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大倉小滝

2018.08.01(Wed)

福島県猪苗代町にある「大倉小滝」

吾妻連峰にある秘瀑の1つで、ずっと行ってみたかった滝です。
訪問済みの仲間とともに4人(るりゃんさん、プラリネさん(滝のお姉さん)、サモハンさん)で行ってきました。
訪問は、7月15日です。

<アクセス>
県道70号、吾妻スカイラインの浄土平にある駐車場が起点となります。
吾妻小富士のほか、三百名山でもある一切経山、鎌沼等のトレッキングコースとなっていることから、とても大きい駐車場を備えています。

<アプローチ>
ああああああ
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浄土平ビジターセンターから伸びる木道か、すぐ北の未舗装の駐車場から伸びる登山道を西に進みます(すぐに合流)。
一切経山への分岐をそのまま分岐せずに姥ケ原、鎌沼、谷地平方面に進みます。
登山道としては整備されていますが、意外と勾配はあります。
鎌沼との分岐まで出ると、そこからさらに木道が伸びるので、東吾妻山との分岐もやり過ごしてそのまましばらく進むと、谷地平方面との分岐がありますが、そのすぐ手前で駕篭山稲荷神社への分岐となり、ここからは踏み跡を頼りに進みます(ここまでで約1時間)。
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荒廃はしていますが、マーキングはあるので、意外と迷わずに進めると思います。
駕篭山稲荷神社の鳥居に出たら、右手に下降していきます(ここまでで約2時間10分)。
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しばらくするとY字の分岐があり、古びた看板にうっすらと小滝とあるのも確認できます(ここまでで約2時間40分)。
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ここを左手に進んでいくと、しばらくは緩やかに高度を下げますが、間もなく約200mの急下降となります。
基本的にはマーキングがありますし、藪が掴む手掛かりにもなるのですが、起点であることには違いないので、気を付けて進みましょう。沢床に降り立ったら、あとは上流に向けて進むのみです(ここまでで約3時間30分)。
スタートから約3時間45分(休憩を含めて約4時間)で、滝直下に到達です。

沢床に降り立ったときから感じることですが、両岸は断崖絶壁に囲まれていますので、秘境感たっぷりであると同時に、何かあれば逃げ場がないという怖さもあります。
そんな中、豪快に落下する一条の直瀑は迫力満点で、滝壺が大きいにもかかわらず、岸まで飛沫が飛び散ります。
落差63mの直瀑は、荘厳の一言に尽きます。
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基本的には沢床までは登山靴となりますが、そこからは渡渉もあるので、足回りは次の3通りとなるかと思います。
・沢靴持参の登山靴
・スパイク長靴
・ラバーソールで目のしっかりした凹凸ある沢靴(キャニオニアシューズ)
私は、ファイブテンのキャニオニアシューズで行きました。
水はけがよく、ステルスソールで岩場・地面でのグリップも良いためです。
沢は多少のヌメリもありますが、完全に水中を歩くところは少ないので、十分対応できました。

余談ですが、去年から吾妻連峰に入り浸っています。
一切経山登山に始まって、西吾妻山登山、中津川渓谷、西吾妻山単独雪山、今年の白糸の滝、赤滝&黒滝、そして今回の大倉小滝。
元々小さい頃から吾妻スカイラインは何度も来ていたこともあり、馴染み深い場所ですが、滝だけでなく山も始めてから、吾妻連峰の奥深さに魅了されています。
鼓滝、幕滝、小野川不動滝、滑川大滝などもその一部と考えると、これだけ楽しめるエリアって、貴重なのではないかと最近になってやっと気づきました。
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赤滝&黒滝

2018.07.18(Wed)

山形県米沢市にある「赤滝」と「黒滝」

通常は、西吾妻スカイバレーからの遠望ですが、滝仲間に案内してもらって行ってきました。
メンバーは、以前に行った経験のある三浦さん、そして同行する機会も多いサモハンさんです。
訪問は、6月24日です。

<アクセス>
県道2号(西吾妻スカイバレー)の双竜峡展望台から下り、トンネルを抜けて間もなく、カーブ付近の左手奥に芳沢不動滝が目印になります。
そこから約150mくらい先の右手に少し広い路肩があるので、ここに駐車します。
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<アプローチ>
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駐車スペース付近は草が生い茂っていますが、平場になっており、おそらく作業用と思われる踏み跡が沢に向かって伸びていますので、これを利用して沢に降ります。
目の前に堰堤があるので、右岸から巻きます。
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地形的には、周囲はかなりの急斜面ですが、このすぐ上辺りがわずかに緩やかになっており、そこから尾根に取り付いて登りきると、比較的なだらかな尾根になります。
しばらくはこの尾根を進みますが、藪や灌木に覆われ、歩きづらいです。
500mほど進むと、岩場に覆われ進めなくなりますが、ここを左に進むと赤滝、右に進むと黒滝となります。
まずは、赤滝に向かいます。
ガレ場をトラバースして下っていくと、赤滝が見えてくるので、慎重に歩を進めます。

スタートから1時間ほどで、赤滝直下に到着です。
落差100mを誇る分岐瀑ですが、上部は見えていません。
それでも岩盤と滝は迫力に満ちています。
見る角度でイメージはだいぶ異なるので、色々と移動して楽しみましょう。
ただ、滝下の沢床はヌメリがあるので、注意が必要です。
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※実際の訪問時には、尾根への取り付きは強引だったのと、早めに沢に向かって降りてしまったので、多少の時間をロスしています。

次は黒滝に向かいます。
再度、ガレ場をトラバースしながら登っていくと尾根に戻るので、もう少し戻ったところから尾根に沿って右に進むと踏み跡があります。
多少、急な落ちた地形になっていますが、気を付ければ問題なく突破できます。

少し進んでいくと、黒滝直下に到着です。
こちらは、大きく分けて3つで、分岐瀑・滑床・分岐瀑といった構成です。
3つ全体でこちらも落差100mですが、地形的に上部は木々に覆われていることもあり、一望するのは難しいです。
それでも下段の分岐瀑部分でも約3,40mくらいなのでなかなかの規模です。
裏見もでき、見る角度によってイメージがだいぶ異なりますが、なかなか見事です。
上段に向かうには下段の滝の左岸の急斜面を登っていき、トラバースして沢に降りるようですが、体調不良で疲労もひどかったので、自分ひとりは下段の滝で待っていました。
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※実際の訪問時には、尾根から少し戻りすぎて強引に沢に降りる感じになり、そこから登りました。

尾根伝いにトラバースして尾根に登ったら、500mほど、戻ります。
行き過ぎると急斜面で降りられない場所に出てしまうので、地形図をしっかり確認しましょう。
往路で最初に取り付いたところから降りられれば、堰堤のすぐ上にでるので、ここから下って、渡渉し、再び踏み跡を辿れば、駐車スペースに戻れます。

実際の訪問時には、戻りすぎて急斜面で降りられない場所にでてしまい、強引にかなりの急斜面をトラバースしながら戻ろうとしたため、前述のとおりの体調不良もありましたが、結果的に若干滑落しました。
仲間のスリングによる補助があったので無事でしたが、一歩間違えば危険な場所です。
普段の状態なら、もう少しスムーズに突破できたかもしれませんが、結果論ですし、何より自分の体調不良を把握できないままに行った時点で問題があったと思います。
そして、仮に仲間が行ったとしても、個々のスキルは別物であり、他人が行けたから自分も行けるわけではないのですから、自分のスキル・状態をちゃんと分析して安全なルートを探すべきでした。

しっかりと地形の弱点を突けば行けますが、至るところが急斜面であり、一歩間違えば非常に危険な場所ですので、安易に行くのは辞めたほうがいいです。
仮にこの訪問記を見て行ったとしても、自己責任です。
経験者が同行でいなければ、お勧めはしません。

なお、装備はラバーソールの沢靴かスパイク長靴が良いでしょう。
ソールパターンが平らだとグリップが効きづらく、苦労すると思います。
フェルトのみだと、柔らかくグズグズの土はグリップが効かないのでお勧めしません。
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百尋の滝

2018.07.17(Tue)

東京都奥多摩町にある「百尋の滝」

滝仲間みんなから意外だと驚かれましたが、ずっと未訪のままでした。
Rieさんに案内をお願いし、ほかに、かっぱ♪さん、ゆかりんと計4人で行ってきました。
訪問は、6月9日です。

<アクセス>
国道411号から都道204号に入り、しばらく北進します。
川乗橋バス停付近にゲートで閉じられた林道があります。
この前後に若干の駐車スペースはありますが、期待はできません。
素直に公共交通機関(奥多摩駅からのバス)を利用したほうが良いと思います。

<アプローチ>
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林道ゲートから舗装路をしばらく進みます。
約25分ほどで、聖滝で遭難した学生の鎮魂レリーフ跡があります。
このすぐ先から急斜面を降下して行くとゴルジュが特徴的な聖滝の落ち口に出ます。
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斜面を登り返し、滝下には最後に行くことにして、先を急ぎます。
スタートから約40分ほどで細倉橋があり、川苔谷入口(川苔山登山道)に到着します。
なお、地形図・地名表記では「川乗」が使われていますが、元々、川海苔が取れたことに由来するもので、正式には「川苔」なので、本HPでは、正式名称で統一します。

登山道から約5分ほどで、下百尋の滝が見えます。
小さな滝で、導水管が邪魔しており、近くまで降りることもできますが、俯瞰のみに留めました。
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ここから10分ほどで、谷下に象の鼻のような形状の長滝が見えてきます。
縞模様の岩肌と右側の甌穴が特徴で、少し先まで行くと、戻るような形でルートがあるので、直下まで行ってみました。
滑りやすい粘土質ですが、残置ロープもあるので、補助程度に利用させてもらます。
滝下から見ると、なかなかに特徴的で、面白いです。
滝そのものは特筆するものではないですが、岩肌は縞模様がくっきりと出ており、また、右の甌穴は大きく抉られたドーム状になっています。ここはおそらく、元々はこちらが本流だったか、両方に流れていたかのどちらかだと思います。
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再び登山道に戻ると、目の前には木橋の下に小さな三筋の滝が落ちています。
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登山道をさらに進むと、10分ほどで、右手奥にひっそりとウスバの細滝が落ちています。
水量が乏しいですが、しっかり流れていれば、そこそこ見応えがあるかと思います。
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さらに登山道を進むと35分ほどで、百尋の滝に到着です。
基本的に登山道が整備されており、一本道なので、気を付けて歩けば難所は一切ありません。
ちなみに、山頂まではここからさらに1時間半くらいはかかるそうですが、いずれ行ってみたいと思います。
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百尋の滝は、規模もそこそこ大きく、しかもそれだけでなく、形状、滝前の空間ともに見事です。
おそらく、東京屈指の美瀑ではないでしょうか。
正面から見ると細身の直瀑のようですが、右岸側から見ると次第に裾を広げるような形状をしており、とても美しいです。
登山靴でも行けますが、滝壺もそれほど深くないので、沢靴で行くか、サンダル等を持参するかするといっそう楽しめるかと思います。

名残惜しいですが、百尋の滝を後にし、帰路につきます。
細倉橋まで戻り、さらに林道を下って、前述の鎮魂レリーフのさらに先まで下ると、左下に戻るような形で舗装路が伸びています。
これを下って行くとキャンプ場跡のような広場に出るので、そこから左岸通しで遡上して行くとほどなくして聖滝直下に到着です。
上段は見えず、総落差もそれほど大きくはありませんが、ゴルジュの奇岩が際立つ景観は圧倒されます。
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奥多摩の大自然は、苔むした一面緑の世界で、とても印象深いものでした。

Rieさんのブログ→TAKIRIE
ゆかりんのブログ→~滝の音とともに~
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本沢の滝(北ノ俣大滝)

2018.05.04(Fri)

長野県須坂市にある「本沢の滝」

以前から狙っていた滝です。
ずっと、北ノ俣大滝という認識でしたが、地元では元々「本沢の滝」(本沢瀑布、本瀑布)と呼ばれていたようで、沢名も北の沢ですが、いつからか、北ノ俣大滝が定着してしまったそうです。
北ノ俣大滝と言ってしまいそうですが、本ブログ及びHPでも、本沢の滝と呼ぶことにします。
なお、米子大瀑布のある山の北側に位置し、裏米子・裏奇妙とも呼ばれています。
滝仲間と3人(長野の滝マスターこだるさん、いつも御一緒するサモハンさん)で行ってきました。
訪問は、4月29日です。

<アクセス>
県道349号を南東に向かって進み、米子不動尊を過ぎ、更に狭いトンネルを過ぎると、清掃センターがあります。
この先で県道は終わりますが、林道が続き、道なりに行くと橋を過ぎた辺りから悪路となりますので、普通車であればこの先のカーブの路肩に駐車したほうが良いと思います。
我々は、四駆に乗り合わせで行ったので、林道の終点、車止めの手前の駐車スペースまで行けました。
ここから沢に向かっている踏み跡が起点となります。

<アプローチ>
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沢に向かって続く踏み跡を行くと、すぐに渡渉となります。
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対岸に渡ると、明瞭な踏み跡があるので、それを進みます。
目当ての本沢の滝まで、基本的には明瞭な踏み跡が続きますが、最低7,8回は渡渉があり、また、両岸に踏み跡がある場合がありますので、歩きやすいほうを進みましょう。
前半は基本的に右岸を歩いていくところが多いと思います。
沢はとても美しく、ナメも含め小滝が連続する楽しいコースです。
踏み跡が分からなくなったら、深いところもありますが、沢を遡行するのも良いかと思います。

前半で注意が必要なのは1か所、ちょうど全体の中間地点になろうかという辺りで踏み跡がなくなり、そのまま沢を進むと5mほどの小滝が連続するポイントになります。
沢を直接進むのでなければ、数メートルの急斜面を攀じ登って行くようになるので、踏み跡を辿りたい場合は、そのすぐ手前で尾根のほうに逃げましょう。
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そこから500mくらい進むと、沢が二俣に分かれますが、水量・沢幅ともに、左側が本流と分かります。
なお、この二俣に分かれるところの本流側に、名前のある滝が2つ続きます。
1つめは、まさに合流部分で、橋岩口の滝です。
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ここは枝沢(右側)のほうに進むとすぐに、本流に降りられるところに出ますが、そこから本流に降り立ったところが、2つめ、テンコバの滝となります。
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こちらは、小さいものの流れも滝壺もなかなかに美しいです。

対岸に渡渉し、またしばらく踏み跡を行くと、2つめの沢の分岐となります。
ここも、水量から本流は自然と判断できると思いますが、右側です。
なお、左側の支流を進むと、地形図にある滝マーク2つ、舟久保の滝(一の滝、二の滝)がありますが、水量はかなり少ないようです。
本流側に進んで踏み跡を行くと、次第に不明瞭となりますので、この辺りからは適当に進みやすい場所を行きます。
分岐から約1km弱、木々越しに本沢の滝が見え始めます。
ここからはもう適当に歩けそうな場所をギアチェンジして一気に進みました。
道中、小滝を撮ったり休憩したりがあったので、それを差し引いても3時間弱だったと思います。

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本沢の滝は、旧文献では23丈4尺とあるようで、約70mですが、下部は崩落が進んでいます。
こだるさんが今回再計測したところ、直瀑が63m、下部の崩落による岩場の斜部10mくらいとのことで、元々は70mくらいの直瀑だったのだと思います。
やっと行くことができた本沢の滝は、豪快かつ端正な直瀑で、見事でした。

ただ、直下に行くと、右岸・左岸・正面、どこも瀑風による飛沫が凄まじかったです。
そのせいもあって、まともな写真は少なく、撮影自体は消化不良感が強かったですが、北の沢そのものが、無名ながらも様々な味わい深い小滝が連続し、また、澄み切ってとても美しく、飽きのない楽しいものでした。
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また、春の息吹を感じさせる様々な花も出迎えてくれ、思い出深い行程となりました。
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○装備メモ:沢靴、手袋、ヘルメット
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六方の滝&清水の滝

2018.04.25(Wed)

神奈川県湯河原町にある「六方の滝&清水の滝」

今回、六方の滝は3度目の訪問ですが、前年からのリベンジです。
前回は夏場で藪もすごく、想定よりペースが遅れてしまい、時間切れで清水の滝を断念した苦い記憶があります。
BALさんとRieさんで最初に話が進み、声をかけていただいて、晴れてリベンジを果たすことができました。
訪問は、3月31日です。

<アクセス>
過去2回は一般ルートの幕山公園からでしたが、BALさんが、朝練ついでに下見をしておいてくれて、ターンパイク箱根の駐車場から踏み跡があり、地形図上の波線から行けるのではということで、多少の賭けはありましたが、チャレンジしてみました。
賭けというと語弊がありますが、六方の滝の場所は分かっているので、どの辺からどう行けば良いか、おおよその想定はできていること、そして何より、BALさん、はんぺんさんという、猛者が2人もいることから、絶対辿り着けるっていう確信はありました。
そんなわけで、いったん幕山公園に集合しましたが、速攻でターンパイク案に決定し、車で30分ちょっとかけて移動しました。

<アプローチ>
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ターンパーク箱根の白銀展望駐車場から、踏み跡を辿って下ります。
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しかし、すぐに気づきましたが、地形図にある波線の伸び方と踏み跡は違っています。
とりあえず、踏み跡を行けるところまで行くと、伐採された倒木地帯の平場に出ます。

位置的には、この辺から左手に下っていけば清水の滝に行けそうなのですが、藪地帯で下って行くのは危険と判断し、先に六方の滝に向かいます。
谷筋に向かって半ば強引に下って行くと、ほどなく間伐作業道と思われるところに出たので、そこからすぐ下に見えている沢(中尾沢)に入り、下っていきます。
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このまま進むと六方の滝の落ち口に出ますので、ちょっと手前から小尾根をトラバースして急斜面を適当に降りていきます。
木の枝、根等がたくさんあるので、それを利用すれば降りやすいかと思いますが、不安であれば補助ロープがあれば安心です。
すぐに六方の滝右岸に降り立つことができます。
ターンパイクから1時間10分ほど、通常ルートの半分の時間で行けました。
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3月末とあって、多少雪解け水もあったのか、過去2回と比べて、水量は多かったと思います。
柱状節理の岩盤は安定の格好良さです。
ここでだいぶ時間を使いましたが、12時過ぎに出れば清水の滝まで2時には余裕で着けるだろうと思い、初訪問の方の心行くまで堪能しました。

12時10分、六方の滝を出発しますが、紫音の滝で意外と時間を要しました。
確かに経験者3人、初訪問3人なので、当たり前ですね。
途中、滑滝を見下ろせるポイントに着きます。
当然、みんな降りますよね。
前回行っている私と、本調子でなかったと思われるちかりんさんは登山道で待機。
他のメンバーが滑滝で軽い昼食を摂っていたのでこちらも軽く腹ごしらえをしておきました。
この時点で12時50分・・・まぁたぶん大丈夫だろうと若干弱気になります。
といっても、清水の滝に着けないのではという不安ではなく、日没前に清水の滝から波線に乗ってうまくターンパイクに戻れるのかという感じですが。

時間はちょうど13時、清水の滝分岐に来ました。
ここからは未知の領域ですが、波線に淡い期待をもって、沢をやり過ごしてまもなくの涸れ沢の様相の地形を遡っていきます。
まもなく、倒木・がさ藪地帯となりますが、基本的に沢から離れすぎない程度に左右を見ると、どこかでマーキングであったり、踏み跡の名残であったりが見つかります。
おそらく分岐から100mくらいで先が見えなくなりますが、冷静に右に逸れると、杭や踏み跡の名残が出てきて、ここからはしばらく歩きやすくなります。
あとは沢が2手になったら、左に進めばってところで、沢が見えて、マーキングもあるので、それに従って左に行きます。
一つ目の分岐で、遠目にはそこそこの規模の滝が見えますが、下段の10mほどと、堰堤上の上段の滝になっており、清水の滝ではないので、もう1つ本流沿いを進むとワサビ田跡が出てきます。
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これを越えると、ゴロた岩の斜面の上に清水の滝が見えています。
なかなかの規模でびっくりです。
しかも末広がりの姿は優美・・・、ペースも一気に上がります。

そして13時45分、念願だった清水の滝リベンジ達成です。
滝前は狭いので、順番に場所を変えつつ、撮影しました。
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おそらく帰路は登り返しですし、何より波線が期待できないので、2時間は想定したほうが良いだろうということで14時半前に出発します。
一度本流に戻り、そこを登り詰めるつもりでしたが、ふと反対の斜面上に赤い杭が見えます。
調査地のものだろうと思いますが、人が入っている証拠、しかも踏み跡になっています。
踏み跡といっても道をなしてはいません。
それでも何となく、道に見えてしまうから不思議です。
半ば強引に登ると確かに明瞭な踏み跡・・・これは予定とは違いますが、戻る方向ではあるので、これを少しずつ高度を上げていって、波線部分に立てればという感じで進んでいきました。
何度か涸れ沢をやり過ごし、小尾根をやり過ごし・・・そうこう進んでいくと、踏み跡が完全に消滅しました。

左手には岩場がせり出しており、距離的にはターンパイクから降りてきたところまで直線距離で150mくらいなので、そのまま登って行くと、GPSで見ると波線を越しています。
しかし、今さら波線は信用できないので、そこから左へ向かいますが、ここからが一番の難所です。
高い丈夫な笹薮地帯があったかと思えば、イバラ地帯の棘地獄・・・あちこちから奇声・悲鳴がこだまします。
強引に掻き分けていくと、ようやくターンパイクから降りてきて、清水の滝に降りようと目論んでいたところの50mほど北側に出ました。
ここからはターンパイクまですぐ・・・って思っていましたが、まだ標高差100m、距離にして500mほどの行程が残っていました。
15時50分頃、無事ターンパイクに到着、距離は短いものの、かなりスリリングな行程でした。

おそらくですが、左手に岩がせり出していた付近、後にして思えば、そこの下が波線だったのではないかと思います。
ただ、いずれにしても、下から登っていったから見えただけで、上から降りてくるのは無謀そのものの状態でした。
清水の滝から元来たルートを戻らずにショートカットを選んで無事あの時間に戻れたのは、BALさん、はんぺんさん、そしていつも御一緒いただいているサモハンさんによるところが大きかったと思います。

繰り返しますが、今回のコースは絶対に一般向けではありません。
ターンパイクから六方の滝までは良いですが、清水の滝から戻ることを考えると、上げる高度、距離を考えると得策ではありません。
一番良いのは時間に余裕を見て、幕山公園からアタックするのが無難でしょう。

あとは、土肥大杉跡に向かうコースを利用する方法も考えられます。
カーブ付近でスペースが狭いので、長時間置いておく不安はありますが、人数次第では試してみる価値はあるかと思います。

装備:ヘルメット推奨(枝等からの頭部保護)、長袖(棘対策)、ラバーソールの沢靴
(登山靴でも、何とか浸水せずに行けそうな感じはしますが・・・)
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西吾妻山(雪山登山)

2018.03.19(Mon)

西吾妻山に行ってきました。
夏に職場の後輩と行って、山頂の眺望はないものの、とても気に入っている山です。
なにより、蔵王同様に一つ一つの際立った山ではなく、個性豊かな山並が連なるまさに連峰、そして名瀑を抱える場所。
そういう意味で、思い入れのある場所でもあります。

この冬は消化不良感がかなり強かった上、蔵王は2回とも悪天候で敗退したので、雪景色と樹氷(リトルモンスター)の名残に期待をしてのアタックでした。
ルート
初の雪山登山(雪山に入ってはいても、山頂を目指す登山は初)・・・単独での不安は少しありましたが、夏に行って地形は頭に入っているので、天気さえ大丈夫なら、難所もないし問題はないと。

西吾妻スカイバレーは冬季封鎖なので、東北道から冬前に開通したばかりの東北中央自動車道を使って米沢に入り、白布温泉のある天元台へ南下します。
ここからロープウェーとリフト3本を乗り継いで北望台へ。
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※ロープウェー&リフト往復(登山者は下りもリフト利用可)3500円

リフトを降りたらスキーヤー、スノーボーダーの邪魔にならない場所に避けて準備開始です。
ちょうど右側がコース外になっていて、ポールがありますが、そこから樹林帯を進む形になります。
だいぶ雪が締まっており、少し悩んだものの、クランポンが付いているため融通が利くだろうということでスノーシューを装着し、スタートです。
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雪面はかなり固まっていて、トレース痕もだいぶ薄く、かろうじて人の入った痕が確認できる程度でした。
樹林帯にはところどころピンクテープもありましたが、シーズン中の人形岩に迂回しないほうの登山道にあるものと思われ、ルートは少し分かりづらいです。
右側から中大巓を巻くように樹林帯をなだらかに南方面に進み、かもしか展望台をやり過ごして、北望台から約100m高度を上げます。
(もしルートを見失ったときは、右手にロープが張られているので、これを目安にしましょう。)
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高度を上げると、ちょうど中大巓と梵天岩のコルに出るので、この辺からは梵天岩を目指します。
正面に見えているのは梵天岩で、西吾妻山の山頂はこの奥になります。
最初は大きな針葉樹林帯だったのが、コルに出た辺りからリトルモンスターが出現します。
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正直、リトルモンスターはほぼ終わっていると思っていたのですが、予想以上で、青空とも相まって絶景にかなりテンションが上がりました。
コルに出るとやがて冬山登山ルートを示す案内や木々につけられたマーキングが散見されますので、あとは目指す方角も見えているため歩きやすい場所を進みます。

※今回は歩く場所は気にする必要はありませんでしたが、ふかふかの状態だと樹氷群に近づきすぎると厄介なので、一定の距離を取ったほうが良いでしょう。
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梵天岩まで登り、そのまま高度を少し下げてから目の前に広がる山頂部を目指しました。
樹氷地帯を縫うように高度を上げると、山頂付近の開けた場所に出ますが、山頂を示す標柱は雪深くに埋もれ視認できません。
何より、シーズン中は樹林帯の中、眺望のない山頂であるにもかかわらず、冬は樹氷が人の背丈より低いものがほとんどという状態なので、当然、標柱が確認できるわけもありません。
だいたいこの辺りだろうというところで周囲に広がるリトルモンスターを愛でつつ、軽く食事を摂りました。
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ここから引き返し、梵天岩に登る手前から左手に進路を変え、吾妻山神社のある天狗岩に向かいます。
登りきろうかという辺りから、岩が顔を出しているので、気をつけながら神社前へ。
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ここから梵天岩に戻ったら、往路とほぼ同じルートで戻ります。
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コルから中大巓を避けるように樹林帯に入る辺りは、トレース痕があるときは良いですが、決まったルートがあるわけではないので、今回のように痕がつきにくいと少し分かりづらいです。
来たルートより少し手前で左に微かなトレース痕があったのでそちらに向かいましたが、途中で消えており、戻ったものの往路で通った痕も風で消えてしまった模様・・・

結局、最初に見つけたトレース痕に戻ると、左側にスタート時に見たロープを見つけたので、これを目安に歩きやすそうな場所を進むと再び微かなトレース痕を見つけ、ほどなく往路に通過した場所に戻りました。
そこからは北望台を目指すと間もなく、リフトの音が聞こえだし、すぐ到着しました。

ゲレンデを歩いて降りることも考えましたが、往復券を買ったこともあり、利用できるものは利用しようということで、リフトを3本乗り継いで、天元台高原駅に戻り、ロープウェーで下山しました。

今回は撮影時間を除くと、北望台から西吾妻山まで片道約1時間程度でした。
ただ、あくまで雪が締まって歩きやすかったからで、雪山登山の本では北望台から梵天岩まで1時間40分、そこから山頂まで20分のコースタイムとなっているので、それくらいは見積もっておくべきでしょう。

併せて蔵王同様、樹氷ができるということは、それだけ風雪が厳しく、荒れやすい場所ということです。
日本海からの雪雲をまともに受ける山域なので、荒天のときは行動は慎みましょう。
天気読みが難しい場所でもあり、特に2月はほとんどの日が荒れるようです。
1月だと樹氷の形成期でもあるので、完成形は2月から3月初めまでのようですが、2月は冬型気圧配置で悪天候が多く、かつ、読みづらいです。
やはり安全を期すなら、天気の安定してくる3月の上旬から中旬くらいが良いのではないでしょうか。
難所もなく、リトルモンスターが群生していてかなり見応えがありますので、雪山入門としてはかなりおススメの場所です。
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また、ゲレンデを降りる、西大巓まで足を延ばす、福島のグランデコスキー場から西大巓経由で西吾妻山に登る等、バリエーションが楽しめるのも魅力だと思います。

余談ですが、蔵王では1度目は2月初めに一面ホワイトアウトで突風が吹き荒れていましたし、2度目は西吾妻山の前の週に山の天気を見て行ったにもかかわらず視界不良で敗退しました。
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荒れる山域の恐ろしさは、登らなかった、というよりむしろ登り始めることすらできなかった経験から、初めて実感することができました。

※必要装備
雪山一般装備(全身防寒対策はしっかりと)+スノーシューorワカン、ストック
(雪がかなり締まっている条件ならアイゼンが良い場合も。)
ピッケルは持参したものの、おそらく不要
チェック

友人の百選制覇祝い~茶釜の滝~

2017.10.14(Sat)

秋田県鹿角市(夜明島渓谷)にある「茶釜の滝」

夜明島渓谷には数多くの滝があり、下流側からアプローチすると多くの滝を楽しみながらの沢遡行ができます。最深部には、百選滝の1つ、茶釜の滝があり、東日本の百選滝中最難関だとかそうでないとか・・・。個人的には、危険箇所はそこそこあるものの、注意すれば問題なく沢が楽しめる場所で、恐れるほどの場所ではないと思います。

自分はすでに6年前に訪問済みで、百選も3年ほど前に制覇済みなのですが、今回、敬愛する滝友だちである格闘家Sさんが、前月に百選滝99本に到達し、晴れてこの茶釜の滝で百選マスターとなることから、それをみんなでお祝いしに、総勢8人で行ってきました。
訪問は9月17日です。

※上記だけを見ると誤解を生みかねないのでこちらに明記しますが、この滝友だちSさんは私なんかよりも遥かに体力もスキルもあり、単に百選に到達したのがたまたま私のほうが早かったというだけのことです。

<アクセス>
県道22号又は県道191号から夜明島林道をしばらく進みます。
場所が分かりづらいのと、カーナビだと途中までしか認識しないため、林道の起点辺りにセットしないとあらぬ方向に案内されがちなので注意が必要です。
(6年前はそれで集合時間に遅れました。)
慣れれば、酷いダートというほどではないのですが、天候等の条件次第では結構な悪路になります。
駐車スペースまでは距離が結構あり、分岐もそこそこありますが、道なり・沢沿いを心がければ間違うことはないかと思います。
大きな案内板のある広場(旧駐車スペース)の手前が路肩崩壊もあり、進入禁止で、手前のスペースに駐車してスタートします。

<アプローチ>
無題

渓谷沿いの踏み跡を進むと、渓谷に出ます。この辺からは踏み跡もありますが、沢を遡行しても問題ありません。適当に進みましょう。
ただし、全体的に感じたことは、6年前と比べ、大雨等の被害の影響か、だいぶ荒れてしまったと思います。
約20分で泊滝です。
1 とまり

このあと、左岸を登りますが、旧ルートの梯子・残置ロープは朽ち果てているので、もっと戻ると、九十九折に斜面を上がっていく踏み跡があります。
途中で泊滝を俯瞰しながら、慎重に進んでいくと、梯子があるので、ここから沢に降ります。
なお、ここは泊滝の落ち口になりますが、だいぶ安全になりました。以前はワイヤーの位置がいやらしく、増水時は危険だったのですが、少し上流側にロープが付いたようです。
ここから梯子を登り、岩壁をへつったり、トラバースしたりが続きますが、アンカー等の足場もあるので、気をつければ大丈夫だと思います。
また、小滝が連続する区間でもあります。
本来なら、細かく滝名と場所を表示したいところですが、大人の事情から、簡単に端折ります。
2 もっこ3 はね
4 めおと6 とらのお

※大人の事情・・・旧案内板と現案内板とで、滝名、場所が一致しないものがいくつもあり、前回の訪問後に、鹿角市役所にその点を問い合わせしたところ、現案内板の表記が正しい旨の回答がありました。前半の小滝群については目をつぶるとしても、メインにもなりうる滝の表記に違いがあり、雲上の滝が白雲の滝に成り代わり、また、茶釜の滝の上に銀線の滝と雲上の滝が連続し、狭義の茶釜の滝を含めた3本を総称して茶釜の滝と呼ぶとのことでしたが、地形図上、それらしきものは存在しないと思われるところ、公式回答がこれであるため、現状では永遠の謎となってしまいました。

しばらく滝のない区間が続いた後、第二の小滝連続区間があります。
7 くぐり8 白布

そこからほどなくして、沢が分岐します。
本流をそのまま進むと白雲の滝(旧・雲上の滝)、右の枝沢を進むと茶釜の滝です。

まずは茶釜の滝を目指しました。
枝沢を進むとすぐに大きな前衛滝が鎮座しています。
9 ごとく

この右岸にかかる朽ちた梯子が連続する区間を越え、尾根を登っていくとすぐに痩せ尾根となっており、ここが滝見テラスとなります。
人間の記憶って意外といい加減なもので、色々行っているうちに記憶も上書きされているようです。
難所もない楽しい沢歩きって記憶だけが残っていましたが、いざ行ってみたら意外と危険箇所も多いし、そこそこ大変だったなぁと。
10 ちゃがま

まずは初訪問のメンバーを先に行かせてから、4番手で到着し、格闘家Sさんと握手を交わします。
そしてひとしきり撮影が済んだのを確認してから、サプライズの演出です。

実はこの遠征の2か月弱前に、旗を購入しておきました。
そして自分からのお祝いのメッセージを書いた後、この遠征に同行するリトル滝ガールHちゃんの山&沢道具選びに付き合った際に同様にメッセージを書いてもらい、次にやはり遠征に同行する滝ガールPさんに郵送して書いてもらい、更に遠征メンバー合流前にRさんに書いてもらいました。
前述の道具選びに付き合った際にいくつかプレゼントも用意し、あとは頃合いを見計らって渡すのみです。

もちろん、格闘家Sさんが敬愛する滝仲間であり、何度も色んな場所にともにアタックしていることもありますが、自分が百選を制覇したとき、個人的事情が色々続いたこともあり、まったく喜びがなく、ただ通過儀礼にしかならなかったことがあったので、自分が喜べなかった分も、お祝いすることによって喜びを分かち合いたかったからです。

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集合写真を撮った後は、握手会ならぬ記念撮影会が続きます。
みんなの人気者ですから、それも当然ですね。

さて、台風が近づいていることもあって、空模様・風模様も怪しいので、次に向かいます。
前衛滝の前で昼食をとってから、白雲の滝に向かいました。
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落差では茶釜の滝に敵いませんが、近づけるし、被写体としてみるとやはり個人的にはこちらが好みです。
ここも、めいめいに満喫した後、帰路につきます。

途中、白布の滝で、秋田のIさんが、このすぐ上にも滝がありますよ、と教えてくれたので、左岸を少し巻いて、あとはナメを直登していくと、程なくしてナメ滝が見えます。
ここからはハイペースで岩を乗り越えて進んでいきましたが、落差10mほどのキレイな滝で、滝壺も緑に輝いていました。_DSF0150.jpg

ここからはハイペースで下山し、後発組の2人と別れ、6人でコテージに向かいました。
そして昨年に引き続き、フォトガイド名瀑紀行・秋田の滝シリーズの佐藤さんたち秋田の方々から親睦会を開いていただき、楽しい宴となりました。

改めまして、このプランに乗ってくれた皆さんにお礼を申し上げたいと思います。

そしてなにより、晴れて百選マスターとなった格闘家Sさん、おめでとうございます。
百選なんて通過点でしかないですが、縛りがなくなった今、これまで以上に自由な滝のめぐり方ができると思います。
これからもまた色んな滝にアタックしましょう!
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チェック

明神滝&水尻滝

2017.10.07(Sat)

秋田県北秋田市にある「明神滝」&「水尻滝」

阿仁地区には、安の滝、幸兵衛滝等の名瀑が多数存在しますが、その中から、今では登山道も崩壊し、行く人もほとんどいなくなった2本を紹介します。
幸兵衛滝のある立又峡谷の手前にある水尻沢とその枝沢にある明神滝と水尻滝は、同じ稜線上で離れて落ちています。同時に見ることはできませんが、どちらもなかなかの規模です。
恒例となったフォトガイド名瀑紀行・秋田の滝シリーズの佐藤さんたちと御一緒させていただくプランで行ってきました。
訪問は、9月16日です。

<アクセス>
道の駅あにから、阿仁打当方面に向かいます。
しばらく道なりに進んで、安の滝方面の安滝林道に入らず、さらに道なりに進んで、立又峡谷方面に向かい、水尻沢の標柱を過ぎて少しすると、右手に広めのスペースがあるので、ここに駐車してスタートします。

<アプローチ>
無題

少し戻って、水尻沢の標柱を過ぎると、右側に看板の名残が朽ち落ちています。
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ここから藪が生い茂っていますが、良く見ると登山道の名残らしき雰囲気がありますので、ここから登っていきます。

地形図上だと登山道が続くように見えますが、最初の渡渉のあたりからは、それはないと思ったほうが良いです。
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したがって、沢から離れないように、ときには沢を進んでいきます。
ここを少し過ぎた辺りから巨岩帯になるので、西側から巻くように進んで行ったほうが楽なようです。
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標高660~670m付近から沢に降ります。ちょうど水尻沢と明神滝のある枝沢の合流地点の少し先にでます。
まずはここから明神滝に向かいました。
ここも沢をそのまま進むよりは、沢の左手をあまり離れないように進んで行くと、明神滝が見えてくるので、ギリギリのところで沢に出ます。
ここからは右岸からでも、沢からでも近づけます。
見る角度で姿は変わりますし、規模も大きく、見事です。念願だった滝の1つだったので、感動もひとしおでした。
なお、撮影上の関係で上段には行きませんでしたが、右岸を大きく巻けば、上段直下にも降りられると思います。
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今度は来たルートを戻りながら、水尻沢に出ます。今度は、基本的に岩がゴロゴロした崩落地帯をそのまま登り、途中で右岸から少し巻くように進みます。
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標高710m付近で沢に戻ると、正面奥に水尻滝が開けて見えます。
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ここは、崩壊がどんどん進んでおり、近づくのは危険なので、720~730m付近までにとどめたほうが賢明です。上部でちょっとした弾みで力が加わると一気に下流に崩れてくるので、巻き込まれたら命はないと思いましょう。
ここから沢を下り、途中で明神滝のある沢との合流部手前から往路とほぼ同じルートを辿って戻りました。

靴は長靴でも登山靴でも沢靴でも問題ないと思いますが、個人的に沢靴に慣れていることもあり、下手に迷うなら精神衛生上は楽なので、沢靴で行きました。
特に危険箇所はないですが、登山道はすでに跡形もなくなっているものと思って自己責任で行きましょう。
ですが、素晴らしい滝なのは間違いないです。森吉山塊の大瀑に外れはないことがまた1つ、実感できました。

※参考コースタイム
駐車スペース⇒明神滝(約1時間半)⇒水尻滝(約30分)⇒駐車スペース(約1時間半)

チェック

朱滝~敗退の記録~

2017.09.28(Thu)

福島県北塩原村と猪苗代町の境にある中津川渓谷核心部にかかる「朱滝」

通常であれば沢登りで1泊2日又は2泊3日で行ける場所ですが、毎年9月初めの吾妻山神社例大祭の時期だけ草刈りによって廃道と化している登山道が姿を現わすことから、その時期を狙ってピンポイントで日帰りでアタックしてきました。
これは元々、百四丈滝等でも御一緒している三浦さんが前から暖めてきたプランで、これに便乗させてもらい、計6人でのアタックです。
なお、時間切れにより落ち口までとなり、私を含め2人は翌日の所用から撤退し、ほかの4人はそのまま滝壺に降下する場所を見つけて無事到達&極寒の滝前ビバークで翌日戻ってきたことを申し添えます。
よって、私の記録は、時間切れによる敗退の記録となりますが、中津川渓谷側から吾妻山神社、ヤケノママ、中吾妻山等を狙おうという方には参考になる部分もあるかと思います。
訪問は、9月9日です。

<アクセス>
磐梯吾妻レークライン沿い、秋元湖半を少し過ぎてまもなく出てくる中津川渓谷レストハウス大駐車場が基点となります。
なお、地図上で見ると吾妻山神社登山口から左右に道がありますが、左側(西側)は崩落等によりずいぶん昔から廃道になっています。一方、右側(東側)の秋元湖半金堀集落から伸びるほうは延々と続くようで、作業用にも使っているせいか道はしっかりしているそうですが、ゲートがあり、特定の人しか入れません。
したがって、そもそも吾妻山神社登山口までどうやって行くかが、最初の問題です。地図では登山道の線がいくつも見えるので簡単に行けるように感じますが、上述のとおり登山道は廃道と化しており、しかも草刈りがされるのも吾妻山神社登山口からですから、藪に覆われ、すでに道はありません。

<アプローチ>
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中津川渓谷レストハウスから、地形図を参考に遊歩道から沢に降りましたが、登山道らしきものは皆無です。001.jpg 001-2.jpg
(過去に吾妻山神社に訪れた方の記録を見ると、そのまま沢を進んで、橋のところから上がれば林道に出るようですが、後から分かったものであり、現地確認はまだしていません。)

そこでいったんレストハウスまで戻り、地形図を見直します。
すると別の線がレストハウス右側にあるので、草薮を見ると、微かに作業用と思われる踏み跡が見られ、旧登山道に続いているように見られたので、降りていきました。
まもなく、間伐作業のための重機の跡があったのでこれを利用しますが、これが誤りの原因ともなりました。
登山道跡はなく、重機の通った跡を利用しながら、吾妻山神社登山口に向かって行きますが、途中から明らかに方向が異なることから、激藪を漕いで強引に進んでいきました。
視界に林道のガードレールが見えてきて、沢も近づいたので、橋の先で合流するような形で進んで行き、林道に合流するとすぐに、ようやく起点となるべき吾妻山神社登山口に着きました。

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ここからは例大祭のために草刈りがされているので、吾妻山神社までは迷うことはありませんが、唐松川を渡渉して御神木を横目に上がっていくところは少し分かりづらいかもしれません。
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また、渡渉した標高900m付近から1300m辺りまでは一部区間を除きかなり急勾配です。
しばらくなだらかな道を進んだ後、標高1550m付近から吾妻山神社のある1430m付近まで一気に下りますが、下り始めのところに姥神様が祀ってあります。
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吾妻山神社登山口から約3時間で吾妻山神社に到着します(休憩除く。)。
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なお、神社といっても岩に注連縄が施され、小さな祠があるのみです。

ここからは完全に未知の世界、昔はヤケノママから西吾妻山方面に登山道が続いていたようですが、完全に廃道と化しているので、地形読みが頼りです。
吾妻山神社からいったんマーキングに従って下ると、権現沢に出るので、ここから巨岩を登っていきます。
この区間は標高差50mほどですが、場所を選べば、あまり苦にせず登れると思います。

標高1470m付近で左手に岩がせり上がったところが切れるので、ここから左に、なだらかな部分を進んでいきますが、草が生い茂っており、足元の視界も悪いので、慎重に進みます。
できればそのまま高度を維持して行きたいですが、この先が崖となっており進めませんので、約150mほど移動した地点、柔らかい土がむき出しの急斜面を半ば強引に20mほど登って、木の根を頼りに乗り越えたら更に20mほど高度を上げたら、標高1530m辺りで平場に出ます。

ここで時間はちょうど12時、この時点ですでにヘッドライトによる下山は確定していますが、直下まで辿り着けるかはかなり微妙なこともあって、ここで撤退するか進むか、みんなの意見を出し合い、結果的に2時頃まで粘ってみようということになりました。
本音では安全を考慮して撤退すべきとも思いましたが、せめて落ち口だけでも確認できればという気持ちが自分でも上回りました。
この辺からは1510~1520m付近を高度に気をつけながら進んでいきました。
基本的に針葉樹林帯ですが、前述のように廃道と化していることから、どこが登山道だったかは分かりません。
ところどころ、登山道の名残かと思われるところもあるので、それを頼りにしながら、激藪の中をできるだけ、高度を維持しながら歩きやすいところを進むしかありません。

地形図上では出ていませんが、水線を越えた辺りからは少しだけ藪が薄くなり、多少歩きやすくなります。
そうやって進んで行き、地形図上の朱滝の場所から真っ直ぐ右に標高1500m付近に赤い表示が木にくくりつけられています。どうやら旧登山道の名残に出たようです。
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ここから水流跡を下って行くと、朱滝の落ち口に出てきました(おおむね1時30分)。
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ですが、ここからは一気に切り立った断崖絶壁で降りることはできません。
少し下流側に戻りましたが時間も押し迫り、一度全員の判断を確認するため、上に上がります。
この間、先行していたBALさんが下降地点と思しき場所を確認していました。

時間はちょうど2時、滝下までアタックしてビバークしてから翌日帰るか日帰り下山するかの判断となります。
このまま下山するのは体力的にキツイこと、そしてここまで来たからには滝下に立ちたいとの思いから、ビバークを決断したのが、BALさん、MATSUさん、三浦さん、竹内さん。
そして翌週に秋田遠征を控えていることからできれば日帰りしたかったこと、吾妻山神社からの登り返しを終えて下りに入るまでに日没とならなければ何とか行けるだろうという判断で撤退したのがサモハンさんと私。
撤退決断組は、ツェルト、エマージェンシーシート、食料はありましたが、やはり日帰りということを家に伝えてきたことが大きなネックでした。
互いの健闘を誓い合い、再会を期して分かれたのが2時10分頃でした。

BALさんが途中付けてつけたマーキングも頼りにしながら、途中の支流で水を補給し、吾妻山神社まで戻ったのが4時少し前、ここから登り返してひたすら登山道を歩きます。
軽い休憩を挟みながら、吾妻山登山道入口に着いたのが7時過ぎでした。

ですが、帰路の問題はここからでした。
西側の林道をずっと進んで、地形図上859m付近から旧登山道を探して朝歩いた場所に合流するか、林道からレークラインに出られるのではないかという想定でしたが、前者は激藪で真っ暗闇の中進むのは命取り(確実に一度徒渉があるはずだが、水量は不明)なのでそのまま林道を進むと、朽ちた橋の先に通行止めの表示があります。この辺は藪に覆われ周囲の状況が見えませんが、とりあえず安全策で橋を渡り、林道をそのまま進みました。

朝に間違って渓谷まで降りた付近まで出ましたが、案の定真っ暗闇では、渓谷を渡渉するのはやはり命取りで更に進むと、レークラインの大橋は遥か上方にあり、登ることはできません。
またひたすら進んで、秋元湖に注ぐ手前付近、林道と登山道を示す線が交わる付近まで行ってみます。
どうやらここが昔の駐車場と散策路起点になっていたようですが、そこからレークラインに繋がる道は見当たりません。

このまま秋元湖方面に進む道からではとんでもない距離を歩くことになります。
どうするか相談した挙句、サモハンさんがGPSと地形図上と照らしてちょっと登山道の名残と思われる付近を探すと、微かに踏み跡があり、GPSと地形読みでなんとか行ってみようとなりました。
幾度か踏み跡も途絶えていますが、双方の持つGPS、そしてコンパス、地形読みで進路補正をしながら慎重に登っていくと、なんとか9時40分頃、レークラインに出ることができました。
ここからレークラインを戻って、10時ちょうど、やっと駐車場に辿り着きました。

結果として敗退の記録であり、こんな時間まで歩くのは危険ではありますが、ルート等から、どれくらいまでにここまで行けば大丈夫という確証を元に2人で相談しながら歩いた結果です。
また、その中でも、このルートは行ってはいけない部分は当然踏まえた上で、時間がかかっても可能な限り安全なルートを辿った結果でもあります。
自分たちは朱滝直下に降り立つことはできませんでしたが、それでも一つ壁を突破できた充実した行程でした。

なお、ビバークした三浦さんたち4人は、翌日日没間際に駐車場に辿り着いたとのことでした。
最後に、三浦さんから頂いた直下からの写真を載せます。
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どうやら、下降地点と思われた場所も、その先が崖となっており、もっと下流側、地形図上で枝沢が落ちている付近の対岸からの下降となったようですが、ザイルがあったほうが安心のようです。

繰り返しますが、私の記録は敗退の記録です。
詳細は、BALさんのHPを御覧になられたほうが遥かに参考になると思われます。


チェック

王滝川百間滝

2017.07.25(Tue)

長野県王滝村にある「百間滝」

御嶽山にはいくつかの百間滝がありますが、そのうち、もっとも美しく、壮大な、全国屈指のものといえば、王滝川源流部にある百間滝でしょう。
王滝川を遡上した場合、丸2日がかりでようやく辿り着けるようですが、岐阜県側、濁河温泉からアプローチすれば日帰りも何とか可能です。
今回、滝仲間が「滝オフ会」リーダーに案内してもらえるとのことで、御一緒させてもらいました。
訪問は、7月15・16日です。

<アクセス>
県道435号の終点付近、市営の登山者用駐車場に駐車し、ここで登山届を提出します。
岐阜県は登山届提出が義務付けられているので、ここは重要です。
ここから車を集約し、県道脇、濁河温泉高原スポーツレクリエーションセンター近くの砂利の駐車場に駐車し、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題

舗装路を進み、橋を渡り、更に進みます(材木滝方面)。
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地形図上には出ていませんが、意外ときれいな舗装路です。
約20分ほど歩いて、カーブミラー手前、ガードレールの始点脇から入っていきます。
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なお、基本的に小坂滝めぐりツアーのパノラマ滝・シン谷百間滝コースを利用する形になりますが、倒木も多く、不明瞭なので、GPSログ、コンパス等は必須です。

最初の沢は長沢(ツアーでは別の沢を長沢と言っている模様)で、これを渡り、更に踏み跡を辿ります。
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次の沢が兵衛谷となっており、ここから遡行開始します。
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沢筋、沢沿いと進みやすいところを進みます。
最初の分岐は左へ。少し進むとなかなか見事な無名瀑が出てきますが、右岸の草付きから巻けます。
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まもまく白い沢に出るので、ここから右に向かうように、緩やかな傾斜の樹林帯を進ます。
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パノラマ滝に行くにはこの途中で沢に下降して行くようですが今回はショートカットします。
一度、尾根に上がって、崖上を進み、木々の間から三段滝が見えたら、間もなく降りられそうなところから沢(シン谷)に下降して行きます。
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三段滝の途中に降り立ったら、いったん小さな段瀑の左岸を下り、樹林帯に入ります。
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今回、各自おおむね17~20キロくらいのザックを背負っていますが、ここにまた戻ってくるので、荷物をデポして、アタックザックでリスタートです。

樹林帯を緩やかに下りながら、隣の尺ナンズ谷に向かい、沢に降り立ちます。
ちょうど、パノラマ滝のすぐ上辺りに出るはずです。
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ここから尺ナンズ谷を遡行しますが、まず最初の二段滝は右岸の草付きから高巻きます。
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更にもう少し進むと三段滝が現れますが、まず最初は右岸側から滝を正面突破します。
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残りは右岸から高巻きます。
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ここを抜けてしばらく進むと、大崩落地点に出ます。
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以前は3本目あたりの筋から登ったようですが、崩落が進み取り付くことはできそうにありません。
やや戻って、大崩落部分の基点付近から取り付いて約40m登ると尾根筋に出ますので、尾根を越えるように向かうと、平坦な樹林帯に出て、県境をまたいで長野県に入ります。

緩やかに下っていくと、間もなく沢筋に出るので、これを降りて行きます。
途中から落差が大きくなってくるので、この滝からあまり離れないように、歩きやすいところを下降していきます。
約100m高度を下げると木々の間から念願の百間滝が見えてきます。
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ここからも慎重に高度を下げ、王滝川に降下すると、そこはもう百間滝目の前です。

スタートしてから約6時間、ようやく念願の王滝川百間滝に辿り着きました。

滝前には素晴らしい空間が広がり、下ってきた無名滝、そして百間滝左から落ちる無名滝が、百間滝に花を添えるように絶景を作り出しています。
末広がりの分岐瀑は息を飲むほどの美しさです。
細身の流身で落ちた後、最後は末広がりに落ちる姿は優美で、言葉になりません。
見る角度を変えれば姿も変わり、飽きることはないでしょう。
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名残惜しいですが、長居はできませんので、来たルートを慎重に戻ります。
県境を越えて再び岐阜県に戻ったら、大崩落地点の取り付きから下降し、沢を下ります。
パノラマ滝落ち口手前まで戻ったら尺ナンズ谷とはお別れし、樹林帯を進みます。
ザックのデポ地点で荷物を取りまとめたら、シン谷に戻って三段滝を登ります。

約300m進んでいくと、勾配の強い10mちょっとのナメ滝に出ますが、岩はホールドしやすく、グリップも効くので、恐れずに正面突破で直登します。
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更に少し進むと、左岸に苔生したところに湧水が落ちているので、夜・翌日の水(念のため、濾過、煮沸等はしたほうが良い)として利用させてもらいます。
そうして、中洲部分まで来ると、シン谷百間滝はもうすぐです。
(王滝川百間滝から約2時間半)

一度、ザックを降ろし、テン場を確保してから、急いで滝前に直行し、撮影します。
王滝川百間滝とは真逆の光景です。
滝本体は落差50mほどで王滝川百間に比べれば小さいですが、なかなか見事な分岐瀑です。
しかし、右岸に目をやると地質が異なった岩場で、かなり抉られています。
その姿はまるで悪魔の顔のようであり、全景を見ると、現世と隔世の狭間を思わせるような何ともいえない不思議な感覚に襲われます。
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時間は夕方6時近く。
急いで各自寝床をセットし、やや下流部で夕食・焚き火で滝談義です。
夜9時前には寝床につきましたが、やはり百四丈滝のときと同様、沢音でまともに寝ることはできませんでした。
翌日、本来なら、ここから百間滝を高巻き、神津滝・日本最高所の滝とシン谷を登り詰めたら賽の河原から飛騨小坂口登山道経由で下山予定でした。
前日からの体調不良のメンバーの状態は回復せず、また、ザックのベルトもバックルが破損し、厳しい状態だったこともあり、下山するとのこと。
ここで悩みました。
まず王滝川百間滝で十分自分の目標は達成していたこと、自分より遥かに熟練でこの辺の地形にも精通しているとはいえ、体調不良・ザックの危ない状態で単独で下山させるのは何かあったときのことも考えて個人的に嫌だったこと、そして2日目の長い行程を考えて不安もあったこと・・・これらを踏まえて、残りの4人で先に行ってもらい、自分は下山組にまわりました。
前述のパノラマ滝・シン谷百間滝のツアーコースをトレースするように約3時間半ほどで、無事下山することができました。

残りのメンバーは無事、神津滝・日本最高所の滝を詰め、夜8時頃に無事下山したことを申し添えます。
下山の判断が正しかったかどうかは分かりません。せっかくの機会だし、行くべきだったかもしれませんが、それでも自分の判断で下山組にまわったことは後悔していません。
最後まで行ってきたメンバーには本当に心から賞賛と感謝の気持ちでいっぱいです。

今回は、滝オフ会リーダーの素晴らしいリーダーシップによるところが大きいと思います。
何度か来ているとはいえ、ルートファイディングだけでなく、パーティー全体への気配り等のリーダーシップを含めて学ぶところも多く、貴重な経験でした。
次回は自らの力で再訪したい、そう思える滝行でした。


※全体的な留意点
本文中に樹林帯という言葉が何度か出てきますが、総じてクセモノだと思ってください。岩の上に樹木が倒れ、長い年月を経て一面苔の世界となっています。そしてこの倒木は腐食が激しく、ちょっと力を掛けただけで崩れ去り、岩の間に足が嵌ることも何度かありました。こういう状態のところが非常に多いです。また、7月でも、滝ツアーが始まっていなかったせいか、荒れたままでしたし、何よりツアーでも行きやすいところをその都度進む感じらしく、不明瞭な部分も多々あります。マーキングも新旧入り乱れていますので、ルートファインディングが重要です。

※装備
まず、王滝川百間滝だけなら日帰りも可能ですが、ビバークの用意は必須です。また、シン谷百間滝で沢泊してツアーコースで下山するほうが、行程としては安心でしょう。
足回りは、高巻き等も含めると、ラバーソールの沢靴のほうが全体としては有利かと思います。
水は、沢泊前提でなら2日目の分は湧水で賄えるので、初日の分として約2リットル、食料は軽量化も考えて5食分(昼夜、朝昼+予備)程度のほかに、携行食、非常食あたり。
当然ながらここに限らず必携のヘッドライト、エマージェンシーグッズ関係、雨具等は言わずもがな。
そして重要なのは、今回は使わずに済みましたが、ハーネス、スリング、カラビナ、下降器及び登高器の山岳道具は必要です(ザイルは共通装備)。

ヤマレコにアップした記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1203993.html


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滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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