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三重の滝

2019.06.10(Mon)

奈良県下北山村にある「三重(みかさね)の滝」

前鬼にある修験の滝でもある三重の滝は、下から、不動滝、千手滝、馬頭滝の3つの大きな滝の総称です。
前鬼川の美しさだけでなく、それぞれの滝の素晴らしさ、そして修験の道を切り開いた先人への畏敬の念と、様々なことに思いを馳せることができる場所でもあります。
ゴールデンウィークの都合も微妙なまま、どうしようか迷っているところに、タキタキさんからのお誘いを受け、サモハンさんとともに行ってきました。
訪問は4月28日です。

<アクセス>
国道169号から、前鬼林道をひたすら進みます。
不動七重の滝もやり過ごし、林道終点を目指します。
車止めゲート付近と、その少し手前(橋の前)が、駐車場になっており、ここからスタートします。

<アプローチ>
無題aaa
ゲートの少し手前にある橋の直前の駐車場から、舗装された林道を進みます。
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ちなみに、小仲坊に宿泊する者は、車で入れるのかもしれません。
約30分で小仲坊に到着します。
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ここから、案内に従って、小仲坊の前を過ぎ、裏手に伸びる登山道に進みます。
登りのトラバース道を進み、約30分で尾根に出るので、ここからは前鬼川を目指して下ります。
基本的に踏み跡がしっかりありますが、ところどころ不明瞭な部分もあるので、マーキング及び地形を確認しながら進みます。
(下る分岐が不明瞭で、1か所見落として、急斜面を強引に降りてルートに合流しました。)

下り始めて約20分、前鬼川に出ます。
ここは垢離取場と呼ばれており、修験者が身を清める場所になっています。
とても美しいエメラルドグリーンの淵です。
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通常は、ここを渡渉して登山道に進むのですが、対岸の岩に打ち付けられた鉄の足場を目指そうにも、膝上よりもっと深い様相で、岩を飛び石で進むのも安全策ではなさそうな感じでした。
そこで、下流の小滝前の一番浅いところから慎重に渡渉しました。
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なお、ここは、そこそこ滑りますし、水の勢いがあるので、失敗すると下に流されます。
渡渉後、左岸を登って先ほどの鉄の足場まで行こうと思いましたが、磨かれた岩場が滑りやすく、微妙にホールドしづらい感じだったので、下流に進んで、斜面を登って登山道への合流をしようと考えました。
幸いすぐに踏み跡に出たので、予定どおり中段の千手滝を目差しますが、道は高度を上げません。
これは、千手滝への登山道ではないようです。
もしかしたら修験の道・・・不動滝へ続くものでは?とのことで、進んでいくと、眼下に、至るところから水が落ち込む場所が見えます。

下流から周りこんでみると、箱状廊下のミニゴルジュに到着しました。
(垢離取場から約20分(スタートから約1時間40分))
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とても美しく、壮大な光景に、みな興奮していました。

踏み跡に戻るとすぐ、右の急な岩の斜面を下って前鬼川に出るルートと、左の斜面を登るルートの分岐に出ました。
タキタキさんが斜面を登ってみたところ、かなり上まで登らされそうとのこと。
不動滝は近いはずなので、右ルートへ。
木の根、岩の出っ張りはありますが、急な絶壁なので、人によっては、補助ロープが必要かもしれません。
少し下流に向かうと枝沢から落ちる前衛滝に出ました。
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なお、この辺も前鬼ブルーが見事です。
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ここの右側の岩を登っていくと、ついに不動滝に到着です。
(箱状廊下から約15分(スタートから約1時間55分))
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全景は見えないものの、かなりの大きさであることが伺えます。
また、左手のオーバーハングした岩が迫っており、畏怖の念を抱かずにはいられません。
複雑に形を変えながら分岐して落ちてくる姿は、王滝川の百間滝にも通じる形のような気がしました。
雄大で、それでいて荘厳な雰囲気に、感激もひとしおです。

名残惜しいですが、次を目差します。
箱状廊下の辺りまで戻り、涸れ沢の横の急斜面を登っていくと、標識が出てきました。
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登山道に合流したところで、斜面をトラバース気味に進み、急な鉄製の階段を下って行くと、千手滝に到着です。
(不動滝から約35分(スタートから約2時間30分))
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末広がりに落ちてくる見事な滝で、規模も大きいので、近寄ると空から飛沫が舞い降りてきます。
中段付近の蔭には修験者が籠もって修行した洞穴があります。
なお、3つの中で唯一の一般に訪れることができる滝でもあります。
見る角度でイメージが変わり、正面及び左岸からは末広がりに、右岸からは細身に感じます。
そして少し下流に行くと、不動滝の落ち口・・・なかなか怖いです。

すでに時間もだいぶ押しており(遊びすぎ?)、軽く昼食を済ませて、次へ向かいます。
修験のルートだと、千手滝の左岸から鎖場等の危険箇所を行きますが、安全な迂回ルートを選択しました。
急な鉄製の階段を登りきり、登山道から標識のところまで戻り、この辺りから、涸れ沢に寄り過ぎないよう、結構な急斜面ですが、登っていきます。
帰路に気づきましたが、足元に小さく申し訳程度に「迂回路」の案内もありました。
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息も上がり、膝に疲れが出てきた頃、水の音が聞こえてきました。
尾根を登りきり、そこから踏み跡を下って行くと、最後の馬頭滝に到着です。
(千手滝から約20分(スタートから約2時間50分))
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逆くの字に落ちてくる美しい滝です。
不動滝、千手滝と見てきた後だと、インパクトには欠けますが、疲れを癒してくれる優しげな姿でした。
ここも、少し下流に向かうと、千手滝の落ち口で、なかなか怖いです。

時間は既に15時、日が長くなってき始めている時期とはいえ、深い谷の中、そして帰路の山中を考えると余裕はありません。
踏ん張りが効かなくなってきた足に力を込め、踏ん張りながら急斜面を降りていきます。
登山道をそのまま戻る選択もありましたが、往路に通っていないので、仮に不明瞭になったり、ルートを見誤ったりすると危険なため、往路を引き返します。
約25分ほどで、垢離取場付近まで戻ってきました。
下流の小滝前を慎重に渡渉して一安心なので、小休止を入れました。
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ここから一気に登り返し、約30分ちょっとで尾根に出てきました。
これでだいぶ先は見えてきましたが、まだ下りとはいえ、トラバース道が続くので慎重に進みます。
約25分で小仲坊まで戻ってきました。
時間は16時40分、これなら安心です。
残りの舗装された林道は、九十九折なので時おりショートカットしながら、のんびり下って駐車場に戻りました。

結果的には安全に行ってくることができましたが、すべてタキタキさんの綿密な事前リサーチのおかげだと思います。
リベンジということもあり、期するものがあったとは思いますが、一方の私もサモハンさんもギリギリまで忙しく、下調べは全然できない状態であったため、安全に、かつ、無事にすべてを見てくることができたかというとかなり怪しいです。
それほど危険箇所がないのではなく、千手滝以外はルートファインディングが求められるコースでした。
しかし、どの滝も素晴らしく、また来たいと思う名瀑揃いで、大満足の1日を過ごすことができました。

○装備
沢靴(渡渉箇所以外はほぼ濡れないので、ラバーソール推奨)
ヘルメット
※ヤマビル多発地帯なので、ヒル対策は忘れずに。
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チェック

イエローフォール

2019.03.04(Mon)

福島県猪苗代町にある「イエローフォール」

明治21年の磐梯山の噴火によりできた裏磐梯。
桧原湖・小野川湖・秋元湖の三湖のほかにも、五色沼をはじめとした多くの池沼を形成しているほか、噴火の爪痕を随所に感じることができます。
南から見た端正な姿も真実なら、裏磐梯の荒々しい姿も真実だと思います。
そんな裏磐梯にあって、冬期限定で見ることができるイエローフォールに行ってきました。
単に地点としてみれば猪苗代町にありますが、磐梯山と、裏磐梯というエリアで感じるべき場所だと思います。
訪問は2月23日です。

<アクセス>
国道459号から裏磐梯スキー場に向かいます。
スキー場の駐車場から、リフトを乗り継ぎ、ゲレンデトップまで行ってスタートします。

<アプローチ>
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ゲレンデトップからスノーシューを履き、スタートします。
なお、背後には銀世界となった桧原湖を一望できます。
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人気の場所なので、トレース跡がありますが、基本的に右手の岩壁とほどほどの距離を保ちながら、樹林帯を進みます。
ほどなくして、氷と雪に覆われた銅沼の上を歩いていきます。
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この辺りから、右手の岩肌からはあちこちでガスが噴出しているのが分かります。
銅沼を越え、緩やかに標高を上げて行くと、赤茶けた岩肌に氷瀑ができているのが見えます。
これがイエローフォールです。
磐梯山から滲み出した鉄分と硫黄分を含んだ水が岩肌に凍結し、氷瀑を形成するので、冬期限定です。
ゲレンデトップから約35分のスノーシューハイクで到着です。
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前方には磐梯山が広がり、また、後方には飯豊連峰が広がります。
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体力もスキルも不要で、お手軽な雪原トレッキングで到達できるので、滝に興味がない人でも楽しめると思います。

(装備)スノーシュー、ストック
チェック

雲龍瀑

2019.03.03(Sun)

栃木県日光市にある「雲龍瀑」

過去、夏場に一度行っていますが、氷瀑期は初めてです。
滝仲間のプランに乗っからせてもらい、行ってきました。
雲龍渓谷は、災害で崩壊も進み、護岸工事等もあって奥の核心部を残すのみという状態ですが、まさにそこに絶景があります。
訪問は、2月10日です。

<アクセス>
県道247号から林道に入り、日光東照宮裏手に位置する瀧尾神社をやり過ごし、ゲートまで進みます。
なお、ゲート手前は結構早い時間から一杯になり、その場合、もっと手前の路肩、最悪、瀧尾神社の駐車場からとなるので、その場合、2.5キロ余計に歩くことになります。

<アプローチ>
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ルートはいくつかありますが、一番分かりやすく、歩きやすいコースは、林道をひたすら歩き、手前分岐から逸れて入渓するものだと思います。
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ゲートから左に伸びる林道をひたすら進みます。
ところどころ、そこそこ勾配もあり、距離は長いですが、難所はありません。
ただし、路面が凍結していると、表面に雪が積もっていても滑るので、チェーンスパークが良さそうです。
約2時間30分ほどで林道終点付近に着きますので、ここから右に逸れて下ります。
約10分で広場に出て、ここから階段を下ると入渓できます。
ここからはアイゼンが良いです。条件次第では軽アイゼンでも行けますが、前衛滝からの高巻き&トラバースは急勾配なので、10本または12本爪アイゼンがおススメです。
入渓後は、何度か渡渉を繰り返し、両岸が狭まり切り立った友知らずに出ます。
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ここの氷壁は壮観です。
友知らずを抜けると、絶壁に囲まれた開けた空間に出ます。
周囲には氷柱が連なり、見事です。
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入渓から約30分、前衛滝に到着です。
ここからは迫力はないですが、全体像が掴めます。P2100050.jpg
右手から急勾配を高巻き、トラバースしていくと約10分で直下に到着です。
ここからは全体像は見えませんが、壮大なスケールの氷瀑は圧巻です。
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~メンバーとの集合写真~
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下山は、前衛滝までの下りは慎重に行きましょう。
林道分岐までは登り返しが少し疲れますが、後はひたすら下り、約2時間30分でゲートに到着しました。
企画&案内いただいたTakさん、かっぱさん、プラリネさん、ひろさん、のぶさん、えださん御夫妻、どもやすさん、お疲れさまでした。

(装備)
服装等は、雪山等と同様で。防寒着、防寒グローブも忘れずに。
ヘルメット、チェーンスパイク、10本又は12本爪アイゼン(林道状況によってはスノーシュー、高巻き状況でピッケルも)
チェック

不動滝&夢幻滝(東俣谷)

2019.01.20(Sun)

三重県大台町にある「夢幻滝」

大熊谷支流の東俣谷にかかり、元々無名ですが、「ちちんぷいぷい」という番組企画で取り上げられた際に、中尾彬氏が命名した名前です。
この谷には、大きく見事な不動滝もあり、そのほか、下流部の滝もなかなか美しい沢です。
蓮川布引谷の翌日に行きました。
訪問は、11月25日です。

<アクセス>
国道422号から大熊谷の林道に入り約1.5キロ、左手に広いスペースがあり、ここに駐車してスタートです。

<アプローチ>
無題
涸れた大熊谷に降り、対岸から奥に伸びている枝沢(東俣谷)に入ります。
丸太の梯子がかかっていたようですが、朽ち果てており使えません。
ただ、その横から容易に登っていけます。
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谷の左岸側にかつてある程度整備されていたと思われる道がつけられており、程なくして右岸に渡ると間もなく(スタートから約15分)、くの字滝(無名かも?)です。
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滝も綺麗ですが、特筆すべきは手前の渕の美しさです。
右岸側を更に進んでいくと、約10分で腰折滝です。
ここはくの字滝を大きくしたような感じですが、やはり滝壺が美しいです。
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このあと、少しザレた右岸を登り、狭まった谷との間につけられたところをトラバースして簡単に越えられます。
小滝をいくつかやり過ごし、約20分ほど、斜面を登って行くと正面に大きな不動滝が姿を現わします。
滝の下流部には巨岩が堆積し、その奥には、紅葉に彩られた大瀑布、なかなかの絶景です。
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遠望がなかなか見事でしたが、太陽が滝に当たりすぎていたので、まずは先に進みます。
いったん谷に降り、堆積した巨岩を越えていきます。
直下まで来ると、まるでステージのような巨岩付近から、位置を変えて楽しみます。
見る角度でイメージが結構変わる滝です。
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ここから不動滝を高巻きすることになります。
まず左手に虎ロープが斜面上から見えていますが、地形を見たところ、こちらではなさそうで、おそらく左手から大きく巻いてきたときに不動滝前に降りるためのものと思われます。
もう1つ、右手にルンゼがあります。下から見ると結構な勾配ですが、よく見ると目印があり、高度を上げていきます。
かなり上まで行くといったん、ルートが分かりづらくなりますが、ザレを上がると左手にロープが見え、ここから巻いていくと結構高度が上がったのが分かります。
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谷には紅葉が映え、なかなかの美しさで、その少し下流部は不動滝の落ち口となっていました。
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先を急ぎ、更に少し進むと、程なくして目的の夢幻滝(不動滝から約25分)が見えてきました。
規模ももちろんなかなかですが、こちらも紅葉に彩られ、素晴らしい景観です。
まずは前衛滝を含めて・・・
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ここから前衛滝の中央突破しましたが、右岸側からも巻いて行けます。
そして約5分ほどで、直下に到着しました。
水量は少なかったですが、その姿は、美しいの一言に尽きます。
紅葉に彩られた中、岩に弾かれながら、天から降り注ぐように形を変えて落ちてくる姿に感動を覚えるばかりです。
ここも、場所を変え、色んな角度から楽しめます。
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名前にこだわりを持つわけでもないので、無名は無名のままでも、滝の素晴らしさは変わらないと思います。
ただ、夢幻滝という名前はなかなかのネーミングであり、これが定着して良いのではないかと思っています。
この谷は、短い距離ながら個性的な滝が連なっており、難易度は高くなく、それでいて絶景が楽しめるので、おススメです。
きっと訪れた人の期待を裏切らないであろう、思い出に残る場所でした。
遠方で早く戻る必要もあった中ですが、行って良かったと心から思いました。

(装備)
難易度は高くないですが、ガレ・ザレもあるので、ヘルメットはあったほうが良いです。
足回りは、気にせず入っていける沢靴(行程を考えるとラバーがおススメ)が良いと思いますが、登山靴でも問題ないと思います。
チェック

布引滝

2019.01.06(Sun)

三重県松阪市、蓮川布引谷にある「布引滝」

一般には布引三段滝とも呼ばれている巨瀑です。
少し前に滝仲間が行っており、再訪予定とのことで、前から行きたかったこともあって、日程を連休に調整してもらうことができ、行ってきました。
メンバーは9人(途中で1人体調不良で撤退し、到達は8人)です。
訪問は、11月24日です。

<アクセス>
国道166号から県道569号に入り、奥香肌峡のすぐ先(蓮ダムすぐ手前)から左側にそれて蓮ダム横に到着。
鉄製の吊り橋がかかっており、ここが出発地点となります。

<アプローチ>
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※沢登りコースにもなっていますが、基本的に登山道を利用してアタックしました。
吊り橋を渡り、旧登山道に向かいます。
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ひたすら登りの急登ですが、九十九折になっているので、マーキング等も頼りに約45分、廃屋となった作業小屋のある平場に到着します。
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ここから左手、作業小屋のほうに向かいます。
基本的にずっと、急斜面やガレ場のトラバースといったところがひたすら続きます。
思いのほか危険は感じませんでしたが、どこも少しの油断で大事に至るので、要注意です。
崖にかかった木橋が出てきますが、これは完全に荒廃しているので、左からやり過ごします。
次の木橋は、先ほどのと比べればマシですが、ここは渡るしか術がないので、かなり慎重に渡ります。
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少しグラグラして何本かは折れそうなので、本当に怖いです。
しばらく進むと、大崩落地に出ます。
ここから、横投滝も遠望できます。
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大崩落地は、自分が歩くだけなら、慎重にトラバースすれば問題ないですが、いつ上から崩れてきてもおかしくない地形なので、ひとりひとり、気をつけて歩を進めます。
少し進むと、登山道と沢方面との分岐になり、右の沢方面に向かいます。
明瞭な道はなく、できるだけ高度を変えないように進みますが、急斜面のトラバースが続きます。
そして一度沢に出ます。
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ここから遠望地点に向かいます。
直下を目指すならそのまま沢登りをすれば構いませんが、地形上、全景が見えるのは遠望地点のみとなります。
植林地帯の急斜面を登っていくと、伐採地があり、ここから全貌を見ることができます。
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公称値212m以上というのは大げさな気はしますが、前衛滝を含めて130mくらいはあると思います。
ここから上流のほうに向かって緩やかにトラバースして行き、沢に降ります。
我々は結構ギリギリまでトラバースしましたが、最後はかなりイヤらしい際どいトラバースとなったので、早めに沢に降りてしまうほうが良いのではないかと思います。
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沢に降りたつと、落葉時期だったこともあり、木々の間から布引滝が見えています。
渡渉し、右岸を少し登って行くと、前衛滝に出ます。
ここからの姿は、なかなか見事で壮大です。
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ここからがちょっと難儀します。
ちょうど前衛滝を背にするように左岸の岩を登り、急斜面を上がっていきます。
ここの岩の突破が、岩が濡れていて、落ち葉も多くかなり滑りました。
自分の身長が低いのもありますが、手足の踏ん張りを利かせる場所が少なく、同行メンバーに先行してもらい、ザイルを垂らしてもらいました。
大きな木のところまで出たら、ここからも急斜面のトラバースとなります。
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前衛滝の落ち口のすぐ横の岩の切れ目を目印に進んで行き、落ち口まで出たら、中央突破で流れの真ん中を登ります。
ここで濡れないように左岸沿いに進もうとするとかなり難儀すると思います。
むしろ真ん中付近のほうが、段々になっており、グリップも利くので登りやすいです。
ここからは、また左岸に戻るように岩の斜面を登って行くと、すぐに直下に到着です。
滝前は広く、開放的な空間が広がります。
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ここからは上はあまり見えませんが、下段がなかなかに端正で、しかも見る角度で雰囲気も異なります。
左岸・正面・右岸と、色んな角度から楽しめます。
引いてみると細身の直瀑のようですが、直下正面から見上げると、意外と放射状に落下しているのが分かります。
さて、晩秋で日も短いので、滞在時間1時間半ほどで岐路につきます。
ここからは、来たルートを戻るのではなく、旧登山道を使います。
右岸の急斜面を登っていき、トラバースすると旧登山道に出ますが、正直分かりづらく、いつの間にか合流したという感じだったので、往路にここを使うと分かりにくいのではないでしょうか。
既に廃道と化しているようで、荒れており、急斜面のトラバースが多いので、注意は必要です。
なだらかな開けた枝沢や伐採地を過ぎ、旧登山道に出て約1時間ほどで、往路の登山道と沢方面の分岐地点に出ますので、ここからは往路と同じルートで戻ります。
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約30分で平場の作業小屋跡に到着し、最後の休憩を入れました。
30分ちょっとで急斜面を下りきり、5分ほどで駐車スペースに戻りました。

○装備
沢を歩く箇所は終盤に限定されるので、できれば登山靴と沢靴の2足体制が良いかと思いますが、自分を含め何名かは、軽量化を図るためラバーソールの沢靴のみで行きました。
ラバーソールの沢靴であれば一足でいけると思いますが、確かに登山靴のほうが足元は不安がないと思います。
また、登山道通しで来るのであれば、登山靴のみで問題ありません。
そのほか、大きな危険箇所は少ないものの、危険箇所が続くことには違いないので、ヘルメットはあったほうが良いと思います。
チェック

大垂滝

2018.12.31(Mon)

山梨県早川町にある「大垂滝」

ここも行ってみたかった場所で、先の武沢大滝に引き続き、行ってきました。
訪問は、8月4日です。

<アクセス>
県道37号沿い、早川町役場の600mほど東、七面山口局のところから、七面山方面に進みます。
道なりにひたすら進んで行くと、大滝沢沿いの道は行き止まりとなりますが、すぐ手前から上がっていくと七面山登山口駐車場となりますので、ここからスタートします。

<アプローチ>
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登山口を過ぎ、舗装路を進みます。
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羽衣橋もやり過ごし、大滝沢左岸の作業用道路を進んでいきます。
なお、左手には羽衣白糸の滝(雌滝)が見えていますが、時間も押しているので後回しにします。
(遠望)
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更に少し進むと、また左手に勇姿の滝(雄滝)が見えていますが、こちらも、最後に時間があればということでスルーします。
(遠望)
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作業道が河原と並行するようになって間もなく、鍵付きのゲートがありますが、その横から入り、そのまま進みます。
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舗装されていますが、結構な勾配があります。
登り切った辺りからが作業現場となっています。
作業中でしたが、挨拶をしたのみで、特に何も聞かれることはありませんでした。
ここで堰堤の連続する沢と本流の2つがあり、本流のほうを進みます。
このとき、砂利混じりのザレの斜面を沢に降りてそこから遡行していき、右岸・左岸とマーキング・作業道を進んだので、少し時間をロスしています。

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まったく難所はないので、どこを行っても問題はないですが、時間ロスをなくすなら、作業現場をそのまま進むと、枝沢から逸れるように、作業道が大滝沢左岸通しで続いているので、それを進みましょう。
作業現場が、連続堰堤方面に大きくカーブする付近で、次の画像のような場所が出てくるので、これを下りて行くのが正解です。

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しばらく進んで行くと、大きな2段の堰堤があります。
(堰堤前)
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ここはちょっと手前左岸の作業道から踏み跡がありますが、適当に上がって巻きます。
2段目の上部に出たら、そこから作業ステップを使って沢に降り立ちます。
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ここからは伏流の沢となっており、丸く削られた石に覆われた沢は、さながら弥山の双門ルートの白河八丁のようです。
しばらく歩きやすいところを選んで進んでいくと、まもなく流れが出現しますが、この辺から左岸側に踏み跡が出てくるのでそこを進んだほうが楽だと思います。
沢がカーブし、右岸に渡渉して河原を進んで行くと、間もなく大きな岩が増えてきます。
少しゴルジュの様相を呈してきたところでまた逆方向に沢がカーブしていますので、ここで再度渡渉し左岸に出ます。
対岸の崖上部からは無名の分岐瀑が落ちており、水量は少ないもののなかなかきれいです。

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ここで残置ロープを使って小尾根に出ましたが、おそらくこれは昔のルートか作業道と思われます。
これを進むと最後、木々の奥に滝が見えてきたところで大きな崩落地点となっており、安全のためザイルで下降しましたが、ここでも時間ロスをした形になります。
先の渡渉から、残置ロープのほうに上がらず、そのまま、再度逆カーブした沢を右岸に渡渉し、あとはザレを利用していけば、難なく滝手前のゴルジュ(下降した地点)に出ます。

この辺でも飛沫は飛んできますが、滑りやすい岩を進むとすぐ、直下に到着します。
スタートからルート確認・休憩も含めて約1時間40分ほどでしたが、スムーズに最短ルートを行っていれば、おそらく20~30分は短縮できると思います。

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ここは、まさに豪快な直瀑で、落差もそこそこあるので、かなりの迫力です。
滝からの流れのところのみが開けていて、それ以外は周囲を切り立った岸壁に囲まれており、秘境感たっぷりです。
滝前は、滝壺が深く、足場になる場所も少ないことから、いられるスペースが限られて長居はできないのが、難点でしょうか。
それでもなかなかの素晴らしさなので、こちらも一見の価値があると思います。

帰路についたときには薄暗くなってしまい、ハイペースで戻り、最後に白糸の滝のみ立ち寄りました。

(装備)
沢靴(ラバーでもフェルトでも問題なし。ただし、作業道はラバーが歩きやすい。)
スパ長でも大丈夫だと思いますが、水量・ルート次第では浸水するので、あまりおススメしません。
危険箇所はありませんが、地形・ルート取り等を考えると、あったほうが良いです。
チェック

武沢大滝

2018.12.31(Mon)

山梨県早川町にある「武沢大滝」

滝仲間のHPを見て行きたいと思っていた滝ですが、早川町は日帰りエリアとしては中途半端に遠く、いちども足を踏み入れたことがなかった地でした。
※実際にはおそらく無名ですが、武沢にかかる大滝という意味で、便宜上「武沢大滝」の表記を用いました。
今回、「良かったら行きませんか?」のお声かけをいただいたので、ちょうど良い機会ということで行ってきました。
メンバーは、プラリネさん、サモハンさん、櫻井くんです。
訪問は、8月4日です。

<アクセス>
県道37号から県道810号に入り、雨畑湖(ダム湖)の西側にまわります。
短いトンネルを過ぎたらすぐ、右折し、老平地区方面に入ります。
集落を抜け、笊ケ岳登山口駐車場に駐車(4,5台)し、ここからスタートします。

<アプローチ>
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登山道方面に向かうと車両通行止めのゲートがあり、これを過ぎて林道を歩いていきます。

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手掘りのトンネルを過ぎます。

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基本的には小さな表示等で「笊ケ岳」の表示があるので、これに従います。

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林道から登山道に入りますが、表示は続くので、同様です。

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登山道になると、そこそこの勾配が続くのと、山の斜面につけられた細いものですが、道は明瞭です。
しばらくすると、小屋が何棟か見えてきますが、その横も通り過ぎてもうしばらく登っていきます。

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スタートから約1時間弱で細い吊り橋に出ます。

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ここが武沢となっており、目的の沢なので、吊り橋は渡らず、左岸を少し進みます。
(基本的には進みやすいところを進む感じ。)
まもなく小滝があり、左岸からも巻けそうですが、斜度が嫌な感じなので、一度沢に降りて右岸を小さく巻きます。
大岩が点在する地点で左側を落ちる滝のところは登れなくもなさそうですが、ちょっとオーバーハング気味なので、一度左岸に行って岩の横を登っていきます。

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この辺りから、少し強引に登るようになりますが、緑苔が滑りやすいので、慎重に進みます。
基本的に左岸を進んでいけば大丈夫ですが、進みづらそうなところは右岸にまわる等、進みやすいところを選びます。
小さいながらも味わい深い滝も点在するので、しばしば足を止めますが、どんどん進んで行きましょう。
大きな危険はないまでも、急斜面のトラバースのほか、ガレ・ザレ等もあるので、注意しながら歩く必要があります。
まもなく、木々の先に大きな滝が見えてきますので、引き続き慎重に進みます。
なお、何人かのHPでは吊り橋から20~30分程度とありましたが、訪問時、かなり暑かったのと、ルートどりに少し時間がかかったこともあり、我々は50分弱かかりました。
(スタートから約1時間50分弱)
滝前は開けているので、のんびり、色んな角度から楽しめます。
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落差も大きく、水量もそこそこあり、一条に一気に落下した後、岩で弾かれながら末広がりに落ちてくる変化に富んだその姿は、迫力があるだけでなく美しさも兼ね備え、周囲の景観も含め、素晴らしいものです。
おそらく、それほど知られていない滝だとは思いますが、これほどまでに見事な滝はなかなか見られないでしょう。
2000mを超える峰々が連なる深い山に抱かれたこの地は、まだほかにもひっそりと落ちている見事な滝がたくさんあるようなので、また機会があれば行ってみたいところです。

・装備:ラバーソールの沢靴
・あればヘルメットも推奨(小滝とはいえ、高巻きがいくつかあるので)

(注意点)どうやら武沢は結構ヤマビルがいる模様です。4人中3人に付着しており、1人はスパッツに、もう1人はスパッツ内側にいました。私はその場の確認では見つけることができませんでしたが、靴に入っていたらしく、翌日、洗っている間に吸血されていました。
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大倉小滝

2018.08.01(Wed)

福島県猪苗代町にある「大倉小滝」

吾妻連峰にある秘瀑の1つで、ずっと行ってみたかった滝です。
訪問済みの仲間とともに4人(るりゃんさん、プラリネさん(滝のお姉さん)、サモハンさん)で行ってきました。
訪問は、7月15日です。

<アクセス>
県道70号、吾妻スカイラインの浄土平にある駐車場が起点となります。
吾妻小富士のほか、三百名山でもある一切経山、鎌沼等のトレッキングコースとなっていることから、とても大きい駐車場を備えています。

<アプローチ>
ああああああ
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浄土平ビジターセンターから伸びる木道か、すぐ北の未舗装の駐車場から伸びる登山道を西に進みます(すぐに合流)。
一切経山への分岐をそのまま分岐せずに姥ケ原、鎌沼、谷地平方面に進みます。
登山道としては整備されていますが、意外と勾配はあります。
鎌沼との分岐まで出ると、そこからさらに木道が伸びるので、東吾妻山との分岐もやり過ごしてそのまましばらく進むと、谷地平方面との分岐がありますが、そのすぐ手前で駕篭山稲荷神社への分岐となり、ここからは踏み跡を頼りに進みます(ここまでで約1時間)。
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荒廃はしていますが、マーキングはあるので、意外と迷わずに進めると思います。
駕篭山稲荷神社の鳥居に出たら、右手に下降していきます(ここまでで約2時間10分)。
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しばらくするとY字の分岐があり、古びた看板にうっすらと小滝とあるのも確認できます(ここまでで約2時間40分)。
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ここを左手に進んでいくと、しばらくは緩やかに高度を下げますが、間もなく約200mの急下降となります。
基本的にはマーキングがありますし、藪が掴む手掛かりにもなるのですが、起点であることには違いないので、気を付けて進みましょう。沢床に降り立ったら、あとは上流に向けて進むのみです(ここまでで約3時間30分)。
スタートから約3時間45分(休憩を含めて約4時間)で、滝直下に到達です。

沢床に降り立ったときから感じることですが、両岸は断崖絶壁に囲まれていますので、秘境感たっぷりであると同時に、何かあれば逃げ場がないという怖さもあります。
そんな中、豪快に落下する一条の直瀑は迫力満点で、滝壺が大きいにもかかわらず、岸まで飛沫が飛び散ります。
落差63mの直瀑は、荘厳の一言に尽きます。
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基本的には沢床までは登山靴となりますが、そこからは渡渉もあるので、足回りは次の3通りとなるかと思います。
・沢靴持参の登山靴
・スパイク長靴
・ラバーソールで目のしっかりした凹凸ある沢靴(キャニオニアシューズ)
私は、ファイブテンのキャニオニアシューズで行きました。
水はけがよく、ステルスソールで岩場・地面でのグリップも良いためです。
沢は多少のヌメリもありますが、完全に水中を歩くところは少ないので、十分対応できました。

余談ですが、去年から吾妻連峰に入り浸っています。
一切経山登山に始まって、西吾妻山登山、中津川渓谷、西吾妻山単独雪山、今年の白糸の滝、赤滝&黒滝、そして今回の大倉小滝。
元々小さい頃から吾妻スカイラインは何度も来ていたこともあり、馴染み深い場所ですが、滝だけでなく山も始めてから、吾妻連峰の奥深さに魅了されています。
鼓滝、幕滝、小野川不動滝、滑川大滝などもその一部と考えると、これだけ楽しめるエリアって、貴重なのではないかと最近になってやっと気づきました。
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赤滝&黒滝

2018.07.18(Wed)

山形県米沢市にある「赤滝」と「黒滝」

通常は、西吾妻スカイバレーからの遠望ですが、滝仲間に案内してもらって行ってきました。
メンバーは、以前に行った経験のある三浦さん、そして同行する機会も多いサモハンさんです。
訪問は、6月24日です。

<アクセス>
県道2号(西吾妻スカイバレー)の双竜峡展望台から下り、トンネルを抜けて間もなく、カーブ付近の左手奥に芳沢不動滝が目印になります。
そこから約150mくらい先の右手に少し広い路肩があるので、ここに駐車します。
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<アプローチ>
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駐車スペース付近は草が生い茂っていますが、平場になっており、おそらく作業用と思われる踏み跡が沢に向かって伸びていますので、これを利用して沢に降ります。
目の前に堰堤があるので、右岸から巻きます。
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地形的には、周囲はかなりの急斜面ですが、このすぐ上辺りがわずかに緩やかになっており、そこから尾根に取り付いて登りきると、比較的なだらかな尾根になります。
しばらくはこの尾根を進みますが、藪や灌木に覆われ、歩きづらいです。
500mほど進むと、岩場に覆われ進めなくなりますが、ここを左に進むと赤滝、右に進むと黒滝となります。
まずは、赤滝に向かいます。
ガレ場をトラバースして下っていくと、赤滝が見えてくるので、慎重に歩を進めます。

スタートから1時間ほどで、赤滝直下に到着です。
落差100mを誇る分岐瀑ですが、上部は見えていません。
それでも岩盤と滝は迫力に満ちています。
見る角度でイメージはだいぶ異なるので、色々と移動して楽しみましょう。
ただ、滝下の沢床はヌメリがあるので、注意が必要です。
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※実際の訪問時には、尾根への取り付きは強引だったのと、早めに沢に向かって降りてしまったので、多少の時間をロスしています。

次は黒滝に向かいます。
再度、ガレ場をトラバースしながら登っていくと尾根に戻るので、もう少し戻ったところから尾根に沿って右に進むと踏み跡があります。
多少、急な落ちた地形になっていますが、気を付ければ問題なく突破できます。

少し進んでいくと、黒滝直下に到着です。
こちらは、大きく分けて3つで、分岐瀑・滑床・分岐瀑といった構成です。
3つ全体でこちらも落差100mですが、地形的に上部は木々に覆われていることもあり、一望するのは難しいです。
それでも下段の分岐瀑部分でも約3,40mくらいなのでなかなかの規模です。
裏見もでき、見る角度によってイメージがだいぶ異なりますが、なかなか見事です。
上段に向かうには下段の滝の左岸の急斜面を登っていき、トラバースして沢に降りるようですが、体調不良で疲労もひどかったので、自分ひとりは下段の滝で待っていました。
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※実際の訪問時には、尾根から少し戻りすぎて強引に沢に降りる感じになり、そこから登りました。

尾根伝いにトラバースして尾根に登ったら、500mほど、戻ります。
行き過ぎると急斜面で降りられない場所に出てしまうので、地形図をしっかり確認しましょう。
往路で最初に取り付いたところから降りられれば、堰堤のすぐ上にでるので、ここから下って、渡渉し、再び踏み跡を辿れば、駐車スペースに戻れます。

実際の訪問時には、戻りすぎて急斜面で降りられない場所にでてしまい、強引にかなりの急斜面をトラバースしながら戻ろうとしたため、前述のとおりの体調不良もありましたが、結果的に若干滑落しました。
仲間のスリングによる補助があったので無事でしたが、一歩間違えば危険な場所です。
普段の状態なら、もう少しスムーズに突破できたかもしれませんが、結果論ですし、何より自分の体調不良を把握できないままに行った時点で問題があったと思います。
そして、仮に仲間が行ったとしても、個々のスキルは別物であり、他人が行けたから自分も行けるわけではないのですから、自分のスキル・状態をちゃんと分析して安全なルートを探すべきでした。

しっかりと地形の弱点を突けば行けますが、至るところが急斜面であり、一歩間違えば非常に危険な場所ですので、安易に行くのは辞めたほうがいいです。
仮にこの訪問記を見て行ったとしても、自己責任です。
経験者が同行でいなければ、お勧めはしません。

なお、装備はラバーソールの沢靴かスパイク長靴が良いでしょう。
ソールパターンが平らだとグリップが効きづらく、苦労すると思います。
フェルトのみだと、柔らかくグズグズの土はグリップが効かないのでお勧めしません。
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百尋の滝

2018.07.17(Tue)

東京都奥多摩町にある「百尋の滝」

滝仲間みんなから意外だと驚かれましたが、ずっと未訪のままでした。
Rieさんに案内をお願いし、ほかに、かっぱ♪さん、ゆかりんと計4人で行ってきました。
訪問は、6月9日です。

<アクセス>
国道411号から都道204号に入り、しばらく北進します。
川乗橋バス停付近にゲートで閉じられた林道があります。
この前後に若干の駐車スペースはありますが、期待はできません。
素直に公共交通機関(奥多摩駅からのバス)を利用したほうが良いと思います。

<アプローチ>
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林道ゲートから舗装路をしばらく進みます。
約25分ほどで、聖滝で遭難した学生の鎮魂レリーフ跡があります。
このすぐ先から急斜面を降下して行くとゴルジュが特徴的な聖滝の落ち口に出ます。
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斜面を登り返し、滝下には最後に行くことにして、先を急ぎます。
スタートから約40分ほどで細倉橋があり、川苔谷入口(川苔山登山道)に到着します。
なお、地形図・地名表記では「川乗」が使われていますが、元々、川海苔が取れたことに由来するもので、正式には「川苔」なので、本HPでは、正式名称で統一します。

登山道から約5分ほどで、下百尋の滝が見えます。
小さな滝で、導水管が邪魔しており、近くまで降りることもできますが、俯瞰のみに留めました。
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ここから10分ほどで、谷下に象の鼻のような形状の長滝が見えてきます。
縞模様の岩肌と右側の甌穴が特徴で、少し先まで行くと、戻るような形でルートがあるので、直下まで行ってみました。
滑りやすい粘土質ですが、残置ロープもあるので、補助程度に利用させてもらます。
滝下から見ると、なかなかに特徴的で、面白いです。
滝そのものは特筆するものではないですが、岩肌は縞模様がくっきりと出ており、また、右の甌穴は大きく抉られたドーム状になっています。ここはおそらく、元々はこちらが本流だったか、両方に流れていたかのどちらかだと思います。
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再び登山道に戻ると、目の前には木橋の下に小さな三筋の滝が落ちています。
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登山道をさらに進むと、10分ほどで、右手奥にひっそりとウスバの細滝が落ちています。
水量が乏しいですが、しっかり流れていれば、そこそこ見応えがあるかと思います。
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さらに登山道を進むと35分ほどで、百尋の滝に到着です。
基本的に登山道が整備されており、一本道なので、気を付けて歩けば難所は一切ありません。
ちなみに、山頂まではここからさらに1時間半くらいはかかるそうですが、いずれ行ってみたいと思います。
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百尋の滝は、規模もそこそこ大きく、しかもそれだけでなく、形状、滝前の空間ともに見事です。
おそらく、東京屈指の美瀑ではないでしょうか。
正面から見ると細身の直瀑のようですが、右岸側から見ると次第に裾を広げるような形状をしており、とても美しいです。
登山靴でも行けますが、滝壺もそれほど深くないので、沢靴で行くか、サンダル等を持参するかするといっそう楽しめるかと思います。

名残惜しいですが、百尋の滝を後にし、帰路につきます。
細倉橋まで戻り、さらに林道を下って、前述の鎮魂レリーフのさらに先まで下ると、左下に戻るような形で舗装路が伸びています。
これを下って行くとキャンプ場跡のような広場に出るので、そこから左岸通しで遡上して行くとほどなくして聖滝直下に到着です。
上段は見えず、総落差もそれほど大きくはありませんが、ゴルジュの奇岩が際立つ景観は圧倒されます。
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奥多摩の大自然は、苔むした一面緑の世界で、とても印象深いものでした。

Rieさんのブログ→TAKIRIE
ゆかりんのブログ→~滝の音とともに~
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プロフィール

すずき

Author:すずき
滝を求めて、趣味のカメラを携え、東奔西走しています。
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「ぶらり滝めぐり」

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