不帰の滝

2014.10.26(Sun)

宮城県蔵王町にある「不帰の滝」

「かえらずのたき」と読み、滝名の由来は蔵王町観光協会HPによると、『滝の名前の由来は、その昔、ここに鬼ばばが住んでいて登って来る男どもを捕まえて生き血を吸ってはこの滝に落としました。そこで、あの山へ行った者で帰って来た者はいないということから「かえらずの滝」と呼ばれるようになったという説と、訪れる人が帰るのを忘れて見惚れるという説があります。』とのことです。
どちらも分かる気はしますが、直下から見た実感としては、圧倒的に「見惚れる」説に共感します。

以前は滝壺に行こうとは思ってませんでしたが、最近知り合いが結構行っていることもあり、行きたいと思っていたところに滝仲間から声がかかり、2人でアタックしてきました。

この日は以前から思うところがあり個人的にはあまり外出したくなかったのですが、何ができる訳でもなく、行けるチャンスは多くないかもしれないので、決行しました。
訪問は、10月25日です。

<アクセス>
県道12号沿い、蔵王寺の向かい側にある登山者用駐車場に駐車でき、ここが起点になります。

<アプローチ>
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駐車場の一番奥、看板のあるところが入口になっています。
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舗装された登山道を進み、しばらくすると朽ちた運搬用ケーブルがあり、右手にはベンチとテーブルがあります。
ここから左手が登山道となっており、九十九折の道を下っていきます。濁沢まで約180mほど高度を下げますが、勾配は急ではないので、それほど大変ではありません。
途中、振子滝が展望でき、ここからは不帰の滝への前衛滝のうち1つめも見えます。
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濁沢に出ると、そこから橋がかかり登山道が続きますが、そちらには進まず、ひたすら沢か、沢沿いを上流に向かっていきます。
1つめの前衛滝が見えたら、左岸から巻きます。岩はホールドしやすいとの情報でしたが、すぐ横の斜面を木を利用しながら簡単に突破できます。

更に沢を進むと、右岸が崩落によるガレ場となっており、ここから2つめの前衛滝が遠望できます。この突破方法はいくつかあり、前衛滝右岸をよじ登る、すぐ手前の崖をよじ登る、ガレ場の斜面をよじ登る等、人それぞれです。
私達はガレ場ルートを選びましたが、浮石が多く、すぐ崩れるので注意は必要です。できるだけ左右の端を通るほうが良いと思います。トラバースするときは、しっかりした岩を見極め、早めに突破したほうが良いでしょう。
私はガレ場の右側から、途中、藪の中に入り木を利用して登りました。
沢から100m弱、高度を上げてから、藪の中をやや下るようにトラバースしていくと、全景が見えます。
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ここから足場に注意しながら下って行くと、意外と簡単に滝壺まで降りていくことができます。

所要時間は、駐車場から濁沢まで約40分、更に滝壺まで約40分、計1時間20分ほどでした。

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駒草平からの展望だけでも、見事な滝であることは分かりますが、滝壺まで行くと、既に別次元の凄さがあります。
退いて全景を楽しむも良し、寄って右岸・左岸・正面から楽しむも良し・・・見る角度で姿が異なるので、まったく飽きることがありません。
蔵王随一の名瀑ですが、全国でも屈指の名瀑と言っても過言ではないと思います。
約1時間、のんびり滝を楽しんだ後、離れがたいのを堪えつつ、帰路につきました。

訪問に当たっては、滝仲間のHPやブログを参考にさせていただきました。
双門の滝以来、「危険」の感覚が麻痺しているのは事実ですが、思いのほか危険はありませんでした。
「2つめの前衛滝をどう越えるか?」が肝で、これは往路・復路どちらにも言えますが、ルートさえ間違わなければ、怪我で済むので、そこは気持ち的に楽でした。双門の滝みたいに、落ちたら確実に屍と化す訳ではありませんから。
岩が落ちてくるとか、ガレ場で岩もろとも滑落とかすれば死が待っているでしょうが、近くに三途の川があるので、あちらの世界へは早いでしょう。

ただ、一般向けではありませんので、安易な気持ちでは絶対にアタックするべきではありません。
行かれる方は、あくまで自己責任でアタックしてください。
安全対策として、ヘルメット必須、アクアステルスの沢靴推奨です。

※現在、すぐ上にある御釜が白濁したことを含め火山活動情報が出ていますので、注意が必要です。
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すずき

Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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