立間戸谷(源助滝、牛鬼滝、屏風滝)

2017.05.13(Sat)

三重県熊野市にある「立間戸谷」

立間戸谷は、子ノ泊山を源流にしており、いくつかの巨瀑を抱え、その絶景は多くの滝ヤ・沢ヤを魅了してやみません。
特に屏風滝は絶景で、左手の遥か上方に見える屏風岩の柱状節理とともに見上げた光景は素晴らしいの一言に尽きます。
以前から行きたかった場所で、このゴールデンウィークを狙っていましたが、ちょうど1か月半くらい前に滝仲間2人がアタックしていて、上流部を含めてリベンジとのことなので、埼玉在住の滝仲間とともに4人でアタックしてきました。
訪問は、5月5日です。

<アクセス>
一度、道の駅瀞峡街道熊野川で合流&準備をしてから、和歌山県を通る国道168号を西進し、三和大橋を渡って三重県に入り、県道740号を東に約3キロ進むと子ノ泊山登山口があります。ここの路肩に駐車し、スタートします。

<アプローチ>
無題
立間戸谷にかかる橋の手前の路肩に3台くらいの駐車スペースがあり、ここが登山口となっています(①)が、基本的に要所にマーキングのある登山道を進みます。
P5050045.jpg

スタートして間もなく、左手に磨かれた一枚岩をつたう滝がありますが、基本的には涸れているか、かなり水量が少ないかのいずれかと思われます(②)。
~スタートから約5分~
P5050046.jpg

巨岩帯続く谷の右岸を進むと、対岸にカラ滝が遠望できます(③)が、そのまま進むとすぐ、巨岩帯を対岸に導くようにロープが張られている(ケルンもあり)ので、これに従って巨岩を越えながら右岸に渡ります(④)。樹林帯に入るとすぐ、右側に木梯子が斜めにかかっている(⑤)のでこちらに進みます。
~②から約15分~
P5050049.jpg
P5050050.jpg
P5050051.jpg

少し進むと巨岩があるので、その下を潜って岩の上に出ます(⑥)。
~⑤から約5分~
P5050052.jpg

谷に出たところで対岸のケルンを目印に右岸に渡り、登山道に入ります(⑦)。
~⑥から約5分~
P5050053.jpg

しばらく進むと足元に小さな案内で「源助滝」の表示があり、ここから木々越しの対岸に源助滝が見えています。ここから下にトレース痕が少しあるので、それを頼りに進んだら、岩を乗り越えながら下って行くと約10分で源助滝の正面に立つことができます。
~⑦から約20分~
_DSF0078_20170513231353ddb.jpg

再び慎重に登山道に復帰したら、また右岸に続く登山道を進むと源助滝を見下ろせるポイントに着きます。間もなく対岸の樹木に赤黄赤のテープが巻きつけられているので、それを目指すように巨岩帯右岸に渡ります。そこから岩壁の下に続く登山道を進み、高度を上げていくと、和気ノ森との分岐に着きます。ここにはゴミ捨て禁止の黄色い看板を利用してマジックで「滝→」と書かれた看板もあります(⑧)。
~源助滝直下から約20分~
P5050060.jpg

ここから、先ほど歩いてきた岸壁の上をへつるように設けられた登山道を進みます。ちなみにこの辺からは迷うような場所ははく、ほぼ一本道です。しばらく進むと、美しい淵を携えた小滝が現れます(⑨)。
~⑧から約40分~
P5050065.jpg
P5050066.jpg
_DSF0092.jpg

すぐ左手には涸滝があります(⑩)。この手前に鉄梯子があるので、これを登ります(⑪)。
登ってすぐ、木梯子があります(⑫)が、これは登らずにそのまま登山道を進みます(結果的に合流するので)。少しすると苔生した世界が広がっています(⑬)。間もなく謎の標柱があります(⑭)。子ノ泊山が北東は良いとして、滝が北西は謎です。これに導かれて違う方向に進まないようにしましょう。
すぐ木梯子(正規ルート)がありますが、横板が外れており、推奨できません。虎ロープが張られているので、ありがたくこれを利用し、いったん沢に降ります(岩巻きルート)。間もなく正規ルートと合流しますが、この辺りが欅平というキャンプサイトになっています。
少し進むと牛鬼滝のある本流と屏風滝のある枝沢とが合流する出会い滝に着きます。
~⑨から約35分~
P5050075.jpg
P5050076.jpg
P5050079.jpg
P5050081.jpg
P5050082.jpg
_DSF0093.jpg

まずは牛鬼滝に向かいます。出会い滝の右側をロープを利用しながら登り(⑮)、すぐ沢に降り立ちます。ここから渡渉して周りこむか、そのまま山肌を進むかいずれかで牛鬼滝に行けますが、色んな表情を見せてくれる滝なので、まずは渡渉して滝の左側から進み、戻るときは右側から山肌を下って来たほうが良さそうです。
P5050085.jpg

まもなく牛鬼滝に到着です。
~出会い滝から約5分~
_DSF0122.jpg
_DSF0130.jpg

落差60m、岩肌を滑るように、そして弧を描くように落ちる姿は壮大でありながら優美です。
左から見ると末広がりに見えますが、右側から見ると緩やかに弧を描いて落ちていくのが分かります。その姿はどことなく、秋田の幸兵衛滝を思い出させてくれます。

さて、ここで昼食の後、ほかの3人は牛鬼滝の上流部を目指します。
まだのこの上にはスラブ滝、ナメ滝、大滝などがあり、魅力的ではありますが、屏風滝が第一の目的でここで時間を使いたかったので、いったん別行動をとります。

先に出会い滝を降り、巨岩帯を進んでいきます。
ところどころマーキングもありますが、立ち木エリアも利用しながら進んでいきます。
おおむね、中洲から右岸、更に左岸という感じで進みました。
しばらくすると、屏風岩が上方に見えてきて、ようやく念願の屏風滝に到着です。
~牛鬼滝から約20分。スタートしてから2時間40分~
_DSF0136.jpg
_DSF0209.jpg
_DSF0222.jpg
_DSF0233.jpg
_DSF0243.jpg
_DSF0185.jpg

落差70m、左の遥か上方には屏風岩がそそり立ち、圧巻の情景ですが、これに抱かれるように右に落ちる屏風滝の景色は荘厳という言葉がピッタリです。
傾斜のある岩肌をつたうように落下してくる分岐瀑で、単体でももちろん美しく、見事です。
ここも右、正面、左と見る角度によってイメージがだいぶ変わりますが、やはり屏風岩とともに見上げる右側からの姿が素晴らしいと思います。

ここで約2時間半ほど、屏風滝を独り占めしていました。
眺めたり、撮影したり・・・そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎていきます。
2時45分頃、同行メンバー3人が屏風滝に到着しました。

更に1時間半ほど、思い思いに楽しんだ後、時間も押し迫っているので帰路につきます。
帰路はハイペース、先導者曰く「後ろがどんどん迫るように着いてくるから」とのこと。
帰りは1時間20分でしたが、この所要時間はアテにしないようにしてください。
普通のペースなら2時間弱程度見越したほうが良いかと思います。

リベンジ組の2人とはここで解散し、最後に鼻白滝を日没間際に見に行きました。
ギリギリで中華料理店で夕食にありつくことができ、前日と同じ宿に大満足しながら戻りました。

※注意等
このエリアにはヤマビル、マダニがいるとのことですので、ヒル避け、虫刺され対策の薬等は必要です。また、このことから、当然、できるだけ地肌を露出しないようにしましょう。
登山靴でも問題なく行けると思いますが、水量が多い時期だと濡れるかもしれません。また、岩肌がところどころ滑りやすいのと、登山道が中心になることから、フェルトタイプの沢靴はあまり推奨しません。
(装備)
頭部:バンダナの上にヘルメット(ヒル&ダニ対策)
衣服:長袖長ズボン
足:ハードタイプのラバーソール沢靴&ネオプレンスパッツ


ヤマレコにもアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1139783.html
スポンサーサイト
チェック

庵座の滝

2017.05.12(Fri)

三重県菰野町にある「庵座の滝」

三重県と滋賀県の県境にそびえる釈迦ケ岳を源とする庵座谷にかかる滝で、荒々しい岩壁が印象深い直瀑です。訪問時の水量は少なめでしたが、水量が多い時期には轟音を響かせながら落下する様子が見えます。
訪問は、5月4日です。

<アクセス>
国道306号から県道762号に入り、朝明ヒュッテを目指します。この朝明ヒュッテ駐車場が釈迦ケ岳の登山道入口にもなっており、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題
朝明ヒュッテ駐車場にあるバス乗り場横の登山口から歩き始めます(①)が、総じてところどころに案内やマーキングがあるので、周囲に注意して歩けば迷うことはありません。
P5040001.jpg
登山道を少し進み、沢に合流する辺りがキャンプ場になっています(②)。
P5040003.jpg
そのまま登山道を進むと、法面を補強した山肌が対岸に見えます(③)。
P5040004.jpg
まもなく看板があり、これに従って右に入り(④)、渡渉しますが、基本的に岩沿いに濡れずに対岸に渡れます。
P5040005.jpg
いくつか見づらいところもありますが、案内やマーキングが多いので見落とさないように進みます。
高度を上げてきたところで左下の谷がよく見える視界が開けた場所に出ます(⑤、⑥)ので、ここから左下にルートをとります。
P5040012.jpg
P5040013.jpg
ザレたところもありますので、注意しながら緩やかに高度を下げていくと庵座の滝の全体像が飛び込んできます。前衛滝の少し下流部に虎ロープが張られています(⑦)が、傾斜もそれほどないのでフリーで降りていけます。
P5040016.jpg
沢に降りてすぐ、前衛滝がありますが、右岸に鎖がある(⑧)ので、これを利用して前衛滝を巻きます。
P5040020.jpg
すぐ、庵座の滝の直下に到着(スタートから約50分)です。

荒々しい岩壁を一気に落下するさまは迫力があります。また、周囲に散乱した巨岩からも、脆く崩れやすい岩というだけでなく、自然の摂理を感じずに入られません。
滝壺は浅く、小さめですが、なかなか綺麗でした。
_DSF0015.jpg
_DSF0032.jpg
_DSF0024.jpg

登山靴でも問題なく行けますが、水量の多い時期に滝前で色んな角度から楽しみたければ沢靴又はスパイク長靴でも良いかもしれません。

なお、前衛滝の巻きですが、石英が混じった岩や石灰岩の岩が意外と脆いです。基本的に鎖やロープに身体を預けきらず三点支持が鉄則ですが、ある程度、鎖に頼った上で、岩肌を確認しながら掴み、崩れないことを確認しながらやり過ごしましょう。特に帰路で岩の脆さを強く感じました。

危険な箇所はほとんどなく、ルートも親切に案内が付いている上、1時間足らずで辿り着けるのでなかなか手軽に滝を楽しむことができます。
チェック

小木森滝

2016.07.27(Wed)

三重県紀北町にある「小木森滝」

滝仲間を双門の滝に案内する遠征で、代わりに案内してもらいました。
巨瀑という言葉が相応しい、モンスター級の滝です。
訪問は、7月18日です。

<アクセス>
国道42号、往古橋北の信号から林道を進みます。
前半はそれほど問題ありませんが、次第に悪路となり、落石も多いので、車高の高い車でないと厳しいです。
花抜峠に向かう登山道入口付近(小さな目印あり)に数台ほど路肩に駐車できるスペースがあり、ここからスタートします。

<アプローチ>
小木森滝ルート

スタート地点から約200m戻り、なだらかなザレ場を利用して沢に降り、堰堤手前で渡渉します(スタートから約5分)。
堰堤脇から踏み跡(ところどころマーキングあり)があるので、それに従い、しばらくほぼ標高を変えることなく進みます。
沢音が近づいてきたところで分岐があり、2つに分かれますが、ここは正面(左側)に進みます。ちなみに、広めの右側の道は大滝に向かうルートです。
小木森滝方面に進むとすぐ尾根筋になっており、そのまま進むと落ち口へのルートとなっていますが、その手前で、下にピンクテープのマーキングがありますので、それを目印にやや急な斜面を慎重に降ります。
マーキングを見つけながら5,60m下ってから、トラバースしつつ沢方面に高度を下げながら進んでいくと、スタートから約35分で中段滝壺に到着します。

_DSF0061.jpg
_DSF0068.jpg
_DSF0069_20160727215106e89.jpg
_DSF0101.jpg

ここから一望できる姿はその全容ではないにもかかわらず、圧倒的な存在感を持った巨瀑です。

数年前までは、ハーネス等を使って懸垂降下で行くとも言われていましたから、ルートを確立してくれた方々に感謝の念は尽きません。
今では40分弱で到達できる滝ですが、ところどころトラバースもあり、また、ルートをロスすると危険な場所に出てしまう場所でもあります。
それほど、直下へは地形の弱点を突いた、これしかないとも言えるような行程となるので、行かれる方は自己責任となります。
また、ヤマビルがたくさん棲息するエリアでもあります。

今回は時間の都合もあり、小木森滝の落ち口・下段滝壺のほか、近くにある滝(ケン淵滝など)も行けませんでしたが、当初からそれは承知の上でした。
次回行く機会があれば、今度はそれらにも足を延ばしたいと思います。

なお、足回りについては、登山靴でも問題ありませんが、濡れた岩場で滑りにくいソールのものが良いと思われます。

【追記】
facebookにて、ルートについてアドバイスいただいたので、追記します。
私達は、大滝への分岐から正面よりやや左方向、落ち口方面に進みましたが、「南から東への尾根(落口への尾根から東にトラバースして乗る尾根)にダイレクトに乗るのが最短ルート」とのことです。
アドバイスありがとうございました。次回訪問時は、そちらのルートを確認したいと思います。
チェック

迷滝

2016.07.22(Fri)

奈良県五條市にある「迷滝」

滝仲間を双門の滝に案内する遠征で、併せてアタックしてきました。
周囲の景観、滝の流身、それらの織り成す空間は、本当に素晴らしいものでした。
訪問は、7月16日です。

<アクセス>
国道168号から県道235号に入り、更に舟ノ川沿いの林道をしばらく進むと、ヒウラ谷との出合い付近の橋を渡ってすぐ左手に広場があり、ここが駐車スペースとなります。
ここに駐車し、そのまま渡渉して林道をスタートします。

<アプローチ>
迷滝
P7160007.jpg
おそらく昔は作業で使われていたと思われ、崩落が進んでいるものの、しっかりした林道で、ずっとヒウラ谷の右岸を進みます。
いくつか崩落箇所を越えますが、トラバースするほどでもなく、足元にさえ注意すれば問題ありません。
歩き始めて40分ほどで、最初の遠望ポイントに出ます。
ここからではまだまだ物足りない光景ですが、それでもその先を考えるとワクワクする形状であることが見てとれます。
この辺りから道は荒れ始め、何度かガレ場、ザレ場が出てきて、トラバースすることになりますが、これらもある程度歩き慣れた人なら問題ないレベルでしょう。
ただ、危険であることに違いはないので、油断はしないでください。

スタートから50分ちょっとで、何度目かの枝沢が出てその先が分かりづらくなっていますが、木々の奥に林道の名残が見えるので、そこへルートを取ります。
更に少し進むと林道終点となり、再度、遠望できます。
P7160014.jpg
この先の枝沢を越えるとワイヤーが散乱しているので、これを目印に、ヒウラ谷本流に向け下降し、岩づたいに対岸(左岸)に行きます。
ここまでで約1時間ちょっとです。
ここで、上の樹林帯に目を向けると踏み跡が分かります。
この樹林帯は傾斜がありますが、九十九折にルートを取れば難所はありません。
滝の方向を確認しながら登っていくと、滝直下に到達できます(スタートから約1時間半弱)。

_DSF0004.jpg
_DSF0005.jpg
_DSF0022-a.jpg
_DSF0007.jpg

迷うことなく辿り着ける滝ですが、その景観、滝の美しさは比類なきもので、超一級品の素晴らしい滝です。
どんな言葉も陳腐に聞こえてしまうほど、言葉を失う感動を覚えた数少ない滝の1つでもあります。
その美しさには心を惑わされるでしょう。

なお、足回りは最初の渡渉以外は、登山靴でも問題ありません。
ただ、滝前で移動し遊びたければ、沢靴のほうが良いかもしれません。
滝前で滑ると、そのまま滑落の危険があるので、注意が必要です。
また、ヤマビルの生息域なので、暖かい時期は、気をつけてください。
チェック

八ツ淵の滝

2014.08.10(Sun)

滋賀県高島市にある「八ツ淵の滝」

その名のとおり、8つの滝(淵)の総称で、日本の滝百選の1つです。以前訪れたものの、途中からルートミスをしてしまい、時間の都合で消化不良のままになっていた場所でしたが、月末に百選の最後の滝を見に行くに当たり、一番心残りの滝でもあるので、行ってきました。
訪問は、8月2日です。

<アクセス>
国道161号から県道286号に入り、ガリバー青年旅行村の看板に従って進みます。看板がたくさんあるので迷うことはないと思います。登山者用の無料駐車場のほか、少し奥にガリバー青年旅行村専用の駐車場(400円)があり、ここが起点となります。

<アプローチ>
yatubuti0
駐車場から歩き始めるとすぐ林道になり、ここから約10分で看板のある場所に出ます。だいぶ前はここまで車で入れたようですが、現在一般車両は進入禁止です。
ここからが遊歩道となりますが、実際には荒れた登山道です。土砂災害等のたびに荒廃が進み、前回は遊歩道(登山道)のみの利用でしたが、かなり変貌していて、ルートも遠回りになっていました。沢ルートは今回が初めてですが、こちらも1年前よりだいぶ荒れてしまったようです。

5分弱で「大擂鉢方面」「魚止滝・障子滝方面」の案内が出るので、ここから後者、沢のほうに下っていきます。
沢に出てから、上流に向かう(一度渡渉あり)と、最初の滝「魚止の滝」に着きます。駐車場からここまで約30分です。
どうやら土砂災害で形状が変わったようで、落ち口を巨岩が塞ぎ、チョックストーン滝となっています。
○魚止の滝
y-uodome

更に、左岸の道を高巻き、約10分で「障子の滝」です。
滝を見る場所は左岸の滝手前、中段付近からです。大きな滝ではありませんが、2段に落ちる姿はなかなか美しいです。
○障子の滝
y-syoji

ここから障子の滝前を越えるところが、一番の注意箇所だと思います。
以前はもう少し登りやすかったようですが、土砂災害の影響か、鎖場が足場ごと宙に浮いた状態になってしまい、新たにザイルが張られていて、これとアンカーを頼りに登りきってから、もう1つ先の突端まで跨ぐのですが、飛沫で濡れていることもあり、グリップの良い靴でないと苦労するかもしれません。

ここから梯子を登ってすぐ、「唐戸の滝」の下段が見えてきます(障子の滝直下から約5分)。
逆くの字の奥まった地形になっており、上段を見るには沢登りをしなければならず、通常は下段部分と、後は大擂鉢下流からの落ち口しか見えません(木が生い茂ってなければ木々の間から俯瞰可能)。
○唐戸の滝
y-karato

このあと、急斜面を登って遊歩道に合流します。鎖等が張ってありますが、使わなくても問題なく登れます。
唐戸の滝下段が見える場所から10分弱で「大擂鉢」に着きます。
八ツ淵の滝の代表的な滝として一般的に挙がるのが、貴船の滝と、この大擂鉢ではないでしょうか。その名のとおり、擂鉢状の大きな淵になっており、美しい淵は癒されます。
なお、すぐ下流部から対岸にワサビ谷の出会い滝(下部)も見ることができます。
滝手前には鎖が張られ、左岸から武奈ケ滝登山道が伸びており、前回は先行者がこちらに進んだのにつられてしまった、ある意味因縁の場所でもあります。
○大擂鉢
y-oosuribati

ここから右岸を進む途中で、すぐ上にある「小擂鉢」が見えます。前回訪問時、大擂鉢の上段と思っていたものが実際は小擂鉢だったことに後から気がつきました。
○小擂鉢
y-kosuribati

更に右岸を進むこと約10分、「屏風の滝」に着きます。この手前付近から貴船の滝までの空間は独特の深山幽谷といった様相をしています。
屏風の滝は上部に巨岩が挟まり、チョックストーン滝となっています。俯瞰になりますが、なかなか良い滝です。
○屏風の滝
y-byobi

更に約5分で、八ツ淵の滝を代表する滝である「貴船の滝」に着きます。
地形的な問題で見る場所が限られてしまうこと、滝壺までは行けないことが少し残念ですが、豪快かつ端正な姿はなかなか見事です。
○貴船の滝
y-kibune

鎖を伝って沢に下りて対岸に渡渉後、梯子・アンカー伝いに少し登ってから、岩場に張られた鎖を使って登ります。
そこそこ急ですが、足場もしっかりしており、登るだけなら特に危険もないと思います。ただ、帰路は登山道を経由して下ってきたほうが安心かもしれません。
ここを登ると、これまでの景観とは一変し、静かな景観の中を、なだらかに登っていきます。

そして貴船の滝から約30分で、八ツ淵の滝の最後の滝、「七遍返しの滝」に着きます。
貴船の滝で引き返す人も多いようで、確かに地味な印象は受けますが、淵の美しさ、上段直下からの景観はまた違ったもので、どうせならここまですべて見てくることをお勧めします。
○七遍返しの滝
y-sitihengaesi

駐車場から七遍返しの滝まで、撮影時間等を除けば通常ペースで1時間40分程度になると思います。
帰路は武奈ケ岳登山道を利用して下ってきました。こちらのルートはワサビ谷に沿った登山道になっており、ところどころ急な場所もありますが、小滝のほか無名の滝がいくつも見ることができるので、面白いと思います。
大擂鉢に戻る手前には出会い滝の上部が見えます。ここからは鎖を使って対岸に行き、遊歩道に戻ります。この後は、遊歩道ルートで駐車場に戻りますが、前述のように、年々土砂災害等で荒廃し、ルートが変わっているほか危険箇所も増えています。
家族連れ等にも人気のスポットではありますが、沢ルートにせよ遊歩道ルートにせよ、注意は必要だと思います。

この日は総勢6人での散策で、ゆっくり、話をしたり、撮影したりといった感じだったこともあり、駐車場に戻ったときにはスタートしてから5時間40分経っていました。
ですが、多少の危険箇所はあるものの、比較的アップダウンも少なく、距離も長くないので、ほど良いアスレチック感覚で楽しめるスポットでした。
チェック

プロフィール

すずき

Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
メインのHPはコチラ。
「ぶらり滝めぐり」

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
↑