
滑りやすいところも多く、真ん中・右岸・左岸とルートを見極めながら進み、最後は右岸を少し直登して小さく高巻き、約15分ほどで滝壺に到着です。

往路の所要時間はおおむね以下のとおりになると思います。
七入駐車場~七入橋  約5分
 ・ルート1 七入橋~(沢遡行)~遊歩道の橋  約20分
 ・ルート2 七入橋~(遊歩道経由)~遊歩道の橋  約10分
遊歩道の橋~モーカケの滝直下  約45分

駐車場からだと約1時間(ルート2の場合)ですが、おそらく以前にいくつかのサイトで見た30分から40分程度というのはこの遊歩道にかかる橋から入渓した場合かと思われます。年々、災害の影響で状況は悪くなっていますし、今後、更に行きづらくなる可能性は十分高いでしょう。

さて、直下から見上げるモーカケの滝、なるほど裳をかけたような美しさです。
しかも直下の岩が抉られ、オーバーハングして落下してくる姿は、女神三滝の白糸の滝にも似ています。
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左岸から入れば、最初は思いっきり濡れますが、そのあとは、濡れずに裏見もできます。
ただ、滝直下に落ちている巨岩、そして岩肌を見ると、いつ姿が変わってもおかしくない状況です。
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現に、動画を撮るために裏見をしていたとき、上で「ミシッ、ギシッ、バキッ」って音がしました。この音で慌てて退避しましたが、あとで動画を見返してみると、小さな岩の破片が落ちてきました。
したがって、裏見をするにしても、かなり注意して、しかも覚悟をもって行かないと、運が悪ければ巨岩の下敷きになって昇天(又は地獄行き)です。

最後に、ざっくりとまとめを。
七入橋から入渓せず、遊歩道を進み、モーカケ沢にかかる橋から入渓すること。
ほとんどの行程は平坦ですが、基本的にヌメりがあり、深みもあり、樹林帯は藪漕ぎになること(沢靴はアクアステルスよりもフェルト推奨)。
滝が見えてから直下までは巨岩帯を乗り越えること。
裏見はできるものの、岩が脆く、いつ崩落してもおかしくないこと。

注意点ばかりを書きましたが、約1時間で、さしたる危険箇所もなく、あの美瀑を見ることができるのですから、ある意味お手軽な部類とは言えるかもしれません。
遠望でも確かに綺麗ですが、直下からの美しさはその比ではありません。
ある程度、沢歩きに慣れた人なら、ぜひ直下から見てもらいたいと思います。
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Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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