王滝川百間滝

2017.07.25(Tue)

長野県王滝村にある「百間滝」

御嶽山にはいくつかの百間滝がありますが、そのうち、もっとも美しく、壮大な、全国屈指のものといえば、王滝川源流部にある百間滝でしょう。
王滝川を遡上した場合、丸2日がかりでようやく辿り着けるようですが、岐阜県側、濁河温泉からアプローチすれば日帰りも何とか可能です。
今回、滝仲間が「滝オフ会」リーダーに案内してもらえるとのことで、御一緒させてもらいました。
訪問は、7月15・16日です。

<アクセス>
県道435号の終点付近、市営の登山者用駐車場に駐車し、ここで登山届を提出します。
岐阜県は登山届提出が義務付けられているので、ここは重要です。
ここから車を集約し、県道脇、濁河温泉高原スポーツレクリエーションセンター近くの砂利の駐車場に駐車し、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題

舗装路を進み、橋を渡り、更に進みます(材木滝方面)。
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地形図上には出ていませんが、意外ときれいな舗装路です。
約20分ほど歩いて、カーブミラー手前、ガードレールの始点脇から入っていきます。
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なお、基本的に小坂滝めぐりツアーのパノラマ滝・シン谷百間滝コースを利用する形になりますが、倒木も多く、不明瞭なので、GPSログ、コンパス等は必須です。

最初の沢は長沢(ツアーでは別の沢を長沢と言っている模様)で、これを渡り、更に踏み跡を辿ります。
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次の沢が兵衛谷となっており、ここから遡行開始します。
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沢筋、沢沿いと進みやすいところを進みます。
最初の分岐は左へ。少し進むとなかなか見事な無名瀑が出てきますが、右岸の草付きから巻けます。
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まもまく白い沢に出るので、ここから右に向かうように、緩やかな傾斜の樹林帯を進ます。
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パノラマ滝に行くにはこの途中で沢に下降して行くようですが今回はショートカットします。
一度、尾根に上がって、崖上を進み、木々の間から三段滝が見えたら、間もなく降りられそうなところから沢(シン谷)に下降して行きます。
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三段滝の途中に降り立ったら、いったん小さな段瀑の左岸を下り、樹林帯に入ります。
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今回、各自おおむね17~20キロくらいのザックを背負っていますが、ここにまた戻ってくるので、荷物をデポして、アタックザックでリスタートです。

樹林帯を緩やかに下りながら、隣の尺ナンズ谷に向かい、沢に降り立ちます。
ちょうど、パノラマ滝のすぐ上辺りに出るはずです。
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ここから尺ナンズ谷を遡行しますが、まず最初の二段滝は右岸の草付きから高巻きます。
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更にもう少し進むと三段滝が現れますが、まず最初は右岸側から滝を正面突破します。
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残りは右岸から高巻きます。
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ここを抜けてしばらく進むと、大崩落地点に出ます。
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以前は3本目あたりの筋から登ったようですが、崩落が進み取り付くことはできそうにありません。
やや戻って、大崩落部分の基点付近から取り付いて約40m登ると尾根筋に出ますので、尾根を越えるように向かうと、平坦な樹林帯に出て、県境をまたいで長野県に入ります。

緩やかに下っていくと、間もなく沢筋に出るので、これを降りて行きます。
途中から落差が大きくなってくるので、この滝からあまり離れないように、歩きやすいところを下降していきます。
約100m高度を下げると木々の間から念願の百間滝が見えてきます。
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ここからも慎重に高度を下げ、王滝川に降下すると、そこはもう百間滝目の前です。

スタートしてから約6時間、ようやく念願の王滝川百間滝に辿り着きました。

滝前には素晴らしい空間が広がり、下ってきた無名滝、そして百間滝左から落ちる無名滝が、百間滝に花を添えるように絶景を作り出しています。
末広がりの分岐瀑は息を飲むほどの美しさです。
細身の流身で落ちた後、最後は末広がりに落ちる姿は優美で、言葉になりません。
見る角度を変えれば姿も変わり、飽きることはないでしょう。
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名残惜しいですが、長居はできませんので、来たルートを慎重に戻ります。
県境を越えて再び岐阜県に戻ったら、大崩落地点の取り付きから下降し、沢を下ります。
パノラマ滝落ち口手前まで戻ったら尺ナンズ谷とはお別れし、樹林帯を進みます。
ザックのデポ地点で荷物を取りまとめたら、シン谷に戻って三段滝を登ります。

約300m進んでいくと、勾配の強い10mちょっとのナメ滝に出ますが、岩はホールドしやすく、グリップも効くので、恐れずに正面突破で直登します。
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更に少し進むと、左岸に苔生したところに湧水が落ちているので、夜・翌日の水(念のため、濾過、煮沸等はしたほうが良い)として利用させてもらいます。
そうして、中洲部分まで来ると、シン谷百間滝はもうすぐです。
(王滝川百間滝から約2時間半)

一度、ザックを降ろし、テン場を確保してから、急いで滝前に直行し、撮影します。
王滝川百間滝とは真逆の光景です。
滝本体は落差50mほどで王滝川百間に比べれば小さいですが、なかなか見事な分岐瀑です。
しかし、右岸に目をやると地質が異なった岩場で、かなり抉られています。
その姿はまるで悪魔の顔のようであり、全景を見ると、現世と隔世の狭間を思わせるような何ともいえない不思議な感覚に襲われます。
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時間は夕方6時近く。
急いで各自寝床をセットし、やや下流部で夕食・焚き火で滝談義です。
夜9時前には寝床につきましたが、やはり百四丈滝のときと同様、沢音でまともに寝ることはできませんでした。
翌日、本来なら、ここから百間滝を高巻き、神津滝・日本最高所の滝とシン谷を登り詰めたら賽の河原から飛騨小坂口登山道経由で下山予定でした。
前日からの体調不良のメンバーの状態は回復せず、また、ザックのベルトもバックルが破損し、厳しい状態だったこともあり、下山するとのこと。
ここで悩みました。
まず王滝川百間滝で十分自分の目標は達成していたこと、自分より遥かに熟練でこの辺の地形にも精通しているとはいえ、体調不良・ザックの危ない状態で単独で下山させるのは何かあったときのことも考えて個人的に嫌だったこと、そして2日目の長い行程を考えて不安もあったこと・・・これらを踏まえて、残りの4人で先に行ってもらい、自分は下山組にまわりました。
前述のパノラマ滝・シン谷百間滝のツアーコースをトレースするように約3時間半ほどで、無事下山することができました。

残りのメンバーは無事、神津滝・日本最高所の滝を詰め、夜8時頃に無事下山したことを申し添えます。
下山の判断が正しかったかどうかは分かりません。せっかくの機会だし、行くべきだったかもしれませんが、それでも自分の判断で下山組にまわったことは後悔していません。
最後まで行ってきたメンバーには本当に心から賞賛と感謝の気持ちでいっぱいです。

今回は、滝オフ会リーダーの素晴らしいリーダーシップによるところが大きいと思います。
何度か来ているとはいえ、ルートファイディングだけでなく、パーティー全体への気配り等のリーダーシップを含めて学ぶところも多く、貴重な経験でした。
次回は自らの力で再訪したい、そう思える滝行でした。


※全体的な留意点
本文中に樹林帯という言葉が何度か出てきますが、総じてクセモノだと思ってください。岩の上に樹木が倒れ、長い年月を経て一面苔の世界となっています。そしてこの倒木は腐食が激しく、ちょっと力を掛けただけで崩れ去り、岩の間に足が嵌ることも何度かありました。こういう状態のところが非常に多いです。また、7月でも、滝ツアーが始まっていなかったせいか、荒れたままでしたし、何よりツアーでも行きやすいところをその都度進む感じらしく、不明瞭な部分も多々あります。マーキングも新旧入り乱れていますので、ルートファインディングが重要です。

※装備
まず、王滝川百間滝だけなら日帰りも可能ですが、ビバークの用意は必須です。また、シン谷百間滝で沢泊してツアーコースで下山するほうが、行程としては安心でしょう。
足回りは、高巻き等も含めると、ラバーソールの沢靴のほうが全体としては有利かと思います。
水は、沢泊前提でなら2日目の分は湧水で賄えるので、初日の分として約2リットル、食料は軽量化も考えて5食分(昼夜、朝昼+予備)程度のほかに、携行食、非常食あたり。
当然ながらここに限らず必携のヘッドライト、エマージェンシーグッズ関係、雨具等は言わずもがな。
そして重要なのは、今回は使わずに済みましたが、ハーネス、スリング、カラビナ、下降器及び登高器の山岳道具は必要です(ザイルは共通装備)。

ヤマレコにアップした記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1203993.html


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チェック

一里滝(阿武隈源流一里滝沢)

2017.06.27(Tue)

福島県西郷村にある「一里滝」

阿武隈源流の沢の1つで、一里滝沢にあります。
そもそもの発端は、阿武隈源流本谷に行った後、所持していた沢登りの本&地形図の確認の中で、滝マークは出ていないけれど、沢名として滝の名を冠していること、そして一里というからには大きい滝があるはず(距離の可能性も否定できないけど)という興味からでした。
調べてみると、情報は少ないものの、落差70mとか100mとかあり、行程の詳細は分からないものの、おおよそのルートまでは把握できたことから、出たとこ勝負ではありましたが、少ない情報とGPS、地形図を頼りに、2人で行ってきました。
訪問は、6月24日です。

<アクセス>
国道289号を西に進み、安心院トンネルを抜けてすぐ、甲子温泉大黒屋方面に左折し、下ります。
急カーブを過ぎると間もなく数台分の駐車スペースがあります。この少し下った先に林道があり、ここにも数台分の駐車スペースがあります。ここに駐車して準備を整え、出発します。

<アプローチ>
無題
甲子大橋の橋脚下をやりすごしつつ進み、地形図の966m付近が分岐となります。
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ただ、この付近に、実は2つの右に分岐する踏み跡があります。おそらく最初の踏み跡が従来の沢に下りるルートだと思われますが、崩落により途絶えています。その先に微かに踏み跡らしきものが見受けられますが、あえて無理をする必要はありません。もし、眼下に堰堤が見えたときは、この踏み跡を来たと思って戻りましょう。
そのすぐ先に、2つめの分岐の踏み跡があります。

ここを進むと、だんだん痩せ尾根状になってきますが、先端付近(黒いパイプあり)から下っていって、途中から草つきの急斜面を下りていけば、本谷の川床に出ます。
なお、ここは往路は痩せ尾根になった段階で左に行ってトラバースしながら下りていきましたが、どちらでも問題ないでしょう。
ただ注意が必要なのは、痩せ尾根のほうは黒パイプのすぐ先辺りは木の根の下が大きな空洞になっていることを帰路で確認しましたので、下りるときは見えない足元に注意してください。

川床に出て対岸に目をやると、ゴロた岩の奥に滝が見えています。
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ここが一里滝沢で、本格的な沢遡行のスタートとなります。

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この出合いにかかるヤナノ滝は落差10mほどで、下から見るとくの字の階段状になっており、簡単に登れそうです。実際、沢登りの少ない記録を見ると、この右壁を登っているようです。
ですが、下部は簡単に登れるとして問題は上部です。まずホールドしたい岩はボロボロ崩れ、足場は下に向かって寝ている上、ヌメヌメしていて、ラバーソールでもフェルトソールでも難儀します。
我々は一段上の岩を使って突破しましたが、ちょっと厄介だと思います。
簡単に登れるとの記載も見ましたが、もしかすると時期によるかもしれません。ただ、いずれにせよ条件が悪ければ登りづらいことは事実なので、注意が必要です。
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もし直登が厳しいときは、手前の、ゴロた岩がある付近の右後方の急斜面から高巻いて尾根に出れば、ヤナノ滝落ち口より数十メートル先に降り立つことができます(帰路に見つけたエスケープルート)。

このあとは、ナメ、小滝、釜のへつり、巨岩帯、樹林帯とバリエーション豊かです。ただ、ヤナノ滝さえ突破してしまえば、登るのに苦労する滝は一里滝までの間にはありません。
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ヤナノ滝を突破してから約1時間、地形図の1085m付近で左岸高所に一里滝が見えてきます。
ここからは急勾配のガレを攀じ登っていくと、約5分で直下に到着します。
※スタートから約1時間40分

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地形図で確認すると上下各50m、計100mほどの落差です。上段はストンと一気に落下し、下段は岩肌を滑るように分岐しながら落ち、とても美しい姿をしています。
もし急傾斜のガレ部分の流れも含めるなら総落差150mくらいでしょうか。
今回、水量がかなり少なく、残念な結果ではありましたが、それでも、水量があればかなり素晴らしい滝であることは間違いないでしょう。

できれば、本流に戻って、この先の黒滝まで行きたかったのですが、スタートが遅れたこと、そして甲子温泉大黒屋旅館の温泉に入りたかったので、ここで撤収開始です。
時間的には順調に戻れば問題はないところでしたが、ヤナノ滝を直接降下せずにうまくエスケープルートを見つけられるかどうか次第というところもありましたから。

約1時間で問題の場所に出ました。
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実は少し手前で尾根に取り付けるところを探そうと話していましたが、気がつけば落ち口に・・・という状況だったため、いったん戻ってヤナノ滝の先、沢がカーブし終えた付近から左岸の斜面に取り付き、小尾根に攀じ登りました。
小さくトラバースして行くと、すぐに微かな踏み跡が見つかりました。
おそらくエスケープルートだろうということで、これを辿っていくと、間もなく眼下に沢が見えます。

地形図上、これが南沢であることはすぐ分かったので、そちらに向かっていくと、滝が1つ見えました。
ここまで来れば下りられそうですし、せっかくなので南沢F1滝にも立ち寄りました。

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落差は8mほどですが、なかなか良い滝です。
ここは滝正面をやり過ごすと右側にクラックがあるので、ここから登れそうです。

今回は時間もないので、ここで引き返し、南沢をそのまま下りずに少し登ると、ちょうどヤナノ滝手前の左岸壁の上に出ました。ここからは急斜面ですが柔らかい土なので、慎重に下りれば問題はないでしょう。
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無事降り立ったので、あとは本谷を横切り、急斜面を登り返し、踏み跡をトレースして本谷への林道に合流しました。

装備:ヘルメット、沢靴等。ほかに使わなかったが、ハーネス、スリング、カラビナ、補助ロープ、下降器などは持参した。また、急斜面の上り下りでは、ゴルジュハンマーが役に立ちました。
※濡れた岩はフェルトが吉、ただ乾いた岩ではフェルトは滑るので、総じてラバーのほうが良いかもしれません。
チェック

三沢大滝

2017.06.17(Sat)

栃木県日光市(旧栗山村)にある「三沢大滝」

地形図にも滝マークすらない、ある意味、幻の秘瀑です。
それでも、滝好きならほとんどの人がその存在を知っているであろう有名な滝でもあります。
名前はなく、あくまで仮称に過ぎませんが、その名だけが一人歩きし、既にこれが名前として定着しているのではないでしょうか。
約60mと約50mの二条の滝が同じ滝壺で合流します。
これまでなかなか行く機会に恵まれず、今回、滝仲間が行くということで、総勢5人でアタックしてきました。
訪問は、6月4日です。

<アクセス>
龍王峡の駐車場で合流し、一台に集約、国道121号を北上してから県道23号を西進、三沢の左岸の林道終点に駐車し、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題
林道終点から右に行くと山道ルート、左の急斜面を降りると沢ルートとなりますが、前者は崩落で危険があり、迷いやすいとの情報から、後者を選択しました。
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急斜面を注意して下って行くと、三沢に降り立ちますので、ここからは基本的に左岸の樹林帯の中の踏み跡を進みます。
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分かりづらいときは沢をそのまま進んでも問題ありません。何度か渡渉がありますが、どこが正解というものではなく、浅瀬だったり、歩きやすそうな場所だったりをそれぞれが選んで進む感じです。

1つ目の堰堤が見えたら、左岸から巻きます。
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次の堰堤も同様に、左岸から巻きます。すぐに工事の看板が見えるので、この先はしばらく樹林帯を進んだほうが楽です。
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3つめの堰堤は、それまでどこを歩いているかにもよりますが、低いので直に登るか、左岸から巻くかのいずれかになると思います。すぐ上で工事用の林道が合流します。ちなみに右岸側からは、免罪符を持っている人のみ、ショートカットでは入れるようですが、工事関係でないのに入れるというのは納得が行きません。入るのを認めるくらいなら、誰にも等しくあるべきかと思います。これは布引の滝でも感じました。
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少し進むと4つめの堰堤があります。右側におそらく積み石と朽木があると思いますが、石は脆く、朽木も安定していませんから、素直に右岸、堰堤脇から巻いたほうが簡単です。
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更に少し進んで右岸上部に柱状節理の断崖が見えたら、最後の堰堤があります。ここは堰堤脇からも行けそうですが、ホールド位置があまり良くないので、少し手前の残置ロープがあるところまで戻って、ここから巻いたほうが簡単です。
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ここまでで約1時間20分ですが、まだまだ先は長いです。

大崩落地帯を何度かやり過ごしたり、ゴーロ帯、樹林帯そして沢を直接進んだりしながら進みます。
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ここまでの行程でもそうですが、特にゴーロ帯は注意が必要です。安定していると思い、体重を掛けると簡単に動く浮石がたくさんあります。一気に体重を掛けるとそのまま岩と一緒に自分も転倒しますし、運が悪ければ岩の下敷きで大怪我をします。
慎重に、見極めながら進みましょう。
左岸の樹林帯には炭焼き小屋跡がいくつかあるので、獣道と化しているとはいえ踏み跡はうっすらとですが見つかります。ときには小尾根を登って、踏み跡を探しながらのほうが楽かもしれません。

地形図上だと三沢は分岐のない一本の沢に見えますが、終盤に入ると実際はいくつもの枝沢があります。ほとんどは明らかな枝沢なので問題ないですが、最後、Y字状の二俣の分岐が見えたら右に進みます。ちょうど地形図上に見える沢が右に逸れて行く付近です。一見すると左が本流にも見えるので、地形図・コンパス・GPS等はあったほうが良いです。

ここまで来ればもう少しです。山葵の自生地を過ぎると、まもなく遠くに三沢大滝が見え隠れしますので、あとは一気に進むだけ。
約4時間半(休憩を除けば約4時間)で、ようやく到着しました。
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これだけの規模の滝が1本だけでもすごいのに、2本かかっていて1つの滝壺に合流し、三沢を形成する・・・周囲の囲まれた地形と併せ、感慨深くもあり、自然のすごさも感じます。

訪問時は、水量はそれほど多くはなかったのですが、風が強く、さながら暴れ竜でした。しかしながら、青空とセットで見ることができ、撮影条件は悪かったですが、印象深い情景でした。

いつまでも感動に浸っている訳には行きません。帰りも約4時間かかることを考えれば、やはり遅くとも午後1時くらいには帰路につくべきでしょう。
12時半くらいに出発し、帰路は慎重に、できるだけ沢筋の尾根等、不明瞭な踏み跡を使い、休憩も挟みながら歩きました。
約4時間(休憩を除けば約3時間半)で全員無事、出発地点に戻ることができました。
このあと、鬼怒川の温泉で疲れを癒し、夕食をとってから解散となりました。

※注意点
既述のとおり、特にゴーロ帯は浮石が多いので、慎重に進む必要があります。
それ以外は危険箇所はほとんどないので、とにかく浮石に注意することです。
装備については、足回りは沢靴、頭部はヘルメット推奨です。また、長時間の行程となることから、多めの飲料、ツェルト、ヘッドライト、雨具、エマージェンシーキット等は当然持参するべきです。

なお、釣り人が先に入渓しているときは更に注意が必要で、基本的に釣りヤと沢ヤ・滝ヤは相容れない(というか、釣りヤに一歩的に毛嫌いされる)ので、釣りヤを見つけたら、樹林帯を進みましょう。気にせず沢を進むと不毛な争いをすることになりかねません。

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1167317.html
チェック

六方の滝

2017.05.28(Sun)

神奈川県湯河原町にある「六方の滝」

元々は無名で、中尾沢の滝(F2)とも呼ばれていましたが、最近、地元によって六方の滝の名が付けられたようです。
落差はそれほど大きなものではありませんが、その魅力は柱状節理の見事さにあります。
滝の周囲が柱状節理の岩盤というところは結構ありますが、本体部分がまさに柱状節理というのは滅多にない珍しいものと言えると思います。
初の正式開催となったツアー募集の話を滝仲間(ゆかりんさん)からもらって、3人(Rieさん、いせさん)で参加してきました(ほかの参加者は9人、ガイド4人)。
訪問は、5月20日です。

<アクセス>
この日はツアーであるため、湯河原駅前にある観光案内センターで受付を済ませ、路線バスで幕山公園に向かいましたが、通常であれば、国道135号から町道を使って幕山公園に向かいます(駐車場あり)。
公園管理棟があり、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題


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管理棟横をまっすぐ進むか、階段を上って左に進みます(いずれにしても同じ場所に出ます。)。
しばらくは舗装された遊歩道となっています。


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しばらく進むと石の祠と鳥居があります(山の神)。

この先もしばらくは川の右岸に沿った遊歩道を進んでいきます。幕山への分岐手前で橋を渡り、また道なり(左岸)に進みます。

③,④
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少し進むと正面に水道施設があり、フェンスで閉鎖されていますが、この右側に登山道が続いており、こちらに進みます。この辺からやっと登山道に入った感じが出てきます。


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しばらくすると白銀林道と合流し、少しだけ白銀林道を歩くとすぐに分岐があり、土肥大杉跡方面(右)に入ります。


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この辺りから苔生した樹林帯に入ります。


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すぐに右側から沢が流れてきていますが、ここが清水の滝との分岐になり、ここを約50分ほど遡上すると清水の滝に行けるとのことでした。


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少し進むと木々越しですが、谷下に滑滝が落ちています。落差は小さいですが、幅広の本流瀑です。ここは容易に下りていけそうな感じでした。

少し進むと土肥大杉跡との分岐となりますが、ここから沢筋に沿って右に進みます。何度か渡渉もありますが、岩伝いに容易に進めます。


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まもなく右手に紫音の滝が落ちています。ゴツゴツした岩肌が特徴的で、中尾沢の滝F1に当たります。水量は少ないですが、なかなか良い感じです。


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正面には無名瀑が落ちており、この前を横切って、紫音の滝右岸を高巻きます。結構な急斜面でロープが設置されていますので、不安な方は使いましょう。初心者や、山道に慣れていない人には、ここは怖いかもしれません。ただ、ここはある程度慣れていれば、まったく問題なくフリーで上り下りできます。

登り終えるとすぐ正面に、目的の六方の滝が現れました。
到着まで約2時間30分でしたが、実質約2時間で着けると思います。
※なお、椿ラインから伸びている登山道があり、ここからなら1時間弱で着けるようです(土肥大杉跡と沢の分岐付近に出ます。)。

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幅広の柱状節理はとても整っていて、荒々しさだけでなく美しさも兼ね備えています。
普段の水量は少なめのようですが、このときは水量の少ない時期にかかわらず数日前の雨もあって、ちょうど良い水量だったと思います。
水量が多すぎても柱状節理の魅力が味わえませんし、少なすぎても今度は滝として楽しむことができませんから。

昼食も含めた滝前での時間は約50分で物足りなさはありましたが、ツアーとして安全に、かつ予定どおり戻るには仕方のないことですね。しかも初の正式ツアーとなればなおさらですし。
ここは清水の滝と併せてリベンジしたいところです。

装備については、六方の滝までなら登山靴で大丈夫です(清水の滝まで足を延ばすなら、沢靴必須)。
基本的には整備されたところを歩く部分がほとんどで、アップダウンもないので、快適なトレッキングが楽しめます。
唯一注意が必要なのは、高巻き部分でしょうか。

なお、この場を借りて改めまして、情報をくれたけど参加できなかったゆかりんさん、そして申込み等の調整をすべてやってくれたRieさんにはお礼申し上げます。

ゆかりんさんのブログ(滝の音とともに)

Rieさんのブログ(TAKIRIE)

いせさんのHP(isseiの里山)
チェック

立間戸谷(源助滝、牛鬼滝、屏風滝)

2017.05.13(Sat)

三重県熊野市にある「立間戸谷」

立間戸谷は、子ノ泊山を源流にしており、いくつかの巨瀑を抱え、その絶景は多くの滝ヤ・沢ヤを魅了してやみません。
特に屏風滝は絶景で、左手の遥か上方に見える屏風岩の柱状節理とともに見上げた光景は素晴らしいの一言に尽きます。
以前から行きたかった場所で、このゴールデンウィークを狙っていましたが、ちょうど1か月半くらい前に滝仲間2人がアタックしていて、上流部を含めてリベンジとのことなので、埼玉在住の滝仲間とともに4人でアタックしてきました。
訪問は、5月5日です。

<アクセス>
一度、道の駅瀞峡街道熊野川で合流&準備をしてから、和歌山県を通る国道168号を西進し、三和大橋を渡って三重県に入り、県道740号を東に約3キロ進むと子ノ泊山登山口があります。ここの路肩に駐車し、スタートします。

<アプローチ>
無題
立間戸谷にかかる橋の手前の路肩に3台くらいの駐車スペースがあり、ここが登山口となっています(①)が、基本的に要所にマーキングのある登山道を進みます。
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スタートして間もなく、左手に磨かれた一枚岩をつたう滝がありますが、基本的には涸れているか、かなり水量が少ないかのいずれかと思われます(②)。
~スタートから約5分~
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巨岩帯続く谷の右岸を進むと、対岸にカラ滝が遠望できます(③)が、そのまま進むとすぐ、巨岩帯を対岸に導くようにロープが張られている(ケルンもあり)ので、これに従って巨岩を越えながら右岸に渡ります(④)。樹林帯に入るとすぐ、右側に木梯子が斜めにかかっている(⑤)のでこちらに進みます。
~②から約15分~
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少し進むと巨岩があるので、その下を潜って岩の上に出ます(⑥)。
~⑤から約5分~
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谷に出たところで対岸のケルンを目印に右岸に渡り、登山道に入ります(⑦)。
~⑥から約5分~
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しばらく進むと足元に小さな案内で「源助滝」の表示があり、ここから木々越しの対岸に源助滝が見えています。ここから下にトレース痕が少しあるので、それを頼りに進んだら、岩を乗り越えながら下って行くと約10分で源助滝の正面に立つことができます。
~⑦から約20分~
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再び慎重に登山道に復帰したら、また右岸に続く登山道を進むと源助滝を見下ろせるポイントに着きます。間もなく対岸の樹木に赤黄赤のテープが巻きつけられているので、それを目指すように巨岩帯右岸に渡ります。そこから岩壁の下に続く登山道を進み、高度を上げていくと、和気ノ森との分岐に着きます。ここにはゴミ捨て禁止の黄色い看板を利用してマジックで「滝→」と書かれた看板もあります(⑧)。
~源助滝直下から約20分~
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ここから、先ほど歩いてきた岸壁の上をへつるように設けられた登山道を進みます。ちなみにこの辺からは迷うような場所ははく、ほぼ一本道です。しばらく進むと、美しい淵を携えた小滝が現れます(⑨)。
~⑧から約40分~
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すぐ左手には涸滝があります(⑩)。この手前に鉄梯子があるので、これを登ります(⑪)。
登ってすぐ、木梯子があります(⑫)が、これは登らずにそのまま登山道を進みます(結果的に合流するので)。少しすると苔生した世界が広がっています(⑬)。間もなく謎の標柱があります(⑭)。子ノ泊山が北東は良いとして、滝が北西は謎です。これに導かれて違う方向に進まないようにしましょう。
すぐ木梯子(正規ルート)がありますが、横板が外れており、推奨できません。虎ロープが張られているので、ありがたくこれを利用し、いったん沢に降ります(岩巻きルート)。間もなく正規ルートと合流しますが、この辺りが欅平というキャンプサイトになっています。
少し進むと牛鬼滝のある本流と屏風滝のある枝沢とが合流する出会い滝に着きます。
~⑨から約35分~
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まずは牛鬼滝に向かいます。出会い滝の右側をロープを利用しながら登り(⑮)、すぐ沢に降り立ちます。ここから渡渉して周りこむか、そのまま山肌を進むかいずれかで牛鬼滝に行けますが、色んな表情を見せてくれる滝なので、まずは渡渉して滝の左側から進み、戻るときは右側から山肌を下って来たほうが良さそうです。
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まもなく牛鬼滝に到着です。
~出会い滝から約5分~
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落差60m、岩肌を滑るように、そして弧を描くように落ちる姿は壮大でありながら優美です。
左から見ると末広がりに見えますが、右側から見ると緩やかに弧を描いて落ちていくのが分かります。その姿はどことなく、秋田の幸兵衛滝を思い出させてくれます。

さて、ここで昼食の後、ほかの3人は牛鬼滝の上流部を目指します。
まだのこの上にはスラブ滝、ナメ滝、大滝などがあり、魅力的ではありますが、屏風滝が第一の目的でここで時間を使いたかったので、いったん別行動をとります。

先に出会い滝を降り、巨岩帯を進んでいきます。
ところどころマーキングもありますが、立ち木エリアも利用しながら進んでいきます。
おおむね、中洲から右岸、更に左岸という感じで進みました。
しばらくすると、屏風岩が上方に見えてきて、ようやく念願の屏風滝に到着です。
~牛鬼滝から約20分。スタートしてから2時間40分~
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落差70m、左の遥か上方には屏風岩がそそり立ち、圧巻の情景ですが、これに抱かれるように右に落ちる屏風滝の景色は荘厳という言葉がピッタリです。
傾斜のある岩肌をつたうように落下してくる分岐瀑で、単体でももちろん美しく、見事です。
ここも右、正面、左と見る角度によってイメージがだいぶ変わりますが、やはり屏風岩とともに見上げる右側からの姿が素晴らしいと思います。

ここで約2時間半ほど、屏風滝を独り占めしていました。
眺めたり、撮影したり・・・そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎていきます。
2時45分頃、同行メンバー3人が屏風滝に到着しました。

更に1時間半ほど、思い思いに楽しんだ後、時間も押し迫っているので帰路につきます。
帰路はハイペース、先導者曰く「後ろがどんどん迫るように着いてくるから」とのこと。
帰りは1時間20分でしたが、この所要時間はアテにしないようにしてください。
普通のペースなら2時間弱程度見越したほうが良いかと思います。

リベンジ組の2人とはここで解散し、最後に鼻白滝を日没間際に見に行きました。
ギリギリで中華料理店で夕食にありつくことができ、前日と同じ宿に大満足しながら戻りました。

※注意等
このエリアにはヤマビル、マダニがいるとのことですので、ヒル避け、虫刺され対策の薬等は必要です。また、このことから、当然、できるだけ地肌を露出しないようにしましょう。
登山靴でも問題なく行けると思いますが、水量が多い時期だと濡れるかもしれません。また、岩肌がところどころ滑りやすいのと、登山道が中心になることから、フェルトタイプの沢靴はあまり推奨しません。
(装備)
頭部:バンダナの上にヘルメット(ヒル&ダニ対策)
衣服:長袖長ズボン
足:ハードタイプのラバーソール沢靴&ネオプレンスパッツ


ヤマレコにもアップしてあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1139783.html
チェック

庵座の滝

2017.05.12(Fri)

三重県菰野町にある「庵座の滝」

三重県と滋賀県の県境にそびえる釈迦ケ岳を源とする庵座谷にかかる滝で、荒々しい岩壁が印象深い直瀑です。訪問時の水量は少なめでしたが、水量が多い時期には轟音を響かせながら落下する様子が見えます。
訪問は、5月4日です。

<アクセス>
国道306号から県道762号に入り、朝明ヒュッテを目指します。この朝明ヒュッテ駐車場が釈迦ケ岳の登山道入口にもなっており、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題
朝明ヒュッテ駐車場にあるバス乗り場横の登山口から歩き始めます(①)が、総じてところどころに案内やマーキングがあるので、周囲に注意して歩けば迷うことはありません。
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登山道を少し進み、沢に合流する辺りがキャンプ場になっています(②)。
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そのまま登山道を進むと、法面を補強した山肌が対岸に見えます(③)。
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まもなく看板があり、これに従って右に入り(④)、渡渉しますが、基本的に岩沿いに濡れずに対岸に渡れます。
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いくつか見づらいところもありますが、案内やマーキングが多いので見落とさないように進みます。
高度を上げてきたところで左下の谷がよく見える視界が開けた場所に出ます(⑤、⑥)ので、ここから左下にルートをとります。
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ザレたところもありますので、注意しながら緩やかに高度を下げていくと庵座の滝の全体像が飛び込んできます。前衛滝の少し下流部に虎ロープが張られています(⑦)が、傾斜もそれほどないのでフリーで降りていけます。
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沢に降りてすぐ、前衛滝がありますが、右岸に鎖がある(⑧)ので、これを利用して前衛滝を巻きます。
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すぐ、庵座の滝の直下に到着(スタートから約50分)です。

荒々しい岩壁を一気に落下するさまは迫力があります。また、周囲に散乱した巨岩からも、脆く崩れやすい岩というだけでなく、自然の摂理を感じずに入られません。
滝壺は浅く、小さめですが、なかなか綺麗でした。
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登山靴でも問題なく行けますが、水量の多い時期に滝前で色んな角度から楽しみたければ沢靴又はスパイク長靴でも良いかもしれません。

なお、前衛滝の巻きですが、石英が混じった岩や石灰岩の岩が意外と脆いです。基本的に鎖やロープに身体を預けきらず三点支持が鉄則ですが、ある程度、鎖に頼った上で、岩肌を確認しながら掴み、崩れないことを確認しながらやり過ごしましょう。特に帰路で岩の脆さを強く感じました。

危険な箇所はほとんどなく、ルートも親切に案内が付いている上、1時間足らずで辿り着けるのでなかなか手軽に滝を楽しむことができます。
チェック

AKITA NATURE'S CLUB作品展

2017.04.12(Wed)

遡ること何年か前、フォトガイド名瀑紀行「あきた滝300」を探していて、既に絶版となっていた中、著者の佐藤俊正さんに譲っていただいたのが、交流を持たせていただいているきっかけになっています。

その後、一昨年秋、親しい滝仲間さんからの誘いで、一緒に秋田遠征をし、佐藤さん、小谷部さん、中泉さんと出会いました。
そして昨秋、お三方のほか土谷さんとも出会い、写真の話に花が咲いたところで、「次回から、写真展にぜひ参加して」と言っていただきました。

そして今回、初写真展参加の運びとなりました。

場所:秋田市のアトリオン
日程:4月7日~9日

8日の朝に出発し、秋田駅前のホテルにチェックイン、それから写真展に伺いました。
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まさかこれらのポスターに私の作品が3枚も使っていただけるとは・・・(気を使ってくださった?)

皆さんに御挨拶してから、すべての作品を鑑賞・・・と思ったら、最初のブースである最近の受賞の3枚目に「輝きの朝」が^^;
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輝きの朝
※Zekkeiいばらきフォトコンテスト入賞

そして2人目のブースが私になっていました。
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自分の写真が見劣りするなぁと思ってしまいましたが、皆さんからお褒めの言葉をいただき、また、会場に足を運んでくださった方々が私の写真のまで足を止め、指差したり、話し込んだりしているのを拝見して、気恥ずかしさと嬉しさがありました。

皆さんそれぞれに、写真に個性が感じられ、また、テーマも垣間見えて、なるほどなぁと勉強になりました。
また、新たな出会いもあって、とても有意義な初写真展となりました。

最終日の夕方には、秋田出身の風景カメラマン、小松ひとみさんが会場に来てくださり、、すべての作品をじっくり見てくださったそうです。
あとから佐藤さんから教えていただきましたが「このような色で撮り方で全部統一したら面白い作品になる」と批評をいただけたそうです。

「自分らしい写真とは?」と、毎度模索しながら、足掻いていますが、自分が狙っている色だとか撮り方だとか・・・これが結果的には自分らしい写真に繋がっているのかな?と少しだけホッとしました。

今年からは、もっとテーマを見つけて、じっくり風景と向き合いたいと思います。

今回、展示等すべてにおいてお世話になったAKITA NATURE'S CLUBの皆さん、ありがとうございました。
そして、会場にお越しくださった皆さん、ありがとうございました。
チェック

浄の滝

2016.10.16(Sun)

山形県戸沢村にある「浄の滝」

かつては秘境の滝でしたが、林道の開通によりアプローチはかなり容易になっています。ただ、以前はあった案内がなくなっていることから、駐車場までの道が分かりづらいと思います。日本離れした絶景は見事で、実際に見えるのは滝の一部ですが、それでも大自然の雄大さに圧倒されます。
訪問は、10月9日です。

<アクセス>
国道47号から戸沢村役場のやや西で県道57号に入り、ここから7キロちょっと、角川地区で郵便局先を今神温泉方面に右折します。
更に4キロ弱でY字路になっていて、今神温泉の案内が出ていますが、橋のたもと手前の右手に青い屋根の倉庫が見えるのでここを右に入ります。
少し進むと未舗装の林道になり、しばらく道なりに進むと、途中で右上に上がっていくY字路の分岐がありますが、砂利道を道なりに行くと、壊れた欄干の鉄橋を渡ります。
さらにしばらく走ると突然広い舗装された道路に出ますが、これは一部区間のみで、カーブする道を上がっていくとすぐ未舗装路に戻ります。
間もなく砂利道が二俣に分かれるY字路になりますが、ここは左上に進むとすぐに駐車スペースがあり、ここに浄の滝の案内もあるので、ここからスタートします。
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<アプローチ>
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基本的には遊歩道(登山道)になっており、ところどころで案内もあるので、迷うことはありませんが、一部崩落しているところもあるので、多少の注意は必要でしょう。
右手に堰堤を見ながらしばらく進み、沢の右岸に降り立ちます。
ここからも普段は右岸通しでその先の道に行けるようですが、訪問した日は、前日夕方から朝までかなりの雨が降ったことからかなりの増水で、しかも濁流だったことから川床が見えず、本流の中にある大岩の手前で一度渡渉しました。
更にここを過ぎたところから対岸に道が見えましたが、流れは早く、危険も伴いましたが、目を凝らし足場を見つけて渡渉しました。
なお、同行メンバーの1人はスパイク長靴で行ったため、浸水しないよう渡渉に苦労し、しばらく左岸沿いに進んでから何とか右岸に辿り着きました。
再び道なりに進むと階段を下りたところで枝沢を渡り、また道なりに進んでいくと、浄の滝が遠くに見えてきます。

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沢に出て道が途切れたところで、対岸に踏み跡が見えますが、そのまま進んでも木が邪魔をして見づらいので、ここから沢を溯上します。
間もなく滝直下に着きますが、やはり沢がかなりの増水をしており、直下まで行ったのは私を含め2人、残りの2人は少し引いたところまででした。

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最初にも書きましたが、日本離れした絶景は見事で、ゴルジュの間を形を変えながら落下します。直下からは最下段の約40mしか見えませんが、それでも大自然の雄大さは圧巻です。
訪問時は水量がかなりすごく、亀甲模様の特徴的な岩肌はほとんど確認できませんでしたし、立てるポイントはかなり限られてしまったので、撮影もほとんど決まったアングルからでした。
ここはぜひ通常の水量時に再訪問して、立ち位置を変えたり、岩を登ったりしてみたいところです。

なお、往路は、徒渉に少し手間取ったこと、全員が渡渉できるまでに時間を要したことから約1時間かかりましたが、復路は30分弱で戻れたので、通常のコースタイムで30分程度見れば着けるのではないかと思います。
行程の中で泥濘の部分が結構多いですし、通常なら長靴でも良いと思いますが、増水しているときは簡単に浸水するので全般的には濡れても問題のない沢靴のほうが良いかもしれません。
というより、増水時には行くのは危険を伴いますので、歩き慣れていない人は止めたほうが良いですし、仮にそれを強行して何かあっても自己責任という覚悟は持ちましょう。

こう書くと危険な行程と思われるかもしれませんが、通常時であれば片道30分程度で迷うこともなく、手軽に行ける滝で、しかも素晴らしい絶景が待っているので、ぜひお勧めしたい滝の1つです。
むしろ、駐車場に辿り着くまでがちゃんと確認していかないと撤退という可能性もあるかと思われます。

※追記
10月16日現在、滝仲間が行こうとしたものの、道路がかなり手前で鉄パイプで封鎖されていたそうです。
狙われる方は、あらかじめ戸沢村役場等に確認したほうが良さそうです。
チェック

ニ天の滝&中の滝

2016.10.02(Sun)

秋田県仙北市にある「ニ天の滝」

事の発端は5年ほど前に、絶版となった「あきた滝300」の最後の一冊を著者の佐藤俊正さんから譲っていただいたことに遡ります。
そして昨年、私の直前に佐藤さんから同様にこの本を入手できた滝仲間さんとはしばらく連絡は途絶えていましたが、とあるきっかけからまた連絡するようになりました。
そして、その方から「あきたの滝500」が出たこと、佐藤さんに秋田を案内してもらえるということを聞いて、同行させてもらったことが大きなきっかけです。
その際、ニ天の滝に行きたいという話を2人でしたところ、佐藤さんから案内の快諾を得ることができ、また、佐藤さん及びその滝・撮影仲間さんたちの人柄に触れ、交流を持たせていただける幸運に恵まれました。
そうした中、今年の5月辺りから佐藤さんと連絡をとりつつ、日程調整を行い、ニ天の滝を目指し、今回4人で秋田に遠征をしてきました。
道の駅鹿角で佐藤さんと再会を果たし、そこから宝仙湖近くのプレイパーク戸瀬へ。ここで、同行させていただく中泉さん、川見さん、ながのさん(字が分からないのでかな表記にしています。)と合流しました。ちなみに中泉さんは去年もお会いしているので、久々の再会です。
ニ天の滝は、基本的には下流側からのアプローチですが、今回、上流部からニ天の滝を目指し、下流の中の滝を経て、下流部に抜けるプランを用意いただき、まず2台を下流部にデポしてから入渓地点に向かいます。
訪問は、9月22日です。

<アクセス>
国道341号沿い、宝仙湖の北部にあるプレイパーク戸瀬付近から、旧ブナ森林道に入って約10キロ進みます。ニ天の滝・中の滝のある湯渕沢にかかる橋の手前に2,3台の駐車スペースがあり、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題
(ダウンロードしていただくと、大きな画像で見ることができます。)

湯渕沢にかかる橋手前の藪の中を沢に沿って下流部へ進み、沢に降ります。
ここからは基本的に沢をひたすら下って行きます。
ところどころ深い場所もありますが、ほぼ標高差を変えることなく進むので難所は一切ありません。
約45分ほどで、まずはニ天の滝の落ち口に着きます。
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ここから落ちて死んでいる人もそこそこいるようで、近づけるところまで近づいてみました。ここから周囲の景観を見るだけでも、ニ天の滝がかなりの落差を持っていることが分かります。
ここから降下することはできないので、いったん約500mほど、沢を戻ります。
沢が大きくカーブしているところから急斜面を約70m一気に登りますが、尾根に取り付くのはちょっと大変で、沢靴にピンスパイクを装着し、用意していただいたザイルを補助に登りました。
そこから馬の背になった尾根を下り、緩やかな傾斜になったらここから藪漕ぎしながらニ天の滝前に周りこむようなイメージで進みます。
尾根に取り付くところから約40分ほどでニ天の滝に到着です。
なお、こうしてみると簡単なようですが、尾根に取り付くところから滝前に下って行くところまで、ピンポイントでのルートファインディングが重要です。
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幅広の直瀑かと思いきや、分岐瀑の要素も兼ね備えた大きな滝で、切り立った断崖もなかなか見事です。直下から見上げると、まさに天空から真っ直ぐに落ちてくるような姿は雄大かつ優美です。
秋田は滝の宝庫で、東の秋田、西の奈良が横綱と称されるほどですが、その秋田においても屈指の名瀑といえるでしょう。

ここから中の滝を目指し、湯渕沢を下っていきます。
こちらも二天の滝上流部ほどではないにせよ、基本的には大岩を下るようなところはほとんどなく、距離にして約2キロ、標高差にすると約150mほど下るように進むイメージです。
約1時間半で中の滝のやや上流部のカーブしたところに出るので、ここから再びピンスパイク及びザイルを補助に約50m登って尾根に取り付き、ここから傾斜が少し緩くなるところと切れ込んだ沢筋&崖部分とのギリギリのところを狙って約80m下ると、中の滝最下段手前に出ます。
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ここからだと最下段しか見えず、普通の二条の滝と思いがちですが、少し下流部に下ると全景が見えます。2段目付近はひょんぐっていて、最上段から合せるとニ天の滝とほぼ同じくらいの落差があり、なかなか見事です。

時間も押してきているので、早々に下流を目指します。
基本的には右岸・左岸に踏み跡があるところも多く、うまくルートを選べば約45分で沢沿いの踏み跡から抜け、林道を約15分で湯渕沢から宝仙湖に合流するところの少し先、急カーブ付近のデポポイントに到着です。

ここから車でプレイパーク戸瀬に戻りました(上流にデポした車の回収も含めるとそこそこの時間を要します。)。

なお、秋田在住のメンバーはフェルト沢靴でしたが、私は愛用のラバーソールの沢靴で行きました。上流部はほとんど滑ることがなく、急斜面においてもフェルトよりグリップは確実に効きます。一方、二天の滝から中の滝まで(上流部の尾根に取り付く付近)は苔生した岩も多く、多少滑ることもあり、フェルトのほうが安定して歩ける感じではありました。全体の行程で見ると一長一短だと思いますが、履き慣れたものが良いかもしれません。

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<あとがき>
なお、今回の行程では、事前に皆さんにかなりの準備をしていただいていたことを道中で知りました。初訪問の我々が危険に晒されることなく踏破できるよう気配りいただき、とりわけ、川見さんとながのさんは、お盆の時期に、下流から入ってマーキングをつけながらニ天の滝上流部まで行って往復するという行程をとってくださっていました。
おふたりとは、この日の行程のみではありましたが、感謝の念が絶えません。

またこれだけでなく、皆さんには翌日も盛大なおもてなしをしていただいたので、それについても触れたいと思います。
初日、佐藤さんと合流した際、明日は夜の準備(きりたんぽ鍋)があるので別の仲間が滝に同行すると伺っていました。翌日、佐藤さんには桃洞の滝入口まで御一緒いただき、そこで前日に引き続き中泉さん、そして昨年御一緒いただいた小谷部さんと合流し、桃洞の滝まで同行いただきました。
予定では九階の滝まででしたが、前日からの雨もあり、桃洞の滝でいったん解散し、我々はお手軽滝をいくつか見て周ってコテージに戻り、皆さんに挨拶を済ませた後、温泉に入りました。

佐藤さんから電話をいただき、佐藤さんたちの泊まっているコテージにお邪魔し、夜の宴が始まります。
様々なお酒類はもちろん、なにより天然なめこ汁、天然舞茸と比内地鶏仕立てのきりたんぽ鍋、そして北海道直送ラム肉のジンギスカン・・・その美味しさ、それ以上に佐藤さんたちからの心遣いに本当に感動しました。
遅れて、ラム肉を提供くださった土谷さんも合流し、いっそう滝・写真の話で盛り上がり、来年のプランもさっそく話を進めさせていただきました。

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併せて、昨年名刺でお知らせした私のHPを見て写真を「素晴らしい」と褒めていただき、佐藤さんたちが2年ごとに開催している写真展に、「再来年の開催時にぜひ出展して欲しい」とまで言っていただける光栄に感謝・感動が止まりませんでした。特に小谷部さんは数多くのコンテストでグランプリをとっており、有名な風景写真カメラマンとも親交があるので、そういった方と同じ舞台で写真を展示いただけるというのはこの上ない光栄でした。

その後、関東から同行した3人は先にコテージに戻りましたが、引き続き写真談義をさせていただき、土谷さんからは「帰りに食べて」とブドウもいただきました。
佐藤さん、小谷部さん、土谷さんが就寝した後も、中泉さんとは写真談義に花が咲き、気がつけば深夜11時40分過ぎ・・・中泉さんとは1時間ほど2人で話しこんでいたようです。
翌日も朝食まで用意してくださり、最後は出発前に記念撮影をしてから、来年の再会を誓って帰路につきました。
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(佐藤さんからは掲載許可を頂いています。顔出しOKの方もいますが、今回、佐藤さんと自分のみ顔出ししています。)

本当に、皆さんとこうして交流を深めさせていただけることに感謝するとともに、改めて佐藤さんの人柄に触れ、仲間が集まることも納得させられました。
私に限らず、滝の本を参考に滝を巡っている滝ヤは多いですし、そういう身からするとその本の著者と知り合える機会はそうそうありません。それにとどまらず、実際に一緒に行けたり交流を持ったりできるのは、その本のファンであればあるほど、嬉しさも大きいものです。そして、その方から、「むしろ本を見てその滝に行きたいと言ってくれる、こうして来てくれることが嬉しい」とまで言っていただけるのは本当に嬉しいものです。

併せて、今回ニ天の滝から中の滝までの行程において、改めて佐藤さんの凄さを感じたことも申し添えます。第一次ベビーブーム世代にもかかわらず、歩きは軽快で、沢においても迷うことなく安定した歩行で、仲間の方と話す中で、自分たちも佐藤さんと知り合ってそれに驚かされつつ、御一緒いただく中でそれに付いて行けるようになったと伺いました。油断していれば簡単に視界から消えてしまうほどで、一緒に行った滝仲間も舌を巻き、ついていくのは諦めたと言っていました。私は、意地でも付いて行こうと心に決め何とか離れることなく付いていくことができましたが、歩くのが早いと言われることが多い私でもなんとか付いて行けるほどでした。

人柄だけでなく、そういった姿を拝見して、改めて自分もこの先々もこのようになりたいと強く感じました。
この場を借りて改めて、佐藤さん、中泉さん、小谷部さん、土谷さん、川見さん、ながのさんにお礼を申し上げます。
ありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。
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モーカケの滝

2016.09.19(Mon)

福島県桧枝岐村にある「モーカケの滝」

尾瀬に向かう途中に駐車場があり、その先にある展望台からの遠望が基本ですが、滝壺に行こうと思い立ったのが約3年前です。
その後、アタックを予定するも、ことごとく台風、豪雨等の災害で断念し、ようやく積年の課題をクリアするときが来ました。
訪問は、9月17日です。

なお、普段ならもっと下調べをしてアタックするところですが、「七入橋からモーカケ沢を進めば良い」「平坦な沢を進むだけ」「約30分」「簡単」という断片的な情報だけで行ってしまったため、無駄に時間を費やしてしまいました。
あえて、そこを伏せ、短縮できて安全なルートだけを書くことは可能ですが、恥をさらすのも承知で、進んだルートについてもきちんと書こうと思います。
(ここまで書くと、すごいミスをしたかのようですが、ただ断片の情報をもとに七入橋からひたすら沢を進み、短縮ルートを使わなかったというだけです。)

<アクセス>
国道352号を西に進み、尾瀬を目指します。登り口に当たる七入に大きな駐車場があり、ここに駐車してスタートします。

<アプローチ>
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七入バス停のすぐ先に七入橋があります。
ここから、今回は七入沢に降りて遡行し、約400m進んだ先で左手から流れ込んでくるモーカケ沢に入りました。
沢はヌメる岩で黒ずんだ苔のほか、藻がたくさん生えていて、かなり滑りやすかったです。しかもところどころ深みがあり、意外と歩きづらい印象です。
モーカケ沢に入ってからも基本的に沢の渓相は同じです。藻は下流に多く、上流に進むにつれほとんどなくなりましたが、深いところは、樹林帯に退避しながら進めますが、基本的にかなりの藪の中になります。

モーカケ沢に入って約100mすると、木の橋が見え、左右に遊歩道が延びています。つまりは、ここから沢に入れば安全かつ楽だったのです。
ここに来るには、七入橋から登山道に向かい、「尾瀬自然観察の森遊歩道」の看板に従って右に入ってまもなく、左手奥に七入山荘が見えるところで同様の看板があり、その下に「モウカケの滝入口」とあります。これをずっと進むと展望台に出るのですが、途中で七入沢を渡るところにある橋がこれです。
そのため、このルートを辿れば、約10分ほど短縮でき、かつ、少なくとも序盤は楽に行けます。

この橋を越え更に沢を遡行します。基本的に、ほぼ平坦なのは変わりませんが、深みがある、ヌメる、退避できる樹林帯は藪漕ぎというのも同様です。
橋を越えて約30分で樹林越しにモーカケの滝が見えてきます。そこからは急にゴロゴロした大岩を越えていきます。
滑りやすいところも多く、真ん中・右岸・左岸とルートを見極めながら進み、最後は右岸を少し直登して小さく高巻き、約15分ほどで滝壺に到着です。

往路の所要時間はおおむね以下のとおりになると思います。
七入駐車場~七入橋  約5分
 ・ルート1 七入橋~(沢遡行)~遊歩道の橋  約20分
 ・ルート2 七入橋~(遊歩道経由)~遊歩道の橋  約10分
遊歩道の橋~モーカケの滝直下  約45分

駐車場からだと約1時間(ルート2の場合)ですが、おそらく以前にいくつかのサイトで見た30分から40分程度というのはこの遊歩道にかかる橋から入渓した場合かと思われます。年々、災害の影響で状況は悪くなっていますし、今後、更に行きづらくなる可能性は十分高いでしょう。

さて、直下から見上げるモーカケの滝、なるほど裳をかけたような美しさです。
しかも直下の岩が抉られ、オーバーハングして落下してくる姿は、女神三滝の白糸の滝にも似ています。
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左岸から入れば、最初は思いっきり濡れますが、そのあとは、濡れずに裏見もできます。
ただ、滝直下に落ちている巨岩、そして岩肌を見ると、いつ姿が変わってもおかしくない状況です。
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現に、動画を撮るために裏見をしていたとき、上で「ミシッ、ギシッ、バキッ」って音がしました。この音で慌てて退避しましたが、あとで動画を見返してみると、小さな岩の破片が落ちてきました。
したがって、裏見をするにしても、かなり注意して、しかも覚悟をもって行かないと、運が悪ければ巨岩の下敷きになって昇天(又は地獄行き)です。

最後に、ざっくりとまとめを。
七入橋から入渓せず、遊歩道を進み、モーカケ沢にかかる橋から入渓すること。
ほとんどの行程は平坦ですが、基本的にヌメりがあり、深みもあり、樹林帯は藪漕ぎになること(沢靴はアクアステルスよりもフェルト推奨)。
滝が見えてから直下までは巨岩帯を乗り越えること。
裏見はできるものの、岩が脆く、いつ崩落してもおかしくないこと。

注意点ばかりを書きましたが、約1時間で、さしたる危険箇所もなく、あの美瀑を見ることができるのですから、ある意味お手軽な部類とは言えるかもしれません。
遠望でも確かに綺麗ですが、直下からの美しさはその比ではありません。
ある程度、沢歩きに慣れた人なら、ぜひ直下から見てもらいたいと思います。
チェック

プロフィール

すずき

Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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「ぶらり滝めぐり」

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