百間滝

2016.06.19(Sun)

長野県木曽町にある「百間滝」

滝仲間とともに、御嶽山にある百間滝の1つに滝壺を目指して行ってきました。
訪問は、6月11日です。

<アクセス>
県道20号から県道473号に入り、更に白崩林道を進んで行くと、六合目中の湯駐車場があります。
ここに駐車し、中の湯温泉方面にある登山道に向かってスタートします。

<アプローチ>
無題
案内板のある登山道に入るとすぐ、御嶽山山頂方面と百間滝方面の分岐案内があり、それに従い左に入ります。
基本的に前半はひたすら下り、沢をいくつか越えた後の後半は、緩やかな登りになります。
標高を200m下げたあと150m上げるイメージで、ところどころ足場の悪いところもあるので注意は必要です。

駐車場から約1時間で廃屋となった百間滝小屋に到着します。
ちなみにここからは、木々の間から申し訳程度に見えるだけです。

その僅かなビューポイントには簡易的に虎ロープが張られていますが、ここに見える踏み跡が降下地点となります。
ここに廃道となった滝壺へのルートがあり、階段の名残を降りて行くと、ここから一気に梯子・ロープ・斜面のトラバースを経て約100mちょっと高度を下げます。

左岸の岩壁を背にしつつ少し進むと祠跡があり、ここを過ぎて間もなく、すぐ下に沢が見えますが、そのまま岩壁脇を伝って行けるところまで進みます。
ほどなく百間滝が見えたら崩落地点から脆い地盤のところを数メートル慎重に降りて沢に出て、あとは滝に向かって数十メートル進むだけです。
降下を始めてから40分弱、スタートからトータルで1時間40分ほどで滝直下に到達できます。

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滝前は開けていますが、崩落した岩も散乱し、爽快感と同時に、圧倒され畏怖の念を抱かずにはいられません。
滝は豪快な直瀑で落差約40mですが、周囲の絶壁と合わせた景観は迫力があります。

なお、足回りは基本的に登山靴で問題ないでしょう。滝前で自由に動きたければ沢に入る前提で。

(注意事項)
滝壺へのルートは、元々修験者の滝行用にある程度は整備されていたようですが、平成26年の木曽地域の豪雨後はかなり荒廃し、廃道と化しています。
また、平成27年の御嶽山噴火もあり、慣れた人であれば大丈夫とはいえ、危険を伴います。
地形を見れば分かりますが、急傾斜のところに作られたルートです。
何かあっても、それはすべて自己責任となることを留意してください。

ちなみに、前掲した百間滝小屋からは良く見えないという部分ですが、百間滝小屋から油木美林道に少し先に進むと、しっかり御嶽山を背にした雄大な光景を目にすることができます。
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更に少し進むと、大正滝、雄蝶滝、雌蝶滝も展望できる場所があったようですが、それは後から聞かされました。
既に時間との勝負だったため、後ろ髪を引かれる思いで帰路につきました。
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チェック

津室沢大滝

2016.06.08(Wed)

群馬県沼田市にある「津室沢大滝」

正式には無名のようですが、その筋?では知られている隠れた美瀑です。
百四丈の滝で御一緒した滝仲間Mさんから以前から「ぜひその美しい姿を撮ってほしい滝」と言われていて、今回同行していただきました。
訪問は、6月5日です。

<アクセス>
国道120号から平川小学校方面に入り、道なりにしばらく進み、平川不動滝のある古瀧庵不動尊の看板もやり過ごして更に進むとY字の分岐路がありますが、右に進みます。
今回は落石等はかなり少なかったですが、元々落石の多いエリアなので注意は必要です。
舗装された林道終点部分に車止めゲートがあり、手前の退避スペースに駐車し、スタートします。

<アプローチ>
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林道をしばらく進みます。基本的に、泙川(ひらかわ。旧名たにがわ)沿いのほぼ平坦な道ですが、ところどころ崩落が見られます。
約20分で1つめのトンネルがあり、更に約35分で2つめのトンネルがあります。ここを過ぎると間もなく沢に降りる道があります。
仮に三重泉沢橋に出てしまったときは少しだけ通り過ぎています。
降りた先の沢は三重泉沢で、泙川の枝沢となっており、これを下ると間もなく現われる堰堤を降ります。

ちなみにこの日、事前の天気予報では芳しくなかったのですが、当日になると予報が変わり、うってかわっての青空でした。
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三重泉沢から泙川本流に出合うと、とても綺麗なエメラルドグリーンの清流となります。
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この本流を遡るとすぐに、右手に枝沢が見え、ここが目的の津室沢です。
出合い部分に1mほどの小滝があり、その奥にゴルジュが確認できます。この部分が3段25mの滝となっていて、ルート上で一番の難所となります。
ここは後から見に行くことにして、津室沢の右岸を尾根筋に沿って急登して高巻きます。
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(もう1人の同行メンバーPさんからお借りした写真)

木の根や岩を利用しながら慎重に進みます。
途中、3段25m滝を俯瞰できますが、なかなか格好良い形をしています。
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この先もそれほどの難所ではありませんが、かなりの急斜面となる部分も多く、慎重に進む必要があります。
25m滝を高巻いて沢に降りますが、地形の関係で約70m高度を上げてから約30m沢に向けて降下することになります。
そのため、場所によっては、滑落すれば命の保証はありません。
なお、ところどころピンクテープ、踏み跡、ワイヤー、残置ロープの残骸があるので、それを目印にしましょう。
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沢に降りて遡るとすぐ小さな段瀑があり、なかなか綺麗です。
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滑床を進むと間もなく、小さなゴルジュに5m滝があり、小ぶりながらも見事です。
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ここは少し手前の右岸から簡単に巻けます。
更に滑床を進んでいくと、トータル約2時間で、目当ての津室沢大滝に到着です。

3段で45m、個性的な滝が多い群馬県にあって、珍しく端正で美しい見事な滝です。
ただ、その中でも個性はあり、控えめながらしっかり自己主張はする清楚な素晴らしい滝です。
左岸、右岸、正面と、見る位置によって印象は異なります。
どちらかというと右岸側が水量の多い主瀑で、左岸側は水量が少し劣る分岐部分といった感じです。
この写真では伝わりませんが、実際に目にすると規模と美しさに見惚れます。
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約1時間半の滞在後、今度は3段25m滝を目指します。
往路同様に慎重に尾根筋をトラバースし、まずは俯瞰できる場所へ。
この辺からザイルを垂らせば安全に行けそうですが、トラバースしつつ降りる感じになりそうなので、いったん津室沢出合いの1m滝上から右岸沿いに進みます。
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3段目は深い滝壺で左岸は進めないので、右岸の一択ですが、堆積した落ち葉と柔らかい地面、ホールドしづらい岩に難儀します。
強引に行けそうですが、帰りを考えると、慎重なルートシミュレーションが必要です。
今回は案内してくれたMさんが、強行突破の後、ザイルを垂らしてくれました。
突破後に急勾配の岩肌をトラバースすると2段目の滝壺に出ます。
岩沿いにへつりながら、進むと反対側に出ることができます。
ここからだと落差をあまり感じることはできませんが、切り立った断崖を抉るように落下する姿は見事でした。
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なお、津室沢の川床は見た目ではあまり分かりませんが意外とフリクションが弱く、滑りやすいので、フェルトが一番グリップが効きそうでした。
一方、尾根筋の高巻きを考えるとラバーソールが良さそうです。
ラバーのステルスソールのキャニオニングシューズで行きましたが、トータルではアクアステルスにすれば良かった気もします。

ともあれ、これだけの美瀑に出逢うことができ、大満足の行程でした。

同行いただいたMさん、Pさん、ありがとうございました。
併せて、好きな滝を目の前にすると撮影に没頭してしまう悪い癖が出てしまい、御迷惑をおかけしました。
懲りずに、またよろしくお願いします。
チェック

プロフィール

すずき

Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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