百四丈滝

2015.10.04(Sun)

石川県白山市にある「百四丈滝」

白山の加賀禅定道から見ることができる…とはいえ、見るにはかなりの時間を要する、滝界ではある意味ステータスの一部にもなるであろう名瀑です。
人の縁というか、ひょんなことから私も行くことになりました。
訪問日は、9月20-21日です。

<アクセス>
国道360号からゴンドラリフト山麓駅を目指し、さらにそこから林道を進んで、加賀新道の起点である駐車スペースに駐車して、ここからスタートします。

<アプローチ>
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※ダウンロードしていただくと、大きく表示できます。
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基本的に、登山道の行程が約3分の2、残りが道なき道を突き進む行程です。

加賀新道から登山道を進み、ハライ谷からの桧新宮参道からと合流(約1時間50分)し、加賀禅定道を進みます。禅定道…いわゆる修験道でもあり、平坦な道のりでないことは推して知ることができると思います。
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起点と、途中の標識
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加賀新道と桧新宮参道との合流地点の看板

結構なアップダウンを繰り返しながら、5時過ぎのスタートから約4時間20分で奥長倉避難小屋に到着します。
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この先の美女坂が結構な勾配で、登山道の中で一番キツい場所です。
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美女坂頭

約2時間で百四丈滝展望台に到着です。
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残念ながら、ガスでほとんど見ることはできませんでした。
ここから30分ほどで天池に到着です。
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いよいよ、「道」と別れを告げます。

ここからの行程が一番の問題で、それまでは体力さえあればちゃんとした登山道なので、誰でも行けます。
ですが、この後は、道のない場所を強引に降下して滝下に向かうことになるので、現地の地形を判断できること、地形図を読めること、そしてGPSで現在地を把握できること…この3つのいずれも必要となります。
最初のうちは薮も低いので、その中の比較的進みやすそうなところを強引に降下します。
GPSにより現在地を把握しつつ、地形図、現地の地形から岩のゴロゴロした水流跡を見つけます。
ここからしばらく降下を続けますが、そのまま進むと崖に突き当たるので、巨大岩を過ぎた辺りから適当な目星をつけ、小尾根を越えて隣の水流跡を目指します。
はっきり言って、激藪、灌木そして小高木の中を強行突破するので、歩き良さそうな場所なんてどこにもありません。
突破すると、百四丈滝が目に飛び込んできます。
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この辺から、水が流れているので、急傾斜の沢を下っていくことになります。
そうして降下開始から約4時間でようやく百四丈滝に到着しました。
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滝の迫力はもとより、岩盤の圧倒的迫力は凄まじいものがあります。
基本的に美瀑LOVEで、直瀑に萌えるわけじゃないのですが、直瀑好きにはたまらない空間だと思います。
思い残す点があるとすれば、水量が多すぎて、登山靴のみでは直下に近寄ることができなかったことでしょう。

降下は、スムーズなら3時間程度だと思いますが、地図読み等をしながら慎重に進んだこと、一度降下しすぎたこと、小尾根越えポイントを探すのに時間がかかったことで4時間くらいでした。
ただ、やはり奥深い山中であることを踏まえ、行程には余裕を見てプランニングすることが重要です。我々は余裕を見た行程を組んだにもかかわらず、結果的には到着したのが日没間際でした。

数枚撮影後、寝床となるツェルト設営を済ませ、夕食準備をしているとすぐに暗くなりました。
なお、スペースですが、一枚岩とその下に石がゴロゴロした平場が少しあるので、一枚岩に1人、その下の平場に1-2人といったところです。
滝前はかなりの寒さと強風で、ツェルトポールが倒れること数回でした。
夜中、ふと顔を出すと満天の星空…轟音でいずれにしろほとんど眠れそうもなかったので、星空&滝の撮影をしていました。
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翌朝、朝食後、少しだけ撮影をしました。
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名残惜しいですが、いつまでも長居することは、この日のうちに帰れないことを意味するので7時頃出発。
下からなので基本的にルートの目星はつけやすいですが、やはりそれも視界があるところまで。
地形図をもとに地形の落ち込んだ水流跡をできるだけ進みますが、大岩が目に入ったら、その少し上を高巻くようなイメージで左へ進み小尾根を越えると良いと思います。
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水流跡が姿を消したあとは、藪を掴んで登るのみと考えていましたが、なかなか先に進めないところも多く、色々移動しながら行けそうな場所を探してはそこに進むということを繰り返して4時間半ほど(休憩30分ほどを加え、実質5時間)で天池に到着しました。

既に1時を過ぎているので、昼食をちゃんと食べていると日没には間に合わないので、携行食のみで済ませて下山開始です。
わずかばかりの小休止を挟みつつ、夕方5時過ぎに駐車スペースに戻りました。

歩いていた時間は、往路11時間、復路9時間半ほどですが、休憩、食事、そしてルート選び等を考慮すると、それぞれ12-13時間は考慮したプランが必要です。
また、重要なポイントとなる水場ですが、桧新宮参道側に一か所、御仏供水がありますが、加賀新道から行くのはある意味、寄り道ですし、奥長倉避難小屋にも近くの水場の絵がありますが、場所も分かりませんでしたし、何より普段は枯れているとのことです。したがって、滝から流れてきた沢水を汲んで煮沸して帰りの水とするのがベターではないかと。
なお、秋口だったことあり、水は思いのほか消費せず、往復ともに2リッター弱ほど飲んだくらいで済みました。

これほどの大行程、滝前泊ともに初めての体験でしたが、一生忘れることのない貴重な経験、そして思い出になると思います。
併せて、声をかけてくれ、そして同行いただいた戦友(滝仲間)には感謝の言葉が尽きません。自分一人だけだったら、と思うとゾッとします。
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Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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