津室沢大滝

2016.06.08(Wed)

群馬県沼田市にある「津室沢大滝」

正式には無名のようですが、その筋?では知られている隠れた美瀑です。
百四丈の滝で御一緒した滝仲間Mさんから以前から「ぜひその美しい姿を撮ってほしい滝」と言われていて、今回同行していただきました。
訪問は、6月5日です。

<アクセス>
国道120号から平川小学校方面に入り、道なりにしばらく進み、平川不動滝のある古瀧庵不動尊の看板もやり過ごして更に進むとY字の分岐路がありますが、右に進みます。
今回は落石等はかなり少なかったですが、元々落石の多いエリアなので注意は必要です。
舗装された林道終点部分に車止めゲートがあり、手前の退避スペースに駐車し、スタートします。

<アプローチ>
tumurosawa-sokou.png
林道をしばらく進みます。基本的に、泙川(ひらかわ。旧名たにがわ)沿いのほぼ平坦な道ですが、ところどころ崩落が見られます。
約20分で1つめのトンネルがあり、更に約35分で2つめのトンネルがあります。ここを過ぎると間もなく沢に降りる道があります。
仮に三重泉沢橋に出てしまったときは少しだけ通り過ぎています。
降りた先の沢は三重泉沢で、泙川の枝沢となっており、これを下ると間もなく現われる堰堤を降ります。

ちなみにこの日、事前の天気予報では芳しくなかったのですが、当日になると予報が変わり、うってかわっての青空でした。
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三重泉沢から泙川本流に出合うと、とても綺麗なエメラルドグリーンの清流となります。
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この本流を遡るとすぐに、右手に枝沢が見え、ここが目的の津室沢です。
出合い部分に1mほどの小滝があり、その奥にゴルジュが確認できます。この部分が3段25mの滝となっていて、ルート上で一番の難所となります。
ここは後から見に行くことにして、津室沢の右岸を尾根筋に沿って急登して高巻きます。
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(もう1人の同行メンバーPさんからお借りした写真)

木の根や岩を利用しながら慎重に進みます。
途中、3段25m滝を俯瞰できますが、なかなか格好良い形をしています。
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この先もそれほどの難所ではありませんが、かなりの急斜面となる部分も多く、慎重に進む必要があります。
25m滝を高巻いて沢に降りますが、地形の関係で約70m高度を上げてから約30m沢に向けて降下することになります。
そのため、場所によっては、滑落すれば命の保証はありません。
なお、ところどころピンクテープ、踏み跡、ワイヤー、残置ロープの残骸があるので、それを目印にしましょう。
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沢に降りて遡るとすぐ小さな段瀑があり、なかなか綺麗です。
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滑床を進むと間もなく、小さなゴルジュに5m滝があり、小ぶりながらも見事です。
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ここは少し手前の右岸から簡単に巻けます。
更に滑床を進んでいくと、トータル約2時間で、目当ての津室沢大滝に到着です。

3段で45m、個性的な滝が多い群馬県にあって、珍しく端正で美しい見事な滝です。
ただ、その中でも個性はあり、控えめながらしっかり自己主張はする清楚な素晴らしい滝です。
左岸、右岸、正面と、見る位置によって印象は異なります。
どちらかというと右岸側が水量の多い主瀑で、左岸側は水量が少し劣る分岐部分といった感じです。
この写真では伝わりませんが、実際に目にすると規模と美しさに見惚れます。
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約1時間半の滞在後、今度は3段25m滝を目指します。
往路同様に慎重に尾根筋をトラバースし、まずは俯瞰できる場所へ。
この辺からザイルを垂らせば安全に行けそうですが、トラバースしつつ降りる感じになりそうなので、いったん津室沢出合いの1m滝上から右岸沿いに進みます。
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3段目は深い滝壺で左岸は進めないので、右岸の一択ですが、堆積した落ち葉と柔らかい地面、ホールドしづらい岩に難儀します。
強引に行けそうですが、帰りを考えると、慎重なルートシミュレーションが必要です。
今回は案内してくれたMさんが、強行突破の後、ザイルを垂らしてくれました。
突破後に急勾配の岩肌をトラバースすると2段目の滝壺に出ます。
岩沿いにへつりながら、進むと反対側に出ることができます。
ここからだと落差をあまり感じることはできませんが、切り立った断崖を抉るように落下する姿は見事でした。
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_DSC0835.jpg


なお、津室沢の川床は見た目ではあまり分かりませんが意外とフリクションが弱く、滑りやすいので、フェルトが一番グリップが効きそうでした。
一方、尾根筋の高巻きを考えるとラバーソールが良さそうです。
ラバーのステルスソールのキャニオニングシューズで行きましたが、トータルではアクアステルスにすれば良かった気もします。

ともあれ、これだけの美瀑に出逢うことができ、大満足の行程でした。

同行いただいたMさん、Pさん、ありがとうございました。
併せて、好きな滝を目の前にすると撮影に没頭してしまう悪い癖が出てしまい、御迷惑をおかけしました。
懲りずに、またよろしくお願いします。
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Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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